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心と身体はつながっていることの証明?

一言でいうと

鎮痛剤は心の痛みも抑えられた

活用シーン

飲酒や喫煙などの習慣のバックグラウンド

内容

25人の健常者を集め、錠剤を2錠ずつ1日2回、3週間にわたって服用させた。
Aグループ:タイレノール(アセトアミノフェンの錠剤)
Bグループ:プラシーボ(偽薬)

最終日、一人一人が呼び出されPC上のバーチャルなキャッチボールゲームに取り組まされた。そのゲームは「別室にいる二人の被験者」とプレイすると告げられていたが、次第に被験者は仲間外れにされるよう仕向けられた。

こういった疎外感に対して、タイレノール(鎮痛剤)を服用した人は傷ついた感情のレベルが低かった。fMRIによる脳の観察においても、タイレノールを服用していた被験者では、社会的疎外に関連した脳の領域の活性が抑えられていることが明らかになった。

『しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する』
レナード・ムロディナウ (著)

シンプルにお話しすると、社会的疎外に関する心の痛みに、肉体的な痛みに作用する鎮痛剤が効いた、という話。

人間は、石器時代より集団生活をしてきています。
決して強くはない肉体で生き残るためには、社会という集団の中で暮らすことがとても重要でした。そういう意味では社会から疎外されることに対する痛みは本能的に相当キツイ。

そんな社会的疎外を和らげるのが、鎮痛剤。
実は、脳における心の痛みと、身体の痛みを司る部分が同じなんだそうな。

さて、こういったストレスを和らげるために人は、鎮痛剤を飲もうとは普通思いません。それは何かというと、たとえば、飲酒、喫煙、各種の違法薬物、過食や拒食だったりするわけです。だから逆に言うと、こういった習慣が辞められない人は、何かしらのストレスを継続的に抱えている可能性があります。

そのストレスを手放すことが或いは大事なのかもしれません。
心と身体はつながっていると言いますが、少なくとも脳の中では、心も体も同じ扱いなのかもしれません。


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