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日記(2022/3/7)

先週末の通院の際、先生に「寒くなくなってきたので最近は元気にやってます」と伝えたら「いいですね、彩香さんの季節ですね」と言われたので「そうです、わたしのターンです」と答えた。先生はいつも変わらず最高の優しさと適度な適当さを持って同じ場所にニコニコと座っていてくれるので、わたしはそれだけでほとんど救われている気もする。ただ先生がいつもニコニコとわたしを出迎えてくれるのに、いままでどれだけ厳しい鍛錬を積んできたのか、現在進行形でどんな苦労をしているのか、想像もつかない。先生には一生頭が上がらないなあと思う。

先日友人と学生時代の写真を見返しながら思い出話に花を咲かせたのだが、友人と話しながらわたしは頭の片隅で「わたしってこんな顔だったっけ」と考えていた。今よりずっと太っていたとかひどく肌が荒れていたとか化粧をほとんどしていなかったとか、そういうコンディションに波はあるだろうが、それよりなんで全ての写真に、そんなにつまらなそうな顔で写っているんだろう。その「人生の何も楽しくないですしこの世の誰よりわたしが一番疲れてますがカメラを向けられたので一応写っときますね」みたいな顔、なんなんだよ。

家に帰ってひとり写真と鏡に映った自分を見比べてみたら、人間が違いすぎてどういうことか全く分からなかった。分からなかったが、とにかく今のわたしの方が断然良いということで落ち着いた。ついでにもうちょっと痩せた方がもっと可愛いなと思ったので痩せようと思った。昔の知り合いに街中で遭遇してもバレないくらいに変われたら良いなとは思うけど、何よりわたしがわたしに「今日も可愛いね」って言って、「ほんと〜?ありがと〜」って返せるようになれたらいちばんいいなと思う。

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