自己肯定感の話

私は自己肯定感がとても低いように思います。
家庭環境が原因ではないかなと数年前に気付きました。

父は私にだけ愛情が無かったのですが、母は姉にも私にも平等に興味がありませんでした。
テストで100点をとっても0点をとっても、
「へ〜そうなんだ」ぐらいの返答しかありませんでした。
良い事をしても褒められず、悪い事をしても叱られないので、自分の思うように生きていたとは思います。

しかし母は、日本人特有の謙遜みたいなところが過剰で、例えば私がよそのおばちゃんに、
「しっかりした娘さんですね。」とか、
「可愛いお嬢さんですね。」と言われると必ず「いえいえそんな事ないんですよ、ちっとも言う事聞かなくて」などと私を蔑むのです。
きっと本心ではそんな事思っていないのでしょうが、ありがとうございます、とってもいい子なんですよ。とは言えなかったんでしょうね。
とってもいい子だとも思ってなかったでしょうけど。

いえいえこの子は全然ダメなんですよと親に言われるたびに、ああなるほど私はダメな子なのかと無意識に思ってしまうんでしょうね。
おかげで私は誰に褒められても、そんな事思ってないくせに!と心の中で思っていたし、いやいや全然そんな事ないよと自分のダメな所をわざわざ紹介したりしていました。

しかしある時ふと思ったんですよね。
せっかく褒めてくれてるのにそれを否定したらその人にも失礼なんじゃない?!と。
もしそれがお世辞だとしても、タダでくれてるんやし貰っとけばいいんじゃない?!と。

それに気付いてからは、人が褒めてくれたら、
「えーほんまー?!嬉しいー!」
と素直に言うようにしています。
しかしやっぱりそんな簡単に人間は変われないのです。

この間職場で若い男の子の職員が
「今日は風がとっても強いので、帰り飛ばされないように気を付けてくださいね!」
と言ってくれました。
たしかに強い風だったのですが、私はまん丸と太っているので別に飛ばされたりしないのです。
なのでつい、「ほんとすごい風だよねー!でも重いから飛ばされないわ〜アハハハハ」
と笑ったのですが、優しい男の子は少しひきつった笑顔で「そんな事ないですよ!男の僕でも飛ばされそうだったんですから!」
と100点満点の答えをくださった。

おばちゃん猛反省。
若い子に、なに気を使わせてるんやと。
それこそ、「えーほんと?気をつけるねありがとう!」これで良かったんじゃない?!
その子は優しいから、私が「気をつけるね」と言っても何とも思わなかったと思うのだけど、周りには他にも男女の若い職員が居たので、
「いやお前は飛ばされへんやろ」
と心の中で思われてもなんかアレやしなー。などと考えてしまい未だに何がベスト回答だったのか分からない。

もう二度と若者に気を使わせまいと、自己肯定感を高める日々であります。(適当)


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