御伽原江良

2021年3月10日、御伽原江良が正式ににじさんじ卒業を表明した。

ギバラの愛称で呼ばれ、「ゴミカス○ねー」の絶叫ががあまりに有名な彼女。
初配信のころのかわいらしいキャラと大きく異る、でもどこか親しみがある等身大の女の子として人気を博していた。

彼女について印象深かったエピソードを一つ書こうと思う。


2019年12月8日に開催された「Virtual to LIVE in 両国国技館」に出演した時とその後日談になる。
当時私は現地参加ではなく、自宅でネットビューイングで観させてもらっていた。

Vtlで御伽原はソロ曲で「おねがいダーリン」を歌唱。
しかし途中、機材トラブルに見舞われ音源が二重で流れてしまう事態に。
そんな中とまどいながらも踊り続けたのが印象的だった。

彼女が舞台から消えた後、会場からは「ギバラ!ギバラ!」と再演を求めるコールが。これは相当長く続き、どうなるのかとハラハラしながら見守っていた記憶がある。

おそらく時間の都合がつかなかったのだろう。その後は予定通りMCパートにはいった