見出し画像

新型コロナウィルスに罹患していました

2021年の4月前半の話です。
自宅待機期間もだいぶ過ぎて体調もすっかり安定して来ましたので、罹患した時の諸々を書き記したメモを公開します。
大阪府をはじめとして新規感染者が全国で急増し、3度目の緊急事態宣言が発出されました。ワクチン接種が遅々として進まないこともあり、なかなか感染拡大を抑え込めていないのが実状でしょう。
幸運にもまだ罹患していない方、そして自分自身や家族、友人が罹患してしまった方に、この書き殴りで少しでも参考になることがあれば、と公開に踏み切りました。
症状に直接関係のないことも少なからず書いていますが、当時の私の心理状態を表したノンフィクションとしてご笑覧頂ければ幸いです。

4月6日(火)

数日前から喉にいがらっぽさを感じていた。
昼前頃から熱っぽさを感じる。身体の節々が痛い。
それでも仕事が溜まっているので20時頃まで作業。
因みに業務中は不織布マスクを常時着用。手洗い、うがい、ソーシャルディスタンスを保つ……など、感染対策の基本はこの1年ほど励行して来たつもり。
夕飯は職場の近くで済ます。
雨だったので駅の駐輪場に自転車を置き、バスで帰宅。
帰宅して検温したら38.7度。節々の痛みは継続。頭痛、身体のだるさも相変わらず。そして喉が軽く痛い。味覚嗅覚は正常。
ひとまず総合感冒薬を飲んで就寝。

4月7日(水)

朝検温したら39.3度。とにかく頭痛が酷い。嫌な予感が確信に変わりつつある。
会社にSlackから休む旨を連絡。
朝9時になり、まずかかりつけの内科医に電話を入れる。受診は拒否され、他の病院を3件紹介される。
紹介された病院に連絡したが、2件は予約満杯、1件は折り返し連絡待ち。
折しも大阪で感染者が激増していた時期。仕方ないが、そんな悠長なことは言っていられない。
堺市の新型コロナウィルス受診相談センターに電話連絡。医療機関を直接は紹介してもらえず、「大阪府医療機関情報システム」と呼ばれる検索システムで「自分で探してください」との回答。
回らない頭で検索し、最寄り駅近くの内科に電話連絡。どうにか受診してもらえることになった。
前日自転車を駅に置いて来てしまったので、診療所まで徒歩で向かう。
診療所の玄関にあるインターホンで呼び出す。パーティションで仕切られた部屋の角にある丸椅子に座らされる。咳は酷くないが、とにかく頭がくらくらする。
看護師に呼ばれ、別室に案内される。症状を伝え、検温、血中酸素飽和度を調べるパルスオキシメーターを装着。
医師の診察を受ける。
所見では「伺った症状だけで判断すると扁桃腺炎だと思いますが、血中酸素飽和度の低さが気になりますね。念のためPCR検査を受けてください」とのこと。
保健所との交渉の末、堺市中心部にある大型総合病院にて14時から検査をしてもらえることになった。後から考えるととても幸運だった。
自宅に帰らず、そのまま総合病院に向かうことに。電車は使えないので駅まで歩いてタクシーを使う。
早く着いてしまったが、それでも検査をしてもらえた。これまた幸運。

検査項目は以下の2つ。

PCR検査
唾液を採取する方法もあるが、私は鼻から綿棒を突っ込んで検査された。インフルエンザの時と同じ。
レントゲン検査
肺など胸部を撮影する。COVID-19は「肺炎」だから当然か。深呼吸すると、少し肺に違和感がある。

両方ともすぐに終わり、前金5,000円を支払う。10日後に会計窓口に行けば半額返金してもらえるとのこと。
病院を出て再び最寄り駅までタクシーで戻り、そこから自転車で帰宅。いつもの倍、時間がかかった。我ながら良く事故らなかったな。

昼飯を食べていなかったので、家にあった緑のたぬきと冷凍焼きおにぎりを食べる。
味覚はあったが、異様に辛くて苦い。緑のたぬきって普段はもっと甘い感じなのに。
焼きおにぎりにしても同様。甘さがなく、異様に塩辛い。
今から述懐すると、これが味覚障害だったようだ。「味がしない」というケースは聞いたことがあったが。

