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2023年4月23日(日) ヒグチアイ × いのまいこ Song & Dance Live『karamariai』 COTTON CLUB

絡まり合い。

小さな夢って意外と簡単に叶うことってあるじゃないですか。ヒグチアイ関連で言うと「ゆっくりとアルコールを楽しみながら、ヒグチアイを浴びる」というのがそれで。いわゆるライブ時のワンドリンクとは違う形のディナーショー的な。

で、あっさりと叶ったのです。2月のビルボードで。その余韻が残る中で今度はコットンクラブ。しかもダンサーのいのまいこさんと融合するとのこと(ほほぅ、ヒグチアイにお酒とダンスがついてくるのか・・・これは盆と正月とGWと肉の日が一度に来ましたね。うれしいですね)というテンションでコットンクラブに到着。うわ、なかなかの重厚な入口ですよ。明確に怯む軽薄なおじさん。競馬中継が流れるイヤホンを一度カバンにしまいました。でもそのカバンもゴルフのラウンドポーチですから。残念。何もかもが軽薄。

緩い身体と軽薄な身なりと薄い頭髪なので、せめて目つきだけでも緊張感をもって(なんでだよ)入場すると、素敵で雰囲気のある会場にまず驚かされる。ビルボードの華やかさとはまた違った感じ。ディズニーランドのカリブの海賊にレストランあるじゃないですか。あれに似た空気感かな。着席後に即ビールを頼もうとすると、通常のドラフトビール以外にクラフトビールがあるということで、銘柄聞いたら大好きなサンクトガーレンの湘南ゴールド!テンション上がるわぁ。そしてオーダー終了と共に開演。

不意打ちだったのと、暗くてよく見えなかったのとで、後部通路から入ってきたこの日の主役二人に完全に気付かず。気づけばステージへ。ヒグチアイといのまいこがリングインです。

ヒグチアイ

最初の曲は劇場。歌ってくれるのは誰しも想像できただろうけど、最初にきましたか。競馬とビールで卑しく盛り上がった心を浄化してくれる曲。

愛してくれてありがとう

どういたしまして

そして次に来てしまいました。距離。ビルボードでも歌ってくれて感激感激大感激だったのですが、またしても雰囲気のある会場で歌ってくれました。ただでさえ思い入れのある歌ですが、この日は感情移入の深さが違う気がしていて。それは会場のせいなのか、アルコールのせいなのか、ほんのちょっとの距離のせいなのか。
いやいや、いのさんのダンスのおかげです。この歌の時、何度も障害に当たって跳ね返されるも、またチャレンジするような表現をした踊りの部分があって(見当違いだったらごめんなさい)よく考えられているな。さすがプロだなと感心しながらビールをぐびりと。

走馬灯。妻がこの歌を(映画の挿入歌みたい)って言ったことがあって。それが印象に残っているのです。たしかに人形町あたりの新参刑事のあのドラマで流れそうですよね。凄くメロディーが美しい歌。
パンチドランカーでアル中一歩手前だと、人生のうちで忘れてしまっていることもたくさんあると思っていて。旧友と酒を飲んでゲラゲラ笑い飛ばせるようなエピソードって、意外と苦しかったときの話ばかりだったりするけど、そんなこと関係なく楽しかったこと、嬉しかったこともしっかり記憶していたいな。死ぬ間際の走馬灯で思い出すアレコレなんてさみしいなぁ、なんて。でも、実際に苦しいことの方が多い人生だったから。これが自然か。この歌にように戻りたいあの頃はない人生。ここ数年をリピートするくらいが一番心地いいかな。そう思う。

ココロジェリーフィッシュは深海ver
※深海verというのはゆったりとしたアレンジの歌い方を爺が勝手に名付けただけ。キモイね。
雰囲気にあったココロジェリーフィッシュでした。ありがとうございました。今度の論シリーズ(まだ1個しか書いてないけど)はこの歌にしようと思っていて。スマホの中のヒグチアイがストライキをするのではないかというくらい聴きこんでる昨今です。キモイね。

