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ゆっくりと流れる時間を楽しむ 癒しのおこもりホテル3選

毎日うだるような暑さが続く8月。お盆休みが待ち遠しいひとも多いのではないでしょうか。

夏といえば、海や山のレジャーに出かけることも多いかと思いますが、今日は、大人がゆったりと過ごせ、心と体のエネルギーをじんわり補給できる、そんな日本国内のホテルを3つご紹介します。

1.箱根リトリート(箱根)

新宿からロマンスカーで1時間半。箱根湯本の駅からバスに乗り継ぎ、30分程で到着する、森の中にひっそりとたたずむホテル。

眩しくきらめく森の木々を眺めながら、ただ、ぼーっとのんびりしているだけで、心が癒される時間を過ごすことができます。都会の喧騒から離れ、心静かに自分と向き合うにもピッタリな場所でしょう。

部屋の窓から緑を眺めながら読書や書き物をする至福の時間

歩いて回れる敷地内には、いくつかの棟に分かれた宿泊エリアと、温泉、ダイニングやカフェ、ライブラリーがゆるやかに繋がる。

あちこちに鳥のモチーフがあしらわれた絵が飾られ、部屋の大きく切り取られた窓からは、時間や天気によって刻々と変わる光が差し込み、自然との一体感を味わえる居心地の良い場所でした。

宿泊者が自由に入れるライブラリ ボードゲームもありました

カフェスペースにはパンやケーキが並び、一日中コーヒーがフリーでいただけます。レストランでは、夜は特製フレンチのコース、朝は趣向を凝らしたバイキングが楽しめます。

インテリアも素敵なカフェスペース

私が宿泊したのは8月でしたが、秋には紅葉、冬には雪景色も見られるそう。寒い冬になったら、暖炉付きのスイートルームに泊まるのが、密かな夢です。

一泊二日で「リトリート」できる癒しのホテル。おしゃれなインスタグラムも要チェックですよ!ぜひ、心が疲れたときに泊まりにいらしてくださいね。

2.LOG– Lantern Onomichi Garden-(尾道)

ここは尾道、坂の町。駅を降りて商店街を抜け、長い階段と坂を上った山の中腹にLOGはあります。

ここは、有名なインドの建築集団『スタジオ・ムンバイ』が初めての国外プロジェクトとして手掛けたという、とってもユニークなホテルなのです。

エントランス

一見すると由緒正しきお宿のような門構えですが、実は古いアパートメントをリノベーションして作られました。

アパートの面影残るホテルの外観

プロジェクトを率いた『スタジオ・ムンバイ』のビジョイ・ジェイン氏が、4年の歳月をかけてプラクシス(実践と検証)を重ねて作り上げたというこだわりが随所に詰め込まれた空間です。

壁の色のプラクシス

宿泊部屋は、繭をイメージしたという、一面に和紙が敷き詰められた柔らかい空間。ガラス越しに見える外の緑が、まるで絵画のようにきらめきます。

深いグリーンの漆喰壁で囲まれたダイニングは、ガラスの照明が穏やかに照らす落ち着いた空間で、いつまでも居たくなるほど心地よい。

反対に、「アトモスフィア」と名前が付いたカフェ&バーは、ミッドセンチュリーな雰囲気のインテリアと、印象的な夕焼けのような壁の色。

窓からは尾道の海が見渡せ、夜になると、素敵な音楽をかけてくれて、夜風にあたりながらお喋りを楽しみました。

ホテルについたら、ぜひ最初にやってもらいたいことがあります。それは、ライブラリの予約です。ここはビジョイ氏の書斎をイメージしたという部屋。

優しいセージグリーンの壁が爽やかで、どこを切り取ってもうっとりするほど素敵。関連する書籍や写真集を心行くまで眺めることができます。

インテリアや建築好きにもおすすめしたいLOG。ホテルに泊まるためだけにする旅、そんな贅沢もいいですよね。もっと詳しく知りたい方は、こちらのサイトもぜひ読んでみてください。
https://discoverjapan-web.com/article/49907


3.光の家(由布院)

由布院の宿泊施設が多く集まるエリアから遠く離れ、由布岳の麓にひっそりとたたずむ旅館『光の家』。

もともとはおじい様の経営されていた旅館を引き継ぎ、復活させたのはお孫さんであるオーナーご夫妻。お野菜やお米も育て、丁寧な生活を大切にされている様子が伝わってくる、そんな旅館でした。

たくさんの文庫本や雑誌が用意されたお部屋

内装はリノベーションがなされていますが、古くて良いものを大切に手入れして使いつつ、現代のセンスと上手に融合させた、どこか懐かしいけど新しさを感じる、居心地の良い空間。

窓から見える雄大な由布岳と風情ある田んぼの景色

自家製のピクルスやチーズ、湯布院のお野菜をたっぷり使ったお料理の数々、一番おいしいタイミングでサーブしてくださる和牛のステーキ。どれも素材そのものの味が生かされていて、味覚が研ぎ澄まされた。

朝食の一皿。美味しい手料理が少しずついただける贅沢

予約制のお茶室には日替わりの厳選茶葉が3〜4種類ほど用意されており、自分でお茶を淹れ、ゆっくりと味わうことができます。

古道具のストップウォッチで計る時間はゆっくりと流れた

温泉は予約制の家族風呂で、内湯と外湯をぜいたくに家族だけで楽しめます。私が宿泊した日はあいにくの雨でしたが、しとしと降る中で露天風呂につかるのも風情があり、特別な経験になりました。

夜になると、びっくりするぐらいあたりが静かで真っ暗になり、いかに普段は明るい中で眠っているのかと気づかされた。そのおかげで、いつぶりだろうと思うくらいにぐっすりと深く眠ることができた。

ロビーにもたくさんの蔵書があります

オーナーやスタッフの方々が皆さんとても丁寧で親切に接してくださり、大分のこともたくさん教えてもらえ、お話をするだけで心がほっこりします。

湯布院を訪れた際は、ぜひちょっと足を伸ばして、光の家にいらしてみてください。きっと心が満たされます。

いかがでしたか?

今回はちょっと疲れた時におすすめしたい、心も体も癒されるホテルを3つご紹介しました。ホテルに滞在する時間を目いっぱいに取って、おこもりの旅を楽しんでいただけたら嬉しいです。

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