検査結果がいつ判明するか分からないが、熱が下がらない以上、当分出社は出来ない。その旨を職場に報告すると、「ひとまず今担当している作業の引き継ぎ資料を作って欲しい」との要望があった。
テキストでメモを書いていた所、検査を受けた総合病院から電話が入る。

「残念ながら陽性です。基準値の上限を振り切っていました」

膝から崩れ落ちた。いや座っていましたけど。
感染予防策はきっちりやっていたつもりだったが、どこか油断があったんだろうな。
いつまでも落ち込んでいられないので、家族と会社関係に即報告。LINE電話で話した母が若干咳き込んでいたのが気になる。
仕事引き継ぎの取りまとめ完了。
冷蔵庫にあった冷凍オムレツと、取り置きのサラダを食べる。これは普通に酸味を感じる。味覚障害は食べるものによって変わるのかな?
結果的に無駄になったが、最初に診察してもらった診療所で処方された薬を飲む。解熱剤もあったので。
保健所からの連絡を待っていたがこの日はなかった。
その代わり、弊社の営業から何度か連絡があった。だんだん声が嗄れて来て、喋るのがキツい。
Slackを覗くと、職場の複数の同僚がPCR検査を受けるとのこと。本当申し訳ない。
辛くなって来たので通知を切り、とりあえず就寝。

4月8日(木)

朝に検温。昨日飲んだ薬が効いたのか、35.3度まで下がった。いや下がり過ぎ。気分は随分良くなった。
それにしても便が出ない。冷蔵庫にあった明治ブルガリアヨーグルトを食べる。
暇なので「スッキリ!」を見る。この番組のいい所は専門家のコメントを受けて加藤浩次さんが必ず噛み砕いて「こういうことですね?」と確認をしてくれることだよな。
ヨーグルト効果てきめん。出た。
営業から電話あり。状況を報告。喉が痛い。保健所からは電話なし。
昼飯は冷蔵庫にあった冷凍おにぎり。今日は普通に味覚あったな。
北海道在住の親友とLINEで話す。びっくりしていた。向こうも持病抱えて丈夫な身体じゃないのに「しっかり休んで!」と軽く怒られてしまった。
咳払いをすると相変わらず肺のあたりに違和感がある。痛みはないが、気持ち悪い。
姉に調べてもらって保健所の別番号に電話。「もう少し折り返しの連絡を待ってください」とのこと。電話の声に疲労感があって、こちらも強く言えない。
15時30分に検温。36.3度。

保健所からやっと電話があった。症状、体温、一週間前からの行動、外食/会食の有無、職場環境……等々、色々ヒアリングされる。
その結果。

1. 4月4日にマスクなしで昼飯を一緒に食べた両親は濃厚接触者と判定
2. ここ1週間全く顔を合わせていなかった姉はセーフ
3. 職場の同僚に濃厚接触者はいないと判定
4. 最低4月16日までは自宅待機
5. 自宅待機解除の条件は「薬なしで72時間咳がなく平熱であること」

「あれ? 再度PCR検査は受けなくていいんですか?」
「不要です」
「PCR検査で2回連続『陰性』って出ないと自宅待機が解除されないって聞いたことがあるんですけど」
「あー、それは古い情報ですね。今は72時間咳も熱もなければOK、という基準に変わっています」
「そうなのか」

※参考:★(期間計算入替え)退院基準・宿泊療養解除基準の改定概要 | 厚生労働省 (PDF)

「何か体調に変化があったらすぐに連絡してくださいね」と念を押される。
自宅療養者向けに食料等生活必需品の入った「支援パック」が自宅に送付されるとのこと。姪っ子が罹患した時にも送りつけられたらしいけど、何が入っているんだろう。
両親は21日まで自宅待機となる。自宅待機期間は濃厚接触者の方が長くなるなんて知らなかった。

