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週刊からあげNews【第7号】イノベーションをマネジメントする方法・ロボットが触覚を得たら何が起こるのか?

 「週刊からあげNews」第7号配信します。

今週の気になる話題
1. イノベーションをマネジメントする方法

 5/31(金)に開催された「岐阜イノベーション工房2019 シンポジウム:IoTの“辺境(フロンティア)”」にてIAMASの小林先生が発表した講演の内容です。私は、個人で有休とってシンポジウムに参加してきました。

 「日本ではイノベーティブな企業が生まれない」「日本ではイノベーションが起こらない」という批判の声は聞きますが、じゃあどうすれば良いかという方法論を発信している人はほとんどいないように思えます。

 そんな中、小林先生は、具体的にイノベーションをマネジメントする方法に関して、イノベーション自体の定義からしっかり語って方法論を発信をしている数少ない人と思います。noteでこういった講演内容やプレゼン資料を公開して下さっているのも非常にありがたいですね。

 小林先生の講演以外の話も含めたシンポジウムに関するレポートは、株式会社トムスの山崎さんが「地方がイノベーションを起こせるのか?〜IoTの“辺境(フロンティア)”〜」というnoteの記事で詳しく紹介していますので興味ある方はそちらをご覧ください。

 また、去年のシンポジウムに関しては、関連して私が以前ブログ記事を書いていますので、よろしければご覧下さい。


2. ロボットが触覚を得たら何が起こるのか?

 MITが格安のセンサー内蔵手袋を開発したというニュースです。この触覚センサーとディープラーニングを組み合わせると、76%の精度でつかんでいるものがわかるとのことです。現段階の精度では、実用は難しいですが、今後の可能性を感じさせますね。

 ロボットに関して、ハンドというのは非常に重要な要素で、人間の手のようなロボットハンドを作ると、ハードウェアだけで1000万円以上かかるという話を聞いたことあります。そして、ロボットは色々なものを掴むという人間にとっては簡単な行為が、実は非常に苦手だったりします。

 昨今、ディープラーニングの技術で、ロボットの眼に関しては、人間同等以上の性能が実現できるようになってきました。では、次のロボットのブレイクスルーはというと、私は手から起こるのではないかなと考えています。このような格安のハードウェアとディープラーニングのようなソフトウェアの組み合わせで将来どのようなことができるようになって、どのようなロボット・アプリケーションが生まれるのか、考えただけでもワクワクしますね。

今週の本

1. 眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く

 カンブリア紀の進化のきっかけは、眼が生まれたことがきっかけなのではないかという仮説に関して書かれた本です。人工知能で有名な東大の松尾先生が、講演で引用したことから話題になった本です。

 ディープラーニングで眼が産まれたとするなら、今後、テクノロジーの分野で、カンブリア紀のような大進化が起こるのでしょうか?それとももう既に始まっているのでしょうか?考えさせられる本です。内容的には結構重めの本ですので、じっくり読書したいときにどうぞ。




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