キッチン道具のスタメン発表!

先日、料理家の山口祐加さん「ひとりぐらしのキッチン用品」というトークショーをやりました。私たちの普段づかいの道具を持ち込み、触れてもらいながら説明をするもので、道具をリアルに感じていただけたようです。

今回はその再現で「一人暮らしの人が最初にそろえたいキッチン道具」を、説明しつつご紹介します。すでにひと通り持っている方にも役立つはず。

これらは同時に、私が料理をするときに最も手に届きやすい場所に置いている「必ず毎日使う道具=スターティングメンバー」でもあります。(このほかに、週2~3回使うサブメンバー、そして月に何回、あるいは年に何回かというチームメンバーが控えています)こだわりたいもの、100均でもいいものなど、解説しています。

では、用途別で紹介していきますね!

切る:包丁/まな板/キッチンばさみ/ピーラー

最初に選ぶのは、野菜や肉を〈切る〉道具です。

包丁は、まずステンレスの三徳包丁を1本。包丁は鋼がよいと言われてきましたが、今はステンレスも鋼に劣らない切れ味のものが出ています。しかもさびにくいため、手入れの点で圧倒的に有利。値段は刃の質の差になり、高いと切れ味が長持ちしますので、ある程度よいものをおすすめします。

仕事柄包丁は何本も使っていますが、ご紹介できるものを探して、予算で選ぶことのできる貝印の「関孫六」の包丁を値段違いを何本か使ってみました。安い値段の包丁でも比較的持ち手などのデザインが握りやすく設計されています。

◎写真上は価格と使い勝手のバランスのとれた匠創 三徳包丁165mm(4,860円)。柄までステンレスで扱いやすい。
◎写真下の、黒い柄の包丁は、関孫六の最上位モデル、ダマスカス 三徳包丁165mm(12,960円)。ステンレス32層に重ねたダマスカス模様が特長で、トマトも肉もスパスパ気持ちよく切れて、切れ味も長持ち。

貝印の包丁のページは若干商品寄りではあるものの、包丁の基本が書かれていてオススメ!

包丁は握って使うもの。個人差があります。靴や服と同じで、誰にでも合うものはありません。実際にお店で握らせてもらいましょう。
それと、どんなに良い包丁を選んでも、研ぎは必ず必要です。面倒な人は研ぎ屋さんに出すのも手。(私は最近はグーグルマップで「包丁研ぎ」で検索した、近所の研ぎ屋に行っています)2か月に1度ぐらいでも研ぐと、切れ味が蘇ります。

●はさみは、オールステンレスのキッチンばさみ。とにかく汚れるので、切れ味以上に洗いやすさがポイントです。これは、真ん中のところでパカッと分かれて、丸洗いできます。だからただ食品の袋を切るだけではなく、肉を切ったり、濡れた食材を切るなども躊躇なくできます。ベーコンや豚バラ肉は鍋の上でフライパンや鍋に切り落としていけば、まな板も汚れません。ダイヤウッドというところの製品でした。

●野菜の皮むき・ピーラーは、じゃがいも、アスパラ、なす、にんじん、長芋などの皮むきには欠かせません。包丁が苦手な人ほど、使いたいもの。
私のは貝印。手が大きい私にとっては、握りやすいグリップが魅力です。標準的な女性の手のサイズの山口さんは、ドイツのリッターのピーラーがお気に入りだそう。こちらもよく切れるピーラーです。手のサイズに合わせてチョイスしては、いかがでしょうか。値段も魅力です。

●まな板は、本来包丁の刃がタテの長さにしっかり収まるものというのが目安です。切ることに慣れない方ほど、実は大きなまな板が使いやすい。私はミングルに合わせて小さなサイズの木のまな板をチョイスし、食洗機にもかけてしまっていますが、本来は木製よりプラスティックやラバーのまな板の方が漂白などもしやすく、清潔に保てます。

ひとつだけNGを。ペラペラの薄いシート状のプラまな板は、包丁の刃を痛めてしまいますのでやめましょう。(まな板の上にあれをのせて肉を切るなどはOKです)

洗う:ボウル/ざる

〈洗う〉〈和える〉〈混ぜる〉〈こねる〉などの作業に必要なのが、ボウルとザル。ひとまず、大中2組あると、どんな料理もほぼカバーできます。

私は長年、柳宗理ステンレスボウル&パンチングストレーナーを揃いで使っています。ただ、ボウルとザルは品質にこだわらなくてもいいと思っています。

最近、これは!というアイテムがTwitterのタイムラインに流れてきました。

ボウルとざるが一体化した、藤井器物製作所の3way水切りボウル。片側に傾けるとボウル、もう片側に傾けるとザルになるというすぐれもの。

水も野菜も結構たくさん入ります!米とぎもOK。大量の麺類以外はほとんどこれでこなせるので、狭いキッチンにはおすすめ。山口さんも使っていると言っていました。

混ぜる、つかむ、すくう:ヘラ/菜箸

切った食材を鍋に入れて、〈混ぜる〉〈返す〉〈つまむ〉などに使うのが、ヘラや菜箸。

●ヘラは、最近は写真中央の無印良品のシリコンスプーン1本でほとんどやっています。炒めるときのヘラ替わりにするほか、ボウルや鍋についたソースなどをゴムベラのようにきれいにすくえますし、盛り付けにも便利。私はポークソテーぐらいなら、ターナー(フライ返し)も使わず、これで済ませています。