悪魔の子。いのまいこさんお目当てと思われる方々をチラチラ見ながら恒例行事「ほら、この歌知ってますでしょ?進撃の巨人のエンディングですよ。世界中で大絶賛ですから。聴けて良かったですね。嬉しそうですね」と心に直接話しかけておいた。

そして超かっこいい歌(語彙力)前線。ピアノアクション?え?そんな言葉ない?ヒグチ民ならすぐ思い浮かぶ、あのピアノの弾き方。弾き方で魅せられるのも良きですよね。ごちそうさまでした。

サクラ。なるほど。これはちょっと予想外。予想してない&まさか聴けて嬉しいは同義。
タイトルがサクラで歌い出してすぐに「君とさよなら」さすがヒグチアイ。期待を裏切らない。そこらのヌルいサクラの歌とはわけがちがう。花びらヒラヒラしたり、咲きほこったりとか全然しないし。
桜の頃というある限られた時をが来た時、君のことを想って色々と考えちゃうのは最近の曲のHappy Birthday に近いな、なんて。

祈り。おおっおおっが力不足すぎてアイちゃんには届いてなかったかなぁ。申し訳ないなぁ。次がんばります。

いのまいこ様

いつもオシサ(推しサーチ)するとヒグチアイの曲に合わせて踊ってる皆さんを目にします。あの方達はどういう方でどういう活動をされてるのか、勉強不足でもう一つ分かってないのですが、いのさんが親玉というか四天王の四番目的な方なのかなというのは感じました。身体の動きのキレが凄い。プロフィール拝見したら先生的なこともされてるとか。やはり。
私も競馬の調子が良い時は先生とよく呼ばれます。外れると罵声を浴びます。嘘つき野郎!なんて。
コットンクラブは意外と客席の平坦部分が多く、後方席の座高の低い方は苦労されてました。が、私の席からは偶然何も遮らずに視線をまっすぐヒグチアイまで飛ばすことができたので(しめしめ、ずっとヒグチを見ていよう)と考えたのは最初だけ。ダンスに目を奪われて、ヒグチ→いの→ヒグチ→いのと交互に視線を送っていました。あるときには、いの→ヒグチ→いの→いの→いの、なんて視線の下剋上が。ランプつけたり消えたり(酷い表現...)の時は素敵でした。大きな舞台作品を見ているようで。ダンス界で素晴らしくご活躍なのも納得です。この度はヒグチアイと絡み合っていただきありがとうございました。
本当は曲ごとにどんなダンスをしてくれたか目に焼き付けてこの駄文に反映したいと思って見ていたのですが、目には焼き付いていても、口ポカンとして見惚れてしまい記憶に残っていません。かっこよかったなぁ。またステージがあれば見に行きたい!

ヒグチアイ×いのまいこ

トークが面白くて。

いのさんが自分がいかにヒグチアイが好きで、今回実現したのがどれだけ嬉しいかを、おもしろ交えて話をしてくれました。その連続で飛んでくるボールを一歩下がりながらうまくキャッチしていくヒグチアイ。なかなかのMCでした。ただ、いのさんが嬉しすぎて少しかかり気味だったので、もう少し間をとりながら話をしたら、今年のM-1はいいんじゃないでしょうか。頑張って下さい。


というわけで。

少し前のヒグチ草野とはまた違った世界観ながら、こちらも脳死で楽しめたライブになりました。

ソロの弾き語り。客それぞれが自分と向き合うライブはもちろん真骨頂ではあるけれども、ただただ楽しめるライブがあるのも楽しくて。また期待してお待ちしてます。とくにビールをグピグピできる会場が年一くらいあれば嬉しいな。

次のライブは6月。

真骨頂の。

※追記
6月のライブ[産声]はバンドワンマンでした。ソロ弾語りだと思ってた...失礼いたしました。


サクラも今月も終わりですの四月吉日

香るエース。

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