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ハートランド、30年むかし話

昨晩はハートランドビールが30周年記念だということで、アロマホップを使ったという限定醸造ビールを仲間たちと飲んでいた。あ、私は関係者ではなくただのビール好き。グリーンの瓶はそのまま、王冠に30の数字が入ってる。

30年前の私は、社会に出たばかり。当時六本木にあって人気だったキリンの「つた館」に詩人の谷川俊太郎さんがイベントでやってくるというので、卒論で世話になった教授と一緒に訪れた。じつは、卒論で谷川俊太郎の詩を研究したのだ。

朗読の身体性というようなトークショーがひととおり終わり、質問コーナーになったとき、私は鞄から谷川さんの詩集を取り出して、詩を一編、朗読してもらえませんか、とお願いした。かなり強引なお願いだったけれど、谷川さんはいいですよと快く読んでくれた。淡々とした声がホールに響く。読み終わると大きな拍手が沸き起こった。

私は谷川俊太郎さんへのプレゼントを持ってきていた。鉄腕アトムのSDソフビ人形をワンシート(紙のシートについてるやつ。当時勤めてた会社の製品)。イベントが終わった後でお礼とともに谷川さんに渡したら、おお、これは!と喜んでくださった。

空をこえて
ラララ星の彼方。

あのアトムの歌詞は谷川さんが作ったもの。

それから、今日はよかったねー、なんて話をしながら教授と一緒にビール飲んだ。もちろん昼飲み。なんといっても明るい時間の飲みが似合うビールなのだ。

そんな、ハートランドの思い出です。


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