吉本興行のこと

僕はドンピシャで「ガキ使世代」なのだと思う。毎年年末にやっている「笑ってはいけない」も広義な捉え方をすれば「ガキ使」だけれど、そのガキ使がまだ深夜放送だった時を知っていて、その深夜放送を観ながら腹を抱えて笑っていたという経験を思いだしながら自分は「ガキ使世代」だなぁと思う。

そしてその頃ブラウン管を賑わしてくれていたのが、「ダウンタウン」というよりも彼らを「兄貴」のように慕うココリコや藤井隆といった芸人の方々で、その中に雨上がり決死隊も入っていた。

だから今回の宮迫さんの会見は本当にショッキングだったし、固唾を飲みながら釘付けになっていた。何がショックだったかというと、これは色んな所で言われているけれど、宮迫さんたちのああいう姿を見せられてしまったのがショックだった。

そして翌日の松本さん、東野さんのコメント。

そして昨日の社長記者会見。

これで自分の中では一周した感があって、今朝から流れ続けている、吉本に所属する様々な芸人たちによる発言等は興味が湧かないし、そもそも吉本の企業としての体制についてどうのこうの言われても自分には関係がないので。自分の中ではこの話題はもう終わった。

ここ数年でテレビの情報番組で報道される内容はネガティヴなものが圧倒的多数になってきているのでテレビを必要以上に見ることは止めたが、朝テレビをつけた途端に怒る芸人が映し出されるテレビなんか朝を台無しにするだけなので、自分のテレビ離れはこれがきっかけで更に拍車がかかるだろう。
これ以上の会社の体制問題はあなたたち関係者だけでやってください。というのが正直な所です。

昨日の会見で僕は初めて岡本社長という人を拝見したけれど、抱いた正直な印象は

「こういう人いるよねぇ」

というものだった。
自分はそれほどたくさんの組織に所属した経験は無いけれど、きっとああいうタイプの人って色んな組織にいらっしゃるんじゃないかと想像する。そしてああいうタイプの人が「古いタイプ」の人間として表現されていて、ああいうタイプの人はその人間性の是正みたいなものが求められているというのが世間的な潮流なんだろうなぁと思う。

そしてそれは、今もああいったタイプの人が上の立場に立っている組織がたくさんあるということの裏返しで、ああいうタイプの上司に言いたいことがあっても何も言えないという人もたくさんいるんだろうなぁと思う。

宮迫さんたちですら岡本社長には何も言えなかったわけだけれど、そういった構図を、この一連の騒動から自分の写し鏡のように見ていた人もきっと多かったんじゃないかと想像する。

そして昨日の社長記者会見に対して批判的に見る意見が横行しているようだけれど、岡本社長を批判する人というのはきっと自分もそういう状況に置かれた経験がある、もしくは現在もそういう状況に置かれているというストレスに対する反動なのではないかと思う。そしてそのストレスのはけ口として、ヒール役としての吉本興行を煽っている。

芸能界というのは自分と全く関係のない人たち。
なのに何故、芸能人が不倫したとか今回の件のようなスキャンダルに世間が踊るのか疑問に思っていた時期もあったけれど、結局はそういったことを通して世間はストレス発散をしている。前近代的感覚で言う「祭り」と同じ。

それが今回の騒動のように、自分たちで共食いしている所を見せないと成り立たないような芸能界の状態と、それくらいを見せてもらわないと発散できない状態に世間がもしなっているのであれば、正直な所、ドン引きだ。

最後に、繰り返しになるけれど、これから先吉本がどのように体制を改善していくのか、今まで所属する芸人たちがどのような処遇を受けていたのか等に関して興味が無い。

結局大事なのは今自分がすべきこと。
自分に大事なことは、昨日いささか食べ過ぎたということであり、だからやはり今日も早朝から走るべきだということであり、それをしたということ。
自分に関係のないことと、関係のあることをしっかり精査しないと。

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