1本で良いと思いますが、私はヘラを使う頻度が高いので、もう1本、手近なところに置いています。この白いシリコンベラはカレーの水野仁輔さんがカレー作りのツールとして紹介していたものです。水野さん、ヘラマニアらしいです。


●菜箸は、こだわらなければ、100円ショップでも。よく長さ違いのがセットになっていますが、そろえた方が使うときに長さ違いの箸を組み合わせてしまう間違いがなくていいのに…と思っています。

よそう:レードル(おたま)/しゃもじ

〈盛り付け〉の道具たち。

●スープ作家としては、おたまはこだわっています。今はほとんどこれ1本。柳宗理のレードルです。このレードルがよいのは、形が丸くなくて円をつぶしたような形になっているため、汁がうまく器に入るところで、丸いおたまと全然違います。
サイズが3つあって、家庭で使うには小さなものが綺麗によそえると思います。SかM。カレーを山盛り食べる高校生がいるご家庭では、大きいのがあっても良いかもね。

●しゃもじは毎日ごはんを食べるので本当はもう少しおしゃれな竹製のを使えばいいと思うのですが、楽に勝てず、どうしてもこのプラスティック製を使ってしまいます……( 本当は自立するやつが欲しいです)

はかる:大さじ・小さじ/計量カップ

さて、〈量る〉道具については、二通りの考え方があります。私はふだん、家のごはんを作るとき、計量スプーンやカップを使うことがほとんどありません。目分量です。味付けが適当でもなんとかなる料理しか作らないからです。

その一方で、仕事でレシピを作るとき、また人のレシピを参考に作るときには、デジタルばかりも使って正確に量ります。目分量だと、自分の味になってしまうからです。
計量はめんどうと思う人が多いのですが、むしろ料理を始めたころに、きっちり量って自分の入れた調味料の量と味の関係を覚えてしまえば、料理の腕が格段に上がります。量りながら料理をすれば、あっという間に分量感はマスターできます。人の体が覚える能力ってすごいのです。

私は、無印良品の大さじ・小さじ、どこのか忘れた計量カップ(200mlと500ml)、タニタのキッチンスケールを持っています。

計量カップはこだわらなくてよいもののひとつ。
計量スプーンは安いものだといい加減なものがあるので、ある程度ちゃんとしたブランドものがよいです。そしてとても大事なことは、小さじ1をちゃんと「すりきり」で量ることです。

※この項目、軽量スプーンこだわらないと書いていたのですが、記事アップした後でご指摘いただきました。安いものだと、いい加減なサイズのものが、あるそうです。修正しておきます。6/25/21:10)

加熱する:鍋/フライパン

スタメン最後は、〈加熱〉道具。一人暮らしである程度しっかり料理をしたいなら
ファースト鍋には、味噌汁やインスタントラーメンを作るのに適したステンレス多重構造の径15~16センチ蓋つき片手鍋
◎セカンド鍋には万能に使える24センチの深めのフライパン
◎サード鍋として20cmの煮込み用の厚手の鍋
この3つを購入されるといいかなと考えています。

鍋の話は長くなるので、ここでは写真のものだけ紹介しておいて、詳しくは別noteで解説します。いずれも蓋つきが重要なポイントです。

このほか、加熱器具として、電子レンジ、炊飯器、オーブントースターがあります。

さて、ここまでが私の、毎日家で使っている、スタメンキッチン用具です。これに、週1~2回出番のあるサブメンバーと消耗品を加えたものが、わたしの、そして一人暮らしの方の必要最低限の調理器具ということになりそうです。長くなってしまったので、サブメンバーと鍋は、別の記事で紹介しますね。

【追記】2019.6.27 キッチン道具サブメンバーの記事、公開しました!

みなさん愛用のキッチン用品もぜひ教えてください!

紹介したキッチン道具は、ミングルで使っています。最小限の手間で、最大限のおいしさを作り出す「ミングル」の記事はこちら。


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有賀 薫

新しいカテイカ

「新しいカテイカ」は、もっと生きやすい家事へシフトする家庭運営プロジェクト。家事を考えるコラムやイベントレポートを発信します。 https://note.mu/atarashiikateika
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コメント4件

うわぁ~超保存版!プロとして活躍されている方が使っているアイテムとか調味料とか、みんな知りたくて仕方ないはず!そしてわたしもその1人。素敵noteありがとうございます💕
ありがとうございます!以前は自分の趣味だけで買っていましたが、最近はみなさんにご紹介するという観点で選んだりしているので、流通、価格にも考慮したものを選んでいます。お役に立てれば幸いです。
大体持っているモノが多かったのですが(独身、40代女性)、包丁に関して、台所が狭い場合は、小さい刃のものを中心に揃えるのがいいと思います!私は16センチ・14センチ・12センチを使い分けています。理想はいつか、シェフナイフを使えるだけのキッチンスペースを確保すること、なのですが!(スタンドミキサーも欲しいです)
すごくすばらしいです。娘がちかぢか新居へ移るので、ここのを参考にしてプレゼントしたいと思います。
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