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2023年4月20日(木) ヒグチアイ×草野華余子 “The lady is a tramp!2023” 川崎CLUB CITTA'

よくありますよね。これから文章展開する内容に関しての小難しいワードを取り出し、それについて辞書を引いてみる(今どきはググるか…)アレですよ、アレ。

The lady is a tramp

レディは放浪です
お嬢様は不器用
レディは浮浪者

なにこれ。
見なかったことにしよう。

英和ではなく直接検索してみたら、なんとなく解決。歌の名前なのですね。邦題:気まぐれレディーだとか。気まぐれなお嬢様。筋金入りのヒグチ民としては何となく言いたいことは分かったような。分からないような。気まぐれよりは不器用の方が近いような。浮浪者にはならないように祈りたいな。わかりました。これはもう全部ひっくるめて The Lady is tramp ということにしましょう。解決にならない自己解決をしてこの話は終わり。日本語も怪しいのに英語に手を出すのはやめておきます。じゃ、そういうことで。

さて、超絶楽しみにしていたヒグチ&草野。2月にヒグチアイ×リーガルリリーで来たばかりのクラブチッタ川崎へ向かいます。この日は新入生のためのなんちゃらで学校休みだった迷惑系長女も一緒でした。ライブ後に食事すると遅くなるからと、川崎で早めの晩飯食べてから会場入りしようということで、17時過ぎには川崎に到着しました。事前に肉・魚・中華どれにするかと話し合っていた上、ある程度の候補店もピックアップもしてたのですけれども、ライブ会場のクラブチッタ前に見慣れた店構え。老若男女みんな大好きキリンシティを発見です。それはビールと共に生きる父と、フライドポテトと共に歩む迷惑系長女の心が通いあった瞬間でございました。気付いたら店内に着席して、慣れた手つきでタブレット注文完了。

お会計は諭吉二人。おつりは小銭少々。

は?

ライブ前に50歳の父と中二の娘がキリンシティで何をしたらこうなるんだよ。その理由は・・・続きはブログで!(ブログやってないけど)

そんなわけで父は泥酔、娘はゲップ連発。ひどい状況で開場時間となりました。

そらで歌えるヒグチアイの曲がえげつない量で、受験勉強はヒグチアイで乗り切ったと言っても過言ではない(ホント家の中でずっと流れてた)迷惑系長女。中学二年生になる前から変わってるねと言われ続けている彼女は、ライブも何度か行ってますが、意外とこの日がヒグチアイバンド編成に初遭遇だったりしました。最近ガチなアニオタ勢に囲まれているため、その界隈で活躍中の二人のライブにレッツゴーいう意味合いも含むライブです。基本的に親子で夜が苦手なので、誘ったときは熟考の上「行かないで後悔したくない」と、どこかで聞いたことのある表現で意気込みを語りました。父はライブ前に晩飯で一財産失って「連れてきて後悔しました」

ヒグチアイ。

前線。ラジオ体操。備忘録。わたしはわたしのためのわたしでありたい。

自分が参加できた最悪最愛以降のライブでは、三部作以降の新曲たちの間に栞のごとく挟まれて、おじさんをどきどき(動悸ではないやつ)させる存在だった彼女の代表的な曲たち。この日はむしろそれらの曲が主役級。ありがとう。生きてて良かった。そんな夜が今日だ。
きっとヒグチ草野二人の歴史だったり、関係性だったり、ルーツだったりに関連しての起用なのかなとは思いましたが、たかだか3年という歴が浅い時分には、思いを馳せる過去がありません。だから今を楽しむだけです。

妹ひぐちけいさんのギター演奏がかっこよくて、いつも目を奪われます。この日も最高でした。妹だけど、自分からは主役の姉に絡もうとしなかったり、謙虚さと佇まいがまた素敵。そしてふと、隣の迷惑系長女に目をやると(やっぱり親子だな、父と同じようにステージ上を目線が往復して・・・ない)ずっとアイちゃんしか見てないな、コイツは。

迷惑「何回も目があった」
香る「気のせいだろ。友達じゃねーんだぞ」
迷惑「嫉妬すんなよ」
香る「なんだコラ」

帰り道ずっとこれ。親子で浅いんだよな、ライブ帰りにする感想の会話としてさ。アイドル見に行った中学生じゃないんだから。中学生だけど。

新曲祈り。
初アンセムというワード自体が初というおじんなので意味を調べました。今レポート二回目の検索をして把握。それにしても、おおっおおっおっおっーはいいね!何がいいって縁の手拍子よりずっと簡単!(そこかよ)元気よく声を出したつもりでしたが、会場に響き渡る感じではなかったですね。打倒サウジアラビアは道険しいです。
真面目な話。
当方は応援される側としては干上がってるけど、応援しないといけない相手はたくさんいたりします。祈っても祈っても祈り足りなくて、それでも祈るしかなくて。この曲のように頑張ってる人と共に歩んで。夢を描いて。おおっおおっです(真面目とは?)

