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歯列矯正の思い出

こんばんは。
私は16歳から21歳まで歯列矯正をしていました。
結果を申し上げますと、絶対やった方が良いです!けど、結構大変でした。大変なりに楽しんで、今ではいい思い出です。
今日は、そんな私の歯列矯正にまつわる思い出を綴っていきます!

覚悟を決めた日

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私は小さい頃から、学校の歯科検診や、歯医者さんに行った時、必ず歯並びを指摘されていました。私の歯並びは、「反対咬合」。
要するに、下顎が前側にきている、シャクレと呼ばれる状態です。他に八重歯もあったし、前や後ろやいろんな方向にガチャガチャな生え方。
それでも私は、歯が1本1本個性を主張しているんだな〜(?)と考え、あまり歯並びを気にしていませんでした。口が小さくて、周囲から見て歯が目立ちにくいこともありましたし。

しかし、矯正歯科のある歯医者さんへ、通院を始めたとき。
「これは…。明らかに矯正したほうがいいね〜」と先生に言われたのです。
またまたぁ。みんなそういうけど特に不便してないけどな。歯医者さん、お金儲けしようとしてる?とも思いましたが、先生は結構真剣です。
「右下奥に親知らずがちらっと見えてる。レントゲン撮りましょう」

レントゲンを撮ると、衝撃の事実が判明。

私の歯は、普通の人より1本多い。
そして、奥歯のそのまた奥に親知らずが上下左右、合計4本スタンバっていて、右下1本はすでに生えてこようとしている。

そして先生はこう告げたのです。
「このまま親知らずが生えてくると、下の前歯が2本、倒れます」

倒れ…ます…だと…!??
流石に倒れるのは見た目がヤバすぎるので親に相談。
初期費用は60万円。大きな金額ですが、出してくれました。本当にありがたい😭

そして、私の矯正生活は幕を開けたのです。

歯の健康を守るため、避けられない犠牲

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歯列矯正も今はいろんな方法があるようですが、私は歯の前側に土台を貼りつけ、そこにワイヤーを通し、土台である器具にゴムを引っ掛けてワイヤーを固定。月に1回の通院時、ワイヤーを少しずつ短くしていき、歯を隙間なく綺麗に並べていく…。という定番の歯列矯正方法でした。
歯って、歯茎の上で結構自由自在に動くもんなんですね。感心しましたが、歯がすでにびっしり生えていたら、動かすスペースがありませんよね。さて、どうなると思いますか。


そんな時は、「抜いてスペースを確保する」んですよ。


ついでに私は左の八重歯の裏側に、謎の歯が1本生えており、それも邪魔だから消そうということに。矯正を始める前に、永久歯を合計5本、抜くことになりました。

もちろん1日で抜くのはキツすぎるので、2ヶ月くらいかけて5本抜きました。
八重歯の奥の謎の歯が最後だったのですが、先生がめちゃくちゃ苦戦してると思ったら、歯の根っこが曲がって生えていたのです。まるで私の性根のようで笑えました。(泣)

私、もしかして…痛みに強い?


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スペースを確保できたら、早速ワイヤーを通すための土台を貼り付けてもらいました。2時間くらいかかったかな。途中3回寝落ちして起こされました。w
そしてワイヤーを土台にはめ込み、ゴムで止めて、めでたく取り付け完了。
このワイヤーに沿う形になるよう、歯を無理やり動かすわけですから、どうしても痛みを伴います。初日は眠れなくなるぐらい痛いという噂も耳にし、恐る恐る始めたわけですが。。。

あっさり眠れました。

痛いのですが、ズキズキ、ではなく、ズーンと重い感じでもなく、まさに歯がゆい感じの(歯だけにね)痛みです。鈍く、痛痒いような。
痛い時は、歯茎を触ると少し和らぐので顔の上から歯茎を触っていました。冷たい水を飲んだり、氷を舐めるのもよかったです。
思い返せば、歯を抜いた後も痛み止め飲まずに過ごしてました。私、痛みに強いかも。と思った出来事でした。


カラフルな歯

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矯正歯科をためらう部分って、あの器具ですよね。昔は全て金属製で、人造人間の歯ですかって感じのメカニックな見た目になってしまうのが辛かった人もいるのではないでしょうか。
しかし、時代は流れ、現在では歯の裏側で矯正したり、マウスピースをはめ込んで矯正したりと目立たない矯正もだいぶ増えてきましたよね。

私は、ちょうどその過渡期とも言える時期に矯正をしたので、
「矯正器具の土台は歯の表側に付けるけど、色は透明。ワイヤーのみ金属製で銀色、ワイヤーを止めるゴムの色が20色から選べます」という方式の矯正でした。

土台が透明になったおかげで、金属時代と比べてだいぶ目立ちにくくなったと思います。ワイヤーを止めるゴムの色も、アイボリーなどの歯に馴染む色を選べば、歯と同化し、ぱっと見ではわからないくらいになります。

しかし私は、「ワイヤーを止めるゴムの色は20色」に惹かれてしまったのです。

もちろん、歯に馴染む白色〜アイボリーの色合いが圧倒的に多かったのですが、よく見るとパステルカラーから原色まで、いろんな色を取り揃えています。
カラフルでかわいいじゃん!こうなったら全色試したい!と思いました。

そして、季節ごとにいろんな色を試していったのです。

春は黄緑とピンクを交互に入れて桜のイメージ。
夏は水色と青で海のイメージや黄色と茶色でひまわり。
秋は落ち葉の茶色…。は地味すぎるのでレインボー(7色)や赤青白のトリコロールにしてみるw
冬はもちろん赤と緑でクリスマス!
サッカーW杯時は日本代表カラー(青と白)にしたり、オリンピックカラーもやりましたね。

歯医者さんもびっくりするくらい、歯がカラフルな人でした。
こんなにいろんな色をつける人は初めてだと言われました。
なんとなく、矯正してるのが後ろめたいと思いたくなかったんですよね。わざと歯を目立たせて、「こんなにカラフルな歯の人見たことないでしょ?いいでしょ?」と思ってやっていましたよ。
歯医者さんと相談しながら、色を選ぶ時間、今思うと楽しかったなぁ…と思います。

顔がひとまわり小さくなった


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私の矯正は、かなり難しい部類に入ると言われました。シャクレだけではなく、八重歯も前に出ているし他もバラバラ、奥歯は全てねじれて生えているという難工事っぷりでした。しかも途中で就職のため地元を離れ、通院が思ったようにできなくなった時期もありました。
初めは3年の予定が気付けば5年、歯医者へ通い続けました。
そして21歳の時に、めでたく治療終了。

その後、顔が明らかに小さくなりました。私は頭がでかいから(59センチ以上の帽子じゃないと入らない)顔がでかいんだと思っていましたが、顔が縮んだようで首が現れました。
歯も綺麗に並んでくれたので歯磨きも楽になりました。
お金はかかったけど、メリットの方が大きかったので、してよかったなぁと今でも思っています。
もう歯の色を選ぶことはないんだなぁ、と思うと少し寂しくなったりもします。ネイルみたいに歯を染める文化があってもいいのかもしれませんよ。歯ネイル、的な。
ん?ネイルは爪か。歯に色を塗るってなんて言えばいいんだろう。


そういえば、日本には先人たちが築き上げた、「お歯黒」という文化があったわ…。やるか、お歯黒。

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