両親と姉に保健所と話した内容を報告。両親は保健所に直接連絡しPCR検査を希望するとのこと。
医療従事者である姉も念のため受けるとのこと。
母に言われる。
「私もちょっと熱が出て来た」
最悪の場合、申し訳ないけど実家まで来てくれへん? と頼まれた。近所とはいえ姉は少し離れた場所に住んでいるし、父母ともそこそこの高齢、世話をする人はあんたしかおらへんねん、とのこと。
療養用のホテル、一応申請はしたが空きが出るか分からない。そもそも父母の状況次第では空きが出ても入れなくなる。
このまま自宅待機の間に症状が治まるのが一番いいんだけど。
17時30分に検温、36.3度。

Twitterを見ると相変わらず「コロナは茶番」「コロナはただの風邪」「マスクなんか要らない」とほざく奴らがいる。多分横でそんな言葉を耳にしたらぶん殴るな。ただの風邪が39.3度も熱出るかよ。ここまで肺に違和感があるかよ。
夕飯を食う。もうただ薬を飲むために食べているので何食べたか忘れた。
19時30分に検温、37.3度。やべ、また上がって来た。
念のため入浴はやめておく。
その代わり、ボディタオルで顔と体を拭きまくる。当然ながら真っ黄色に。早く熱下げて風呂入りたい。
22時30分に検温、37.5度。
寝ます。

4月9日(金)

多分寝たのは3時間ぐらい?
夜中おしっこは出たけど大は出ない。やはりヨーグルト頼りか。
6時10分に検温、36.4度。
めざましテレビを見る。愛しの井上清華アナ、背筋が曲がってまっせ。
咳、頻繁に出る訳ではないが、肺のあたりにまだ少し違和感がある。あと軽く頭痛もある。
ヨーグルト食べたらまた便意。
8時54分に検温、36.2度。
ひたすら寝る、寝る、寝る。
11時半ぐらいに目覚める。
母からLINE電話が入っていた。折り返しかける。肺に違和感があるとのこと。
保健所の濃厚接触者窓口に電話したら? と提案したが「熱が出たら電話する」との返事。
昼飯。
13時30分に検温、35.7度。
再び寝る、寝る、寝る。
保健所から電話。
「ご両親の連絡先、訊きそびれたので教えてください」
実家の電話番号を教える。
17時18分に検温、36.2度。だいぶ気分いい、今日は風呂入れるんじゃないかな?
夕飯。
朝方あった頭痛はほぼない。深呼吸をするも肺の違和感はこちらも朝ほどではない。喉も随分マシ。これで治まってくれるといいんだけど。
19時35分に検温、36.4度。
三たび寝る、寝る、寝る。
21時頃に保健所から電話があった模様。寝ていたので出られなかった。
熱っぽさはなさそうなので、もう一眠りしたら夜中に風呂入ろう。

4月10日(土)

1時30分、意を決して起床。
3日ぶりの風呂! やはり気持ちいい。髪の毛ベッタベタ。からふねのアイコンそのまんまだったわ。抜け毛がエグい。
一通り終わったら風呂掃除。保健所によると「お風呂の洗浄剤でコロナウィルスは容易に死滅します。普通に掃除してください」とのこと。

※参考:新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ) | 厚生労働省

再び就寝。
7時30分に検温、37.3度。
母から電話。朝から診察を受けに行くとのこと。
私は付き添えないので、姉に動いてもらう。申し訳なさ過ぎ。
自分は動けないので映画るろ剣を見る。Netflixって素晴らしい。

堺市からの「支援パック」が届いた。
お届け物品一覧が同封されていたので、写真をアップロードします。

画像1

カップラーメン、レトルト食品、缶詰、パンあたりは予想通りとして、乾燥野菜やスポーツドリンク粉末(ポカリスエット)、トイレットペーパーや石鹸、マスクまであったのは本当に助かりました。
ミネラルウォーターかお茶も入れてくださるともっと有難かったんですが、贅沢は言うまい。
12時2分に検温、37.7度。
姉より連絡。母も陽性とのこと。申し訳ないとしか言えない。
父は元気らしいが、高齢だし心配ではある。
保健所から電話。

