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サッカーのサポーターだった頃

からふねです。
元々持っているブログとどう差別するかまだ模索中です。
とはいえブログは本や映画の感想が大半なので、こっちはただの駄文をもう少し増やしていこうかなと思っています。

ほんの3年ぐらい前まで、私はJリーグのセレッソ大阪のサポーターをやっていました。

元々サッカーを観るのは好きで、時たまスタジアムにも赴いていたのですが、2006年にセレッソ大阪がJ2に降格した時、「おらが街のチームをちゃんと応援しなきゃな」という思いに達し、翌年から本格的にスタジアムに通い始めました。
前年に多数の主力選手が移籍し、若く経験のない選手ばかりが残ったセレッソ大阪。結局J2に3年くすぶっていたわけですが、その最中に名も知らなかった選手がどんどん頭角を現していくのを間近に見届けられたのは貴重な経験になりました。「26」を背負ってやがて「8」を背負った香川真司選手の大活躍も、J1復帰を決めた試合での乾貴士選手の4ゴールも、スタジアムで生で観ていました。柿谷曜一朗選手のプロ初ゴールも観たっけな。
「ダービーマッチ」の悔しさと厳しさも味わいました。特に同地域のライバル・ガンバ大阪にセレッソは大きく負け越し、苦手意識が植え付けられているため、対戦で敗れる度に腹立たしい気持ちでいっぱいでした。
だからこそ、勝利すると喜びは何百倍にもなるのですけどね。2011年にACLの決勝トーナメントで実現した「大阪ダービー」で勝利した時は興奮のあまりほぼ寝ないで出社したぐらいでした。

で、何で今やめちゃったのかというと……
セレッソ大阪への複雑な思いがまずあります。今も試合に勝てば勿論嬉しいし応援したいんですが、サポートする気にはならないな、というか(これはまた別の機会に話します)。
また、サッカーのサポーターは(当時の私も含めて)非常に面倒くさいのです。殊に応援の中心部に近いところにいると、サポーターグループ同士のいざこざがあったりして、実にストレスでした。
そして1試合サポートするのに、試合開始に間に合えばOK……というわけではありません。
たとえば昼の14時に試合開始だったとしても、大旗や太鼓を運び入れ、横断幕を所定の場所に掲示する「事前搬入」があり、朝早くに現地に到着せねばなりません。
搬入が終わっても、コレオグラフィー(いわゆる「人文字」と捉えてください)の準備があります。合図ひとつで頭の上に色のついた大きな厚紙を掲げてもらえばコレオができる……そのために事前に、席の下に厚紙を置いておくとか。小旗の時もありました。
お昼を食べたら応援の打ち合わせも兼ねたサポーターの声出しやら何やら……
試合が終われば、運び入れた大旗や太鼓、横断幕を綺麗に畳むのは当然として、観客席にあるゴミ(往々にして放置して帰る観客もいます)をみんなで集めたり……
その後反省会も含めた飲み食いもあったりして、結局帰宅するのは深夜になることもしばしばでした。
そういった方々の奮闘に支えられて試合が運営されていることを知れたのは本当に良かったのですが、私は「何年も続けられるものではないな」と思った次第です。当時所属していたグループのみんなには申し訳ない思いでいっぱいなのですが……

今はゆるーくテレビで試合を観る程度です。最近はDAZN(ダゾーン)なんてのが日本にやってきてくれたおかげで、Jリーグのみならず海外のプロリーグも手軽に動向を知ることが出来て夢のようです。
ご存知の通り、海外のクラブへの日本人選手の移籍も当たり前になったこともあって、海外の動向も追うようになりました。
ここ数年重点的に観ているのは、イングリッシュ・プレミアリーグのトットナム・ホットスパーというクラブの動向です。ロンドン北部に本拠地を構えるクラブで、昨シーズンはUEFAチャンピオンズリーグで準優勝しました。長らく同地域のライバル・アーセナルの後塵を拝していたのですが、昨今は逆転。とはいえ、タイトルはなかなか手にすることが出来ず「今季こそは!」との思いがあります。
私は、FCバルセロナやレアル・マドリード、鹿島アントラーズのようないわゆる「常勝」チームではなく、これから強くなっていこうという意志が、選手にも監督やスタッフにも感じられるクラブに惹かれるのです。
そして「強くなりたい!」という思いがあって、ここぞという試合で劇的な勝利を収めたりするのですが、「え? 何で?」という試合でスコーンと負けたりする……そういう不安定さも、クラブを好きになるのに大事な要素だと思います。ま、程度ものですけどね。あんまり負け続けるとしんどいですから……

ガチのサポーターはしんどいですが、気楽なファンとして、これからもサッカーをゆるーく観ていこうと思っています。
とりあえず来週末の大阪ダービー……セレッソ、ええ加減勝てや!(血走った目で)

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