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2023年5月11日(日)ヒグチアイ one-man live 2023 [産声]渋谷区文化総合センター 大和田さくらホール

セットリストが話題だった今回のツアー、産声。おじさん脳で巡ってゆく記憶を辿ってみたセットリスト。ヒグチカイグループLINEで見てもらったら酷い結果でした。もう次回からセルフは諦めて、若人の皆さんに外注しようと思います。
(今回セットリストは大阪に行った会長から教えてもらいました。ありがとー!)

ではいきます。

聞いてる

ランチタイムラバー
最初のグー
猛暑です
ラジオ体操

わたしのしあわせ


表裏
明るい暗い
ポジティブネガティブ

とかね。

人間なんて細胞だけで60兆もある複雑怪奇な生き物なのに、タイプを2種類に分けて決めつけたりするのを凄く乱暴だと思っていて。その考えがベースとなって血液型だの星座だのでどーのこーの言われるのも好きじゃないです。いや、もちろんその時のご機嫌のスパイスとしては楽しみますよ。それに振り回されたくないというだけの話で。
人間として生きていれば色々な場面があって、優しく朗らかな日もあれば、イライラして嫌な気持ちをばら撒く日もあると思うのです。相対する人によっても違うでしょう。人の評価で大事なのは本質を理解することで、インターネッツ時代にありがちな◯か×の二極評価は違うかなと。断定はいけませんよね。

断定は。

ヒグチアイはマレフィセントである。

常々思っていて。愛情、意志、後悔、強さ、弱さ、などなど。マレフィセントはリアルではない物語上の人物だけど、伝わってくる波動的なものがヒグチアイと似てるなって。根底に流れる真っ直ぐな思いと言うか。悪ぶるときあるけど絶対悪くない人と言うか。
この日のMCで話していた母親との関係の話。マイナスの感情を持つ原因となった過去のこと。それを伝えた過去のこと。それを経て思う現在のこと。ちゃんと向き合って今の母上との関係を語るヒグチアイと、真実の愛を誓いオーロラにキスをしたマレフィセントが重なったのは私だけでは無いはず(お前だけだよ)これを読んでいる関係者の方々、つぎのライブタイトルは「真実の愛」いかがでしょうか。本名表記の愛ともかかっていて秀逸だと言ってましたよ。わたしの友達のカラスが。

毎年届くりんごと、食べきれないほどの野菜、お米と、昔好きだったお菓子。

千も万もある親の愛情を表現する言葉より、説得力のある文字列。こういう歌詞って何なんですかね?天性?歌詞を書く上で定番テクニックとしてあるの?すごくいいですよね。昔好きだったお菓子...うちも迷惑系長女が家を出たら山ほどアポロを送ろう。

悪魔の子
前線
黒い影

ヒグチアイは明るい。

まだ、名前と歌声を知ったばかりの頃。沼に入る直前に黒い影のライブ映像を見た時がありました。ほんっとに申し訳ないんですけど(なんて恐ろしい雰囲気で歌う方なの...)が正直な感想で。歌い方、ダイレクトな歌詞、画面の雰囲気、服装もあったとは思いますが、初見で抱いた感情を思い返すと、とても今のような状況は想像できません。
しかし、フォースの暗黒面に堕ちているような印象だった歌詞達も、沼に引きずりこまれると同時に光を放ち始めます。彼女は「自分を切り刻んだ」と自ら産んだ歌を表現しました。実話なのか心配してしまう歌詞達。メディアで(そこまで話すことないんじゃない?)という話を笑顔で語る姿。普通なら隠したくなるような内面を、あっけらかんと表面に出すヒグチアイに触れるにつれ

えれえ明るい娘だなぃ。

の思いが強くなりました。その輝きが最高潮となってオーディエンスが全員照り焼きになったのが今回の産声ライブ。猛暑ですを弾き始めたときは、ぶち上がりすぎてどうにかなりそうだったなぁ。

ついにライブで「絶対!」叫べるじゃん。ドキドキするわ!(動悸ではありません)

ドキドキ

「絶対!」 おじさんのダミ声で。

みたいな。

ついに声を出すことが可能となった中、それに合わせた曲達と、演者自ら「立って」「座って」と指示を出す親切丁寧が相まって、それはそれは至福の時間となりました。
しかし「最高だな、お前ら」を、自分らしくないと「皆様」と言い直したの最高だったな。あと二階席の着席案件。総出でボケてるのかと思った。合間にこんなに笑ったヒグチアイライブないって!