「何かお薬は飲んでおられます?」
「最初に受診した診療所で処方された薬を飲んでいます」
「以前伺った処方箋を見たんですが、解熱剤が入っていますよね」
「はい」
「それ、飲むのを止めませんか?」
「どうしてですか?」
「今熱が下がっているのが、症状が改善されたからなのか、解熱剤のせいなのか判断がつかないんですよね……」
「なるほど」

今日は姉がはま寿司でテイクアウト持って来てくれるとのこと。
ひたすら寝る。
ドアをノックする音がして、飛び起きると向こうに寿司が置いてあった。
19時50分に検温、36.8度。
深呼吸する度に肺のあたりが少し痛い。
シャワーを浴びてから寝る。

4月11日(日)

6時37分に検温、36.0度。
朝になると肺の苦しさはマシ。
支援パックの中身を漁って、パンだけを食べる。クロワッサンと書いてあるけど、コッペパンにしか見えない。
保健所の指導通り解熱剤は飲んでいないけど、高熱が出る雰囲気はない。このまま落ち着いて欲しい。
いい天気。
久しぶりに「安住紳一郎の日曜天国」を聴く。やっぱこの番組は平和だわ。
11時40分に検温、35.7度。
シーフードヌードル(のパチモン)を食う。
ジョジョ第3部を見始める。Netflix万歳。
鼻が痛い。これもコロナ起因なのかな。
保健所から電話あり。「調子は良さそうですね」とのこと。
16時15分に検温、36.7度。
姉が弁当作って来てくれた。大変有難い。苦手な玉ねぎの天ぷらもあったが、文句は言うまい。
母に電話し状況を確認。ひたすら寝ているとのこと。
「あんたはだいぶ症状改善されてそうやから、申し訳ないけど、明日か明後日、こっちに来てくれへん?」
外出制限中だが、姉にばかり負担をかけていられないのも確か。
カップヌードルしょうゆ味(のパチモン)も食べた。
ビール飲みたい……
寝る、寝る、寝る。

4月12日(月)

1時0分に検温、36.3度。夜中覚醒が多い。
読売テレビで、震災で生徒が多数亡くなった大川小学校のドキュメントが流れていて見入ってしまった。
お茶が欲しい。
6時25分に検温、36.3度。
パンを食べながら、ゴルフマスターズを見る。松山英樹優勝するかな?
父母の具合を電話で聴く。
母は薬のせいか胃が痛むらしい。少し戻したが熱は下がった模様。
父は喉が少し痛く咳もあるとのこと。
「明日から実家行くわ」
そう告げた。
おっと、松山英樹が優勝した! 日本人初じゃない? グリーンジャケット着るんやな。中嶋常幸さんも、宮里優作選手も、実況の小笠原亘アナも大泣きやん……
寝る、寝る、寝る。
ジョジョ第3部、長い。ダービー弟のくだり、だいぶ後半だったのね。
寝る、寝る、寝る。
16時47分に検温、36.2度。
咳はまだある。
夜はレトルトの親子丼。
親父も陽性の模様。どうすることも出来ないのが辛いが、明日朝から実家に戻ろう。
寝る、寝る、寝る。
明日出前取るかな。

4月13日(火)

