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にんじんを、どうぞ。

『スープ・レッスン』のレシピのひとつに、にんじんのシンプルスープ、というのがある。

なんと今朝の朝日新聞一面『折々のことば』で、鷲田清一さんがこのにんじんスープのレシピの一節を取り上げてくださった。

にんじんのスープは“旬の野菜をシンプルにおいしく食べる”というスープ・レッスンのコンセプトをそのまま形にしたようなスープだ。

にんじんを鍋に入れ、オリーブオイルと塩とほんの少しの水で蒸し煮してから、そこに水を加える。たったこれだけ。

これがとても好評で、作って食べた人から、にんじんかこんなに甘くてやわらかくておいしかったとは知らなかった、にんじん嫌いの子供が食べた、そんな声をよくいただく。

作り方に秘密はない。むいた皮を一緒に入れるぐらいかな。にんじんだって、有機栽培の高いにんじんではなくてスーパーで買ってきたにんじんだ。塩も特別なものではない。

最大のポイントはきっと、にんじんだけを料理して、にんじんだけを食べる、ということ。にんじんはカレー、シチュー、サラダ、やきそば、野菜炒め…どんな料理にも入っているけれど、主役として食べられることは少ない。いつも脇役なのだ。

このスープでは、作るときも食べるときも、にんじんのことしか考えない。にんじんと向き合って、にんじんに集中する。自然ににんじんの魅力が見えてくるんだろう。

新聞記事の引用は文字数の都合でカットされていたので、ここに書いておく。

少なめの水でフタをしてしっかり蒸し煮することで、にんじんが汗をかいたようになり、にんじん自体の水分も使いながら甘く蒸されていきます。

ぜひみなさんも、にんじんのおいしさを味わってみてください。



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スープの世界へようこそ。
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有賀 薫

スープ作家。365日毎朝スープを作っています。かんたんで心地よいスープでめざそう、ウェルビーイング。cakes連載『スープ・レッスン』https://cakes.mu/series/3722

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コメント4件

土の香りと汗の風が舞うような水彩画も好きです。ましろな土鍋でよくつくる逸品です。
珠美さんありがとう。にんじんは料理するのも描くのも好きです。
優しくてあたたかい色使いが素敵です。ときどき直売所でにんじんを買うのですが、農家さんによって味が違って面白いです。
shidoさんありがとうございます。そうなんですよね。にんじんなど根菜は土の良しあしが味にそのまま出てしまうので、やはり土づくりにこだわる農家さんのにんじんがおいしいのだと思います。
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