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ディズニーランドにいるはずのないアイツの記憶

一言でいうと

経験していない記憶を植え付けることは可能である。

活用シーン

記憶のあいまいさ

内容

ディスに―ランドへ行ったことのある被験者に、偽の印刷広告を繰り返し読んでそれについて考えるよう指示した。その偽広告には、こんなコピーが書かれていた。

「はじめてバッグス・バニーをまじかで見たとき、どんな気分がしたか思い浮かべてごらん。お母さんに、握手しなさいと背中を押され、写真を撮られる瞬間を待ったんだ。急がなくてもいいのに、一生懸命近づくにつれて、バッグ図は大きくなっていった。テレビじゃこんなにも大きくもないのに、と君は思った。すると、バッグスがドスンとぶつかってきた。テレビで大好きだったバッグスが、たった数十センチ先にいる。心臓が止まったけれど、手の汗は止まらない。君は、汗をぬぐうとすぐに近づいていって、バッグスの手を握った」

のちにディに―ランドでの個人的記憶について質問票で尋ねた。

被験者の4分の1以上が、場内でバッグス・バニーと合ったことがあると報告した。
そのうち62%が握手したことを、
46%が抱きしめたことを思いだし、
一人は、バッグスがニンジンを持っていたと答えた。

しかしこのような出会いが実際に起こることはあり得ない。
バッグス・バニーはワーナー・ブラザーズのキャラクターなので、ディズニーランドにはいるはずがないのです。

『しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する 』レナード・ムロディナウ (著),

この話を初めて読んだときは、「ん?」って感じでした。
きっと生粋のディズニーファンは、はじめの時点で「ん?」だし、
そうでない人は、最後で「ん?」でしょう(笑)

私は後者です。

いるはずのないものの記憶、それも見ただけではなく、
握手をし、抱きしめた記憶さえもが鮮明に残っている。
しかし、それはあるはずのない記憶なのです。

これを考えると、記憶がこれほどあいまいなものだという恐ろしさはあります。

前回のこの記事もまた、記憶のあいまいさをあらわす内容ですが、ほんっといい加減ですね。人間の記憶ってやつは。


ふと、立ち止まって考えてみたときに、幼少のころの記憶。
果たしてどれだけ正しいだろう?と思うのです。
非常に嫌な記憶であったり、思いだしたくもないような記憶もあるでしょう。
しかしその記憶は、後の経験や思い込みでゆがめられている可能性はないとは言い切れません。

逆に、良かった思い出は、それも同様に後に作り上げた幻想なのかもしれません。


だとしたら、できる事ならいい記憶だけを残しておきたいものですね。



こんな本、書いてます(^^)/

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