見出し画像

週刊からあげNews【第4号】AIカメラの行く末・ディープラーニングおじさんになる方法・他

 「週刊からあげNews」第4号配信します。まずは、新しい試みとして1ヶ月テスト的に配信してみました。今後も続けるかは、この1ヶ月の配信の反応を元に決めようと考えています。コメントや意見などもお待ちしています。この記事にコメントいただいても良いです。もしくは、Twitterで 「#からあげNews」とハッシュタグつけてツイートしていただければ、全部見るようにいたします。

 では、早速本題にいってみます。

今週の気になる話題
1. AIカメラの行く末

 リアルタイムで性別を変換するカメラフィルタが話題になっていました。以下がその動画です。

 リンク先の記事では、AI研究者が「CycleGANを使用しているのでは?」と予想しているとのこと。CycleGANそのものかは分かりませんが、ディープラーニングのGANの技術が使われていることは間違い無さそうですね。

 また、ディープラーニングの技術を使ったカメラに関する製品、note CXOの深津さんが、以下のようなものを紹介していました。

 こちらに関しては、恐らく「pix2pix」という同じくGANを使った技術がベースになっていると思われます。

 私も、以前ディープラーニングでフィルムカメラで撮影した写真とデジタルカメラで撮った写真をペアにして教師データとして学習させることで、フィルムカメラフィルタを作るという試みをしていました(詳細は、以下記事参照下さい)。

 データと計算力不足で、クオリティ自体はいまいちですが、データ・アルゴリズム・計算力を高めれば、デジタルカメラで自分の好きなフィルムカメラ風のフィルタを誰でも作れるようになっていくことが想像できると思います。

 また、深津さんは以下のような非常に興味深い記事をnoteに投稿していました。

  内容に関しては、私も完全に同意で昔からほとんど同じことを考えていました。これからのカメラのキーテクノロジーは、ハードウェアからソフトウェア(AI)に変わっていくのは間違いないと思っています。問題は、誰がいつそこの世界に到達するかですね。

 マーク・アンドリーセンが「Why Software Is Eating the World」という記事で語った、デジタル化・ソフトウェア化の波がいよいよカメラ業界にも待ったなしで押し寄せているのだと思います。。

 個人的には日本でも、もっとソフトウェア活用した変態的なカメラを作って欲しいですね。色々な難しさは分かりますが。というわけで、自分がマイコンを買い込み、一人で変態的なカメラを作ろうとしているわけです(笑)

 でももし、深津さんが、もし以下のツイートで言うようにソニーと組んで変態カメラを出したら、秒で乗り換えてしまうかもしれません。


2. 未経験からディープラーニングおじさんへなる方法

 スケベサイエンティストとして一世を風靡したDaiさんのインタビュー記事がitmediaに出ていました。

 勉強に関する進め方や、モチベーション、考え方は非常に共感するところが多かったです。というかほぼ一緒でした。違うところは、私の場合は仕事とかお金はあんまり関係なく、ほぼ趣味と興味だけという点ですね。それで、夜な夜なPCやマイコンでディープラーニングを走らせて喜んでいるので、よっぽどの変態なのかもしれません。

 未経験からデータサイエンティストといえば、真っ先に思い浮かぶのは、私が以前ブログに書いたディープラーニングおじさんの話ですね。以前ITmediaさんの記事でも触れていただいたことがあります。元の記事は以下リンク参照下さい。

 ブログにも書いたのですが、基本的には以下なのかなと思っています。

どんな丁寧な教育のシステムやチュートリアルがあっても、やらない人はやらないし、やる人はやるのですよね。教育って、本人以外ができることって、きっかけを与えることと、やる気のある人を加速させること、失速させないことくらいなのじゃないかな、って思ったりします。

3. 東大松尾研が無料でディープラーニングの実践的教育プログラム「DL4US」を公開

 松尾研が非常に有益な教育プログラムを無料で教育しています。

 松尾先生は、以前も「Deep Learning基礎講座演習コンテンツ」という無料教材を公開していたのですが(詳細は以前書いたブログ記事参照下さい)、中身的にはその教材のバージョンアップ版という印象を受けました。

 Jupyter Notebook形式で非常に実践的で、手を動かしながら学べますし。全てGitHubで公開されているのも素晴らしいです。

 ただ、大変なのが環境構築ですね。Pythonの環境構築で挫折してしまう人も多いかと思います。そんな人に向けて、Dockrという仮想化技術を使って、「DL4US」向けの環境を構築し、誰でもコマンド1発で環境構築できるようにしました。詳細はブログ記事に書きましたのでもしよろしければ参照下さい。

 こういう優良な教材がどんどん提供されるのは素晴らしいですね。あとの問題は、どれだけの人が実際にやるかというところですね。結局やる気にならないと、どんないい教材があっても何の意味もないですからね。

 私の公開している記事も、やる気があるけど詰まってしまっている人の助けに少しでもなれば幸いと思っています。


今週の本

1. Googleのマネジメント術を学ぶ

 最近、年齢の関係もあり仕事でマネジメント的なことをする割合が少しずつ増えてきたので、マネジメントに関する本を多少読んでいます(個人的には、全然マネジメントとか向いてないと思っていますが…)

 そんな中読んだ、グーグルの人材開発に携わるピョートルさんの本は、マネージャーだけでなく、働く全ての人にとって良い本と思います。読むとリーダーシップに関する考え方が変わるのじゃないかなと思います(少なくとも私は変わりました、良い方へ)。

 Googleが「Google re:Work」という働き方の事例・研究・アイディアを無料で紹介するサイトを公開して話題になっていました。こちらは、まだ読み込めていませんが0秒リーダーシップと共通する概念が多く書かれているように感じます(同じGoogleなので当然ではありますが)。まずはこちらを読んで共感したら、0秒リーダーシップも合わせて読んでみると良いのではないかと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?