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人は、自分の事しか関心がない!?

一言でいうと

人は自分のことに高い関心を示し、
オンラインになるとさらにその傾向は高まる

活用シーン

マーケティング、広告、自己啓発

内容

2012年ハーバード大学の研究
対面で話す場合、私的会話の約1/3の時間自分自身について話している
オンラインになると、その割合が80%に跳ね上がる。

◆◆◆◆

ソーシャルネットワークのコンテンツ分析をしているニュースウィップ社は、フェイスブックで最も人気のあったストーリーを毎年発表している。以下が2014年のトップ10である。

1. 彼はホロコーストのさなかに、669人の子どもたちの命を救った……しかし彼はその人たちがすぐそばに座っていることを知らない―――LifeBuzz
2. あなたはどの動物?―――Quizony
3. あなたはどのくらい注意深いか?―――PlayBuzz
4. あなたの本当の年齢を当てましょうか?―――Bitecharge
5. あなたは、本当はどの州に属しているか?―――Buzzfeed
6. あなたのオーラは何色?―――Quiz Social
7. あなたの心は何歳?―――Bitecharge
8. あなたは行動は何歳?―――Bitecharge
9. あなたはどんな女か?―――Survley
10. あなたは前世でどんな死に方をしたか?―――Playbuzz

『ヒットの設計図-ポケモンGOからトランプ現象まで』デレク・トンプソン

上記には2つの引用があります。
後半は何が言いたいかというと、Facebookにおける人気記事の2位~10位の「主語」に注目していただきたい。主語はいずれも「あなた」、つまり、この記事を読むその人です。SNSで言えば、そのSNSを開いている人本人ということ。

このことは何をあらわしているかというと、人は、自分に最も関心がある、という当たり前だけど、忘れがちな話。

これをビジネスなどで活用するとすれば、たとえば、読まれる文章というのは「あなた」に発信されているものである可能性が高い。どこかの誰かではなく、今まさにこの活字を見ている「あなた」です。

ということは、「みんな」と呼びかけるより「あなた」のほうがいいかもしれない。「世の女性は」というより、「20歳代半ばで独身、ショートカットで、最近はすっぴんを見られるより、カラコンを外した状態を見られる方が恥ずかしいと思う女性は」なんて言う風に限定された方がいいのかもしれません。

というか、これはセールスライティングでは、定石ですね。


これは自分のことにちがいない。
そう思わせることができれば、人の眼はそこにくぎ付けになってしまう、という話。



今回のニュースウィップ社の調査、本書を書く際に引用させていただきました。

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