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テレビ東京 ドラマシナリオ 2

「知らない人たち 2話」

AM9:00 朝
朝食後 玄関

アク、仕事にゆく。
きいろは取材。
ジェミは逆にきいろの写真撮って逆取材。
その後 ジェミは博物館へ行く。外出。
家にきいろとキャンが残された。留守番。

アク「仕事に行ってくる」
(アク、玄関に移動。外出の準備)
きいろ「アクサンはどんな仕事してるんですか?」
アク「忙しい仕事だな、サラリーマン。」
(あく、早く行きたい模様。余裕がない)
きいろ「はぐらかさないでくださいよ!」
アク「簡単に言うと、銀行の金融業!」
きいろ「すごいんですね!」
ジェミ「質問しているきいろちゃんも、仕事しているね。かわいい!」
(ジェミ、きいろの取材模様を、写真撮って逆取材)
きいろ「私の写真撮ってんですか?」
ジェミ「気まぐれで。でもいい顔している!」
(きいろ 照れる)
アク「ああ、もう遅れるから、行く。行ってきまーす!」
きいろ、きゃん、きいろ「行ってらっしゃーい!」
(朝のシーン終わり)


AM9:30
(ジェミの外出)玄関
ジェミ「ああ、私も用事思い出したから、博物館に行ってくる」
きいろ「博物館?」
ジェミ「そう。博物館。仕事で。」
きゃん「ジェミちゃん、歴史が好きだもんね」
きいろ「博学ですね!」
ジェミ「そうだったっけ? 行ってくるね。パシャ!」
(ジェミ、行く瞬間に取材するきいろときゃんをカメラで写真にとる。)
きゃん「私、かわいかった?」
ジェミ「かわいかったよ! じゃ!」
(ジェミ外出した)

AM10:00
2F部屋の掃除 きいろ取材しつつ お手伝い

(留守番するきいろときゃん。二人のみ。きゃんは朝職の片付けを済まして、家の掃除をする)

きいろ「きゃんさん、昨日の話聞きたいんだけど」
きゃん「昨日の話? 忘れたー!」
(とぼけるきゃん。 無邪気そうな笑顔で)
きいろ「どうして夜になると、子供になるの?」
きゃん「・・・・・・・」(突っ込まれて 無邪気な顔がこわばっていく)
(少し間が開く)

きゃん「きいろちゃんは、どうしてYOU TUBERになったの?」
(きゃんのとっさの切り返しに驚くきいろ)
きいろ「それは、バイト首になったし、何も残ってなくて・・・。
    ないなら、楽しく稼いでみたいと思って」
(たどたどしく、語るきいろ)
きゃん「きいろちゃんは、大変そうだけど、自由だね。私なんか詰まってばっかり。夜に子供にならないと、やってけない」
きいろ「きゃんさんも、やればいいのに。一緒にやらない?」
きゃん「私、実は恐竜人間なんだ。パパは5千年前まで、生きていた」
きいろ「ええ?」(話がいきなり、変わって、きいろ驚く)
きゃん「ほら。これが証拠」(きゃん、上着の長袖の袖をまくり、腕の皮膚に鱗をきいろに見せる)
きいろ「恐竜人間だからだめなの?」
きゃん「ちがう!自信がないの! ばれると言われるし、何を言ってもアクもジェミも聞いてくれない! みんなパパの化石を探すことばかりしている! もう子供になりたいの!」
きいろ「もっと聞かして」
きゃん「パパは遙か昔から生きていた。ギリシャ神話では正座になったと語っていた。」
きいろ「星座?(そういや、昨日見た、女子部屋にも星座のポスターでてたな)」
きゃん「そう! 星座!」
きいろ「どんな星座になったの?」
きゃん「みんな化石で見つけて、探そうとしている。パパはいろんな事してたから」
きいろ「いろんな事って?」

きゃん「おもちゃを作って、命を入れた、食べ物を作った」
きいろ「具体的に言うと?」
きゃん「小麦からパン作ったり、おもちゃは人形や車輪。人形に命を入れて私たちができた」
きいろ「え????」(驚くきいろ)
   (話の支離滅裂さに、言葉がまとまらない。 少し間が開く)
きいろ「星座の話は聞いたけど、化石の話は?」
きゃん「二つの話は表裏一体なの。パパは星座になったときに化石になっ た。その化石を見つけて、ジェミが元通りにしようとしている」
きいろ「どうして?」
きゃん「みんな、パパに会いたいから・・・・。実は記憶にパパの思い出がなくて、、今生きてて、私たち、自分が何者かもわからない。パパに作られただけで」
きいろ「ママは?」
きゃん「いないよ。人形に魂を入れられて、生まれたから」
きいろ「どうしたいの?」
きゃん「パパが何者か? 私達は何者か? を知りたい。」
きいろ「あなたは本当に恐竜人間なの?」
きゃん「ええ、パパは恐竜の骨から人形を作って、私達が生まれた。だから生きている」
きいろ「なんだか、悲しいね」
   (きいろ、キャンを抱きしめる)


きゃん「うん。でも掃除に戻らなきゃ」
(会話ここで終わる 2Fの掃除のシーン終わり)
 


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