食品添加物が提供する安心

賞味期限が切れた食品。
「コンビニ弁当だから腐らないだろう」
と安心して食べられる(汗)

実際、ぼくはあまり賞味期限は気にしない。
いぜん、「無添加プリン」を賞味期限切れで食べてひどい目にあった経験はあるけれど・・・。


世の中では、「食品添加物が危ない!」という話はよく聞く。
一方で、この季節に日本全国で食中毒で体調崩す人があまりいない事、この程度の値段でそれなりの食べ物が手に入ること、これらは僕らが添加物から受けてる恩恵だと思う。

かつては、日本は貧しく、物をたくさん作り、安く売らなければなかった。
その過程で、食品添加物ってやつはそれなりに役割を果たしてきた。
それが、モノがある程度一巡したおかげで、悪者になった。


いや、むしろ消費者の要求が高くなっているのかもしれない。
無添加だから食中毒が起きても「ああ、無添加の証だね」と納得してくれそうもない。
食中毒が起これば、その業者はきっとSNSでやり玉に挙げられるだろう。
むしろ無添加を標榜するほど、厳しい追及にあう可能性が高い。

つまり、お客さんは添加物の有無どうこういうより、お客さんの健康にコミットしてほしいということなのだろう。
健康的な生活をサポートする企業であれ、ということ。
食品を提供する会社ではなく、健康な未来を企業に求めているように思う。

商品そのものというより、企業のありように顧客が賛同するかしないかを表明し始めたことのように思う。


小阪裕司さんが、著書「価値創造の思考法」の中で「世の中はすでに変わっている。変わっているニーズに対応できていない企業が少ないのが今の日本の現状」である的なことを書かれていた。
なるほど、確かに。

作り、売り、提供することが目的だった企業は、そういう部分でミスマッチが起きている。
感覚を研ぎ澄まさないと、この感じは理解しにくいかもしれない。

だから、中小企業は、後継者の役割が重要だ。


こんな本、書いてます。





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