人は自分で決めず、周囲の人を見て決めている
一言でいうと
周囲の人の行動が、人の決定を大きく左右している
活用シーン
自己啓発、組織マネジメント
内容
ノースウェスタン大学のジェームズ・ブライアンによる実験。
道端に停めたパンクした車を前に女性が道行く車に助けを求める。
目の前を1000台の車が通りすぎた時点で、助けてくれた車は35台。
そこでさらにもう一台同じ通りにパンクした車を用意した。
その車は、男性が親切にも女性を手助けし、タイヤ交換をしている。
つまり、道行くドライバーに同じ通りで親切を受けている女性を見かけたのち、助けを求める女性を見つけるという状態を作った。
結果は、助けてくれた車は1000台につき58台と大幅アップした。
オックスフォード大学のフィリップ・ラシュトンは、こんな実験をした。
被験者に見知らぬ女性(サクラ)と10分間会話をさせる。
そして、そのサクラの女性に「献血のお願い」を仕掛け人が行った。
サクラの女性は快く献血に応じ、次にそれをみていた被験者に献血のお願いをする。すると27人中18人が献血に応じた。(約67%)
一方、先に被験者に献血のお願いをしたところ、8人中2人しか献血には応じなかった(約25%)
『世界最先端の研究が教える すごい心理学』内藤 誼人
自分で決めました。
自信満々の決断も、実は、わりと周囲の状況を見て行っていることも多いようです。もちろん、それを意識していることは多々あると思います。
ああ、あの人もやってるから、俺もこうしよう的な判断ですね。
そういうことを自分でわかっているうちはいいと思うんですけど、わからずに無意識に人に従っている事って結構あると思います。たとえば、経営者って、あたかも自分で物語をと決めているように信じてるけど、それ、人まねやん、ということはけっこうあります。
自分で考えてないんですよ。
ま、そんなことを知るきっかけとして、こんなこともあるんだなぁと知っておいてもいいかもしれません。
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