速い脳と遅い脳

一言でいうと

脳には「速く反応する脳」と「遅く反応する脳」がある

活用シーン

自己矛盾・メタ認知

内容

今回も被験者はあなたです。
以下の単語を、左欄→右欄の順で上から順に、
それぞれの単語が「太字か細字か」を声に出していってください。

次に同じ順序で、それぞれの単語が真ん中より左に書かれているか、右に書かれているかを声に出していってください。左に書かれているときは「左」、右のときは「右」と言います。

太字と細字を言い分ける実験では、左欄がやさしく右欄は難しい。
右欄になると、スピードが遅くなり、使えたり口ごもったことだろう。
右か左かを識別する実験では、左欄が難しく、右欄ははるかに簡単である。
『ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?』
ダニエル・カーネマン (著),

この実験でわかる通り、人の脳には
素早く反応する脳(システム1)と、
じっくり考える脳(システム2)が存在します。

一般的に無意識レベルでパターン化されたことを司るのがシステム1。
たとえば、「1+1=」という問題は、システム1が対処します。
一方で、
「13×76=」
といった少し考えなければならない問題は、システム2にバトンタッチされます。


さて私たちは、多くの場合なんとかシステム1で乗り切ろうとする傾向があるようです。こいつが便利であり厄介。じつはシステム1というのは論理的ではないのです。マスコミが恐怖をあおる報道をして、即座に「怖い世の中になったなー」と語るのはシステム1の行動です。

そしてシステム1は、どうも私たちの意思が反映されていないようです。
単なる反射的な活動だからです。
するといつも同じ反応を繰り返すから、いつも同じ問題を引き起こす、という一面もありそうです。

そんなシステム1&2について、本日よりしばらくの間は探求していきたいと思います。




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