スタンディングヒグチアイの悪魔の子。ライブでは何がいいって、ステージが暗転してる時に立ち上がるのが見えるのがワクワクして良きです。昔、プライドで桜庭やヴァンダレイシウバが爆音で入場してくる直前の高揚感に似ていて。静から動に移行して始まるのがカッコいいんだよなぁ。この後歌う草野さんにはずっと「カッコいいなぁ」と心の中で呟いていたけど、同義のカッコよさで唯一対抗できるのは悪魔の子かなと。

わたしはわたしのためのわたしでありたい。
「彼氏いたって」の歌いだしで鳥肌。うわ、これ最後に歌ってくれるの?おじさん感激。
年齢的にですね、今の自分は「わたしはわたしのためのわたしであれたか?」と自分を問うような場面も多くて。ヒグチアイに引き込まれたきっかけの歌。はじまりの曲。自問自答ソング。

誰もいない道
誰もくれないトロフィー
走り続けられるだろうか


何度も出てくる「誰」
合わせて出てくる「いない、見てない、くれない、知らない・・・」

そして、ないない尽くしの言葉たちと対照的に連なる強い言葉たち

ハードルを高く決めた 絶対下げたくない
何度も転べ
最高地点と決めつけるな
歌いつづけると誓う


(号泣)

わざとハードルを高く決めて、それをくぐるような狡猾さを身に着けた今。孤独と戦いながら悩み苦しみ、しかし前に歩むこの歌を聴くと昔の自分を思い出します。確かにやり方違っていたかもしれないし、知恵も足りていなかったけど(それは今もか)意地でも手は抜かなかったなぁ。うん。わたしはわたしのためのわたしでした。聴くたびにそう振りかえる。ありがとうヒグチアイ。この歌のおかげで成仏出来ます。
さきほどの自問自答ソングは取り下げます。自己肯定ソングと香るエース氏の出棺ソングに認定されました。え?誰が認定したかって?

誰でもないわたしです。



拝啓
花の盛りもいつしか過ぎ、葉桜の季節を迎えました
日頃よりヒグチアイがお世話になっております。
草野華余子様が我らがヒグチと悪友、盟友、親友であることは存じ上げておりましたが
何分ヒグチアイ歴でさえ三年の私でございます
昔行ったお二人のライブの思い出話の一つでも出来そうな年齢でありながら
何一つそれができないことをまずお詫び申し上げます
MC中に2016年のライブの話が出ておりましたが
私がそれを聞いて思ったのは
(ハリウッドザコシショウがR-1獲った年だな)
でした
重ねまして失礼失礼大失礼の程お詫び申し上げます

そして今回のライブの開催誠にありがとうございました
どちらが言い出したのか
どちらも言い出してなくて、周りの大人が言い出したのか
わたしには分かりませんが心より御礼申し上げます
草野様を知ったきっかけカランコエ・モノディ
何度も何度も聴いた歌
ライブで拝聴できて幸せでした
「カランコエモノディ」検索したのも良い思い出です
お二人にはぴったりの綺麗なお花ですね

草野様のライブを拝見している間(カッコいい…)をただただ繰り返しておりました
一緒に行った娘は帰宅するなりサブスクで草野さんの曲を掘り出し
一緒に行ったヒグチ民は帰りに草野さんのCD3枚買ってました
一撃で虜にする魅力活力求心力には脱帽です
今後ますますのご活躍をお祈りしております
お2人の会話、特に音楽の専門的な話と昔話が大好物です
今度ぜひニッポン放送このさみしさにゲストで出て頂けたら幸甚に存じます
もちろんトークだけではなく草野様の曲も積極的に聴かせていただきますし
訪問できるライブがあればお邪魔したいと考えております

末筆になりますが草野華余子様のご活躍とご健康をお祈り申し上げますと共に
今後共ヒグチアイを御贔屓の程お願い申し上げて
御礼の御挨拶に代えさせていただきます
この度は気まぐれレディーの開催誠にありがとうございました

興奮冷めやらぬ4月吉日

香るエース

草野華余子様

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