7時30分に検温、35.7度。
徒歩15分ぐらいかけて実家に戻る。
両親とも悲惨な状況。
母。コロナ自体は軽症のようだが、薬の飲み合わせで胃の調子を崩してしまっている。何食べても吐き戻すようで、お粥の「上澄み」しか口に出来ない。
親父。熱はないが咳があってひとり奮闘しているが、台所で足元がふらついていた。本人大笑いしていたけど。笑えるか。
朝飯の用意を自分でして勝手に食べる。
親父は「自分でやる」と頑として譲らない。
母は寝ている。
午前中は保健所との電話のやり取りで過ぎていった。
そんな中、このタイミングで療養用ホテルの空きが急遽出来たとのこと。有難いが、今この家から私がいなくなると両親が死んでしまう。私ではなく母に振り替えられないか、と保健所にお願いしたもののNG。
とにかくモノが食べられない母。「せめて点滴だけでもさせてもらえないか」と更に交渉。どうにか要望を受けてもらえる診療所を紹介してもらい、夕方から向かうことに。
「タクシーで向かったら?」と提案したが「運ちゃんに気を遣う」と断られた。結局親父が運転して診療所に向かうことに。
二人が診察に向かう間、支援パックから焼うどんを取り出し調理。湯戻しで使えるフリーズドライの野菜セットを具に。
焼うどんは薄味だったけど贅沢は言うまい。
二人が帰宅。母は朝より顔色が戻った気がするが、あまり改善していない。出前どころではなかった。
自分の食事を終え、母の分のお粥を支度する。レトルトなので湯煎するだけだけど。
父は自分で夕飯の支度をし、とっとと就寝。
私もシャワーを終えて就寝。
母に声をかけたがいつの間にか熟睡していた。
姉から連絡あり。昼間に来た生協の宅配分を玄関前に置いてくれたとのこと。
少し喉がまた嗄れて来た?

4月14日(水)

6時0分に検温、35.4度。
母の顔色はかなり良くなっていた。
親父は動いているけど、今日は寝るのを優先する模様。
保健所から電話がない。
朝飯食べたら私も寝る寝る寝る寝る。
寝ながら「スッキリ!」を見る。岩田絵里奈アナ、ストレートよりもやっぱ裾をふんわりした髪型の方が似合っていると思う。
ようつべに切り替え、ダウンタウンのトーク集を見ながら寝る。
お昼はレトルトの牛丼。
冷蔵庫にイチゴが余っていたので一口。果物なんて久しぶりに口にする。
12時35分に検温、36.3度。
ラジオを聴き始めた途端に保健所から電話。自分自身の体調、そして母の体調を伝える。親父の体調は質問されなかった。なんでやねん。
母はだいぶ落ち着いて来ている模様。明日の体調次第で再診察を検討しているが、この調子なら不要かな。
親父は結局薬を飲んでいない。時々咳が出るみたい。
夕方、姉がポテトサラダと豚生姜焼きと野菜を持って来てくれた。
冷凍のスンドゥプがあったのでそれを温めて食べる。
母は相変わらずお粥しか口に出来ない。それでも何も食べないよりはマシ。
親父は普通にごはんを食べている。年齢の割に本当タフやな。
21時頃に保健所の人と母が電話をしていた模様。内容は親父の診察について。ただ親父は平熱なので、結局診察は見合わせ。
大阪の感染者数、物凄いことになっている。検査の母数も多いのだろうが。
明日母は入浴するとのこと。

4月15日(木)

8時40分に検温、35.4度。
さすがに外出したくなって来たが、あと2日我慢。
朝飯、歯磨きの後、風呂掃除。
やることも書くこともなくなって来た。
両親とも回復傾向の模様。そう願いたい。
レトルトのお粥の匂い、少し苦手になって来た。
お昼はレトルトのカレー。
寝る寝る寝る。
15時0分に検温、36.3度。熱は平熱。
寝る寝る寝る。

4月16日(金)

7時36分に検温、36.1度。
朝飯を食べて「スッキリ!」を見ていたら、保健所から電話。体温と体調を報告した後、こう告げられる。
「明日午前0時をもって外出制限解除です」
やれやれだぜ。
父母は本調子じゃなさそうなので、しばらく傍にいてやらねばならない。
姉にも報告。
「良かったやん」
姉は元気そのもの。聞きそびれていたが、PCR検査は陰性とのこと。
食料は支援パックの分があるのでしばらく大丈夫として、今回は本当に姉に負担をかけてしまった。何かプレゼントしなければ。
何となく肺のあたりにまだ違和感はあるけど、熱は多分もう出ないし、このまま無事に自宅待機解除となりそう。

まとめ

翌4月17日(土)に、めでたく外出制限が解けました。
当初、動くと肺のあたりに違和感が少し残っていましたが、それもほぼなくなりました。
母は徐々に動けるようになりましたが、父はまだ少し咳き込むことがあります。
テレワークが容易に出来る職業で助かった……
今は自分の部屋と実家を往復して、家族のサポートをしつつ回復を待っています。