まっさらな大地
劇場
mmm

ヒグチアイは唯一無二。

HIGUCHIAI band one-man“BEST”tour 本人 Veats Shibuya ※フェイスシールド着用。

この時彼女は「声を出せない中で何か出来ることは?と考えた結果がハミング」だと。そして「歌ってほしいところあったけど、歌えないよね。わかるよ」というようなことも静かに語っていました。ライブ中の他の部分はおじさん脳で怪しいけど、この部分だけは強烈におぼえています。コロナ禍ならではの言葉だから。ほんとうに特殊な状況でしたねぇ。そういえば電車の行きも帰りもガラガラだったなぁ。いつかあの時の日付でサインをもらいたいと、謎に保管していたフェイスシールド。まだ持ってます。いつか機会あれば嬉しいな。

フィルムはがす前は、くもって何も見えなかった。

はじめてヒグチアイが実在していることを全身で感じることが出来たライブ。その時に聴けた新曲がこの神曲mmm
私はですね、本当にヒグチアイしか音楽聴かないのです。嘘だと思ったなら今度iPhone見せてあげます。僕も私もと思ったならヒグチカイへようこそ。
なのでヒグチアイと出会ってなかったら、人生の終盤は音楽聴かずに、お笑いばかりだったかもしれない。その音楽との距離がほんのちょっとの人間が、我ながら(おじさん、なにしてんの?)と思った行動がmmmの歌詞文字起こし。配信をちょっとずつ再生してワードに打ち込んで、額に入れて飾りました。自分が心を動かされたことを形に残せたという意味合いで...宝物←不気味。でも愉快。

こんなエラーが出たペッパー君ばりのおかしな挙動をおじさんにさせるんだから、音楽のちからって凄いですね。一体誰だよ、こんな歌生み出した天才美人SSWは。余人をもって代えがたし。

一生聴きます。

そしてついにやってきたハミング部分をラララで歌う瞬間。あの Veats Shibuya でのライブがヒグチアイ初参加だったからこそ味わえた感情です。だってさみしそうに「ダメだよね」と語る彼女が初見ですから。歴がそれ以前でもそれ以降でも味わえない感慨深さを思うと、あの災禍の最中でヒグチアイ知ったことも悪くなかったなぁ、なんて。もちろん渾身のラララをお見舞いしましたよ。届いたかな。終盤のアレンジもかっこよかった!安心してください。泣いてませんよ(1人ならマジで泣いてた)

大和田さくらホールにて。
ヒグチアイの人生。
我々ヒグチ民の時間。
等価交換で取引成立です。

祈り
この退屈な日々を(新曲)

おおっおおっおおおっおっおー&タオルを掲げて声出して。これを望んでいたヒグチ民達が全員一つとなりました。しかし厳密に言うと我が家の3人はもう一つズレてる感じで(-。-;
純血ヒグチ民でない妻は予習が不足していて(おばさん、そこじゃないんですよ...)ってタイミングでタオル掲げ始めるし、迷惑系長女は部活の疲労困憊で参加するより傍観者に徹してるし、おじさんは残りわずかなHPを好きな歌で使い果たして「誰だよ、客席にボロ雑巾置いたの!」ってくらい虚ろな目つきだし。

でも。

こんな一家でもヒグチは応援してくれている。そんな気持ちになれるヒグチアイ珠玉の応援歌「祈り」でございました。ありがとう。あなたのおかげで我が家は定期的に同じ方向に視線を向け、時間を共有し、それを語り合いながらタン塩とセンマイ刺しを食べることができます。

ヒグチアイをまた見たい。

最近はライブが多くて、次の参加予定が立っている日々が続いてましたが、これで一旦お休みになりました。いくつかライブ予定を見たけど、どう転んでも行けないライブばかり...七月以降に怒涛の情報解禁があるようなのでそれを楽しみに生きていく所存です。ちなみに次のライブは8月のハリウッドザコシショウです。この2人同時に愛してるの自分だけだと自負しております(笑)

さみしいけど孤独じゃないの
想い出を燃やして生きていく

今回も燃え尽きることのないほど大量の想い出もらったけど、次の予定を楽しみに待ってます。ね、アイちゃん!マレフィセントのこと、それは違うだろと思ったらごめんなさい。

梅雨の季節。
雨が続いて辛いですね。
ヒグチアイのみなみかぜとか聴いてみては如何ですか。
アンニュイな気分で。

元気がなくても生きましょう。

香るエース。

追伸。
中学で演劇部に所属する迷惑系長女が、今回のライブでの照明とか音響のことを語ってたの意外と感心しましたが、このライブレポ(になってないライブレポ)を読んで承認欲求を満たすと思ったら腹立つので、詳細はさけます。

ざまみろ( ̄ー ̄)

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