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ミルグラム実験(アイヒマン実験)

一言でいうと

人は権威者に従う(そして、権威者の責任において残虐になる可能性が高い)

活用シーン

上司部下の関係、親子関係など権威者との関係性の解明、不祥事や犯罪の動機

内容

イェール大学、スタンレイ・ミルグラムによる実験。
(1963年にアメリカの社会心理学会誌『Journal of Abnormal and Social Psychology』にて発表)

ざっくりいうと、以下の通り。

権威(者)による命令が個人を従属させ,殺人のような重大な結果をもたらしかねないことをシミュレーションしたものとして有名
(中略)
「体罰と学習効果の測定」で80名が被験者として参加し,隣室にいる生徒役の回答が間違うたびにより強い電気ショックを与えることを要求されます。もちろん,生徒役に電気は流れていないので苦しんでいるふりをしているだけです。うめき声がやがて絶叫となっても被験者は実験者が「大丈夫です」と言うのにこたえて強くし続けました。最終的に65%の参加者が命の危険がある450Vのショックを与えることになりました。ミルグラムはこの実験をさまざまな状況で行いましたが,61~66%の範囲の人たちが致死の電気ショックを与えたということがわかっています(Blass,1999)


『ミルグラムの電気ショック実験』公益社団法人日本心理学協会
https://psych.or.jp/interest/mm-01/

被験者(つまり電気ショックを与え続けた人たち)は、白衣を着た権威者らしき人物の言葉で被験者自身が責任を負わないことを約束されると、300ボルト(壁を叩いて実験中止を求めるほどの苦痛)に達する前に実験を中止した者は一人もいなかったといいます。

非常に恐ろしい話ですが、例えば信じられないような企業不祥事はこういうバイアスで起こるのかもしれませんね。

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