繰り返しになりますが……
自分では感染予防にかなり神経を遣っていたつもりでしたが、どこかで気の緩みがあったんでしょうね。
それでも、熱こそ39.3度まで出ましたが、症状としては軽症で済みそうで良かったです。既往症がないのに自宅療養中に亡くなった同世代の例が報じられていたので。
こういう表現をしていいのか少し迷いますが、私は運が良かったんでしょう。

ご存じの通り、全国的に医療リソースの逼迫が叫ばれています。特に大阪は事実上の「医療崩壊」状態でしょう。
保健所から受診する医療機関を紹介してもらうのが一番理想ですが、現状ではなかなか難しいと思います。
大阪府医療機関情報システム」のような検索サイトでお近くの医療機関を検索し、直接電話連絡された方が早いケースもあります。
大阪府以外にも、お住まいの都道府県に同様のサイトがあるかも知れません。検索してみてください。

私は結局利用せずに済みましたが、様々な事情によりホテルでの療養を希望される方は多く、大阪でも空室待ちが殺到している状況です。
突然空きが出るケースもありますので、ダメ元で保健所に申請しておいた方がいいと思います。

お仕事をされている方は職場に、正直に、迅速に報告した方がいいと思います。下手に感染を隠すと余計にオオゴトになります。
陽性判定をされると、保健所から「就業制限通知書」という書類が送られて来るはずです。

画像2

※上図は実際に私に送付されて来た「就業制限通知書」です。個人情報に関わる部分は伏せています。

この書類はお勤めの会社から提出を求められる場合があります。大切に保管しておきましょう。
同封されている「就業制限解除申請書」は必ず記入して保健所に提出しましょう。加入している保険によっては給付金が支給される場合もあります。

堺市の「支援パック」のような生活必需品送付制度については、直接お住いの地方自治体の担当部署に確認してみてください。

医療従事者の皆さんは本当に疲弊しています。電話口で応対してくださった保健所の担当者も、皆さん声が疲れ果てていました。
医療リソースの逼迫は、回りまわって自分自身に必要な医療が施されないことに繋がります。
「マスク」「手洗い」「うがい」「密を避ける」
去年からずっと言われている感染予防の基本です。それを励行していても私は罹患してしまった訳ですが、だからといって「無駄だったからもうやらない」と怠る考えはありません。
当たり前のことですが、一度罹患してしまうと、本当に周囲に迷惑をかけることになるのです。
これだけ感染が広がっている状況ですから、ご自分を過度に責める必要はないと思います。ただ、自分自身の行動ひとつで避けられるならそれに越したことはないですよね。

感染予防策に近道はありません。
「マスク」「手洗い」「うがい」「密を避ける」
ワクチン接種、そして治療薬が出来るまでは、これらを励行し続けましょう。
それしかありません。

最後に。
回復してからまた緑のたぬきを食べたんですけど、いつもの美味しい天ぷらそばの味でした。
我ながら、緑のたぬきを食べて泣くとは思わんかった……

画像3

長々とお付き合いありがとうございました。
皆様におかれましても、くれぐれもご注意、ご自愛ください。

追記:2021年4月29日

たくさんの方にお読み頂き、本当にありがとうございます。この書き殴りが皆さんの行動変容に少しでも繋がるのならばとても嬉しいです。

「陽性判定後、パルスオキシメーターは使わなかったのですか?」というご質問がありました。
本文には書き漏れましたが、堺市の保健所から1つ貸与され、日々の体温と共に電話で血中酸素飽和度を保健所に報告しておりました。
振り返ると、最初に受診した診療所の医師に「数値が低い」と気にしてもらえなかったら今頃どうなっていたんだろう……と少しゾッとします。
体温だけでは気づけないケースがあるかも知れません。ご家庭に1つパルスオキシメーターを購入しておいて損はないでしょう。最新のApple Watchなど一部のスマートウォッチにも同様の機能を搭載しているモデルがあるようです。
参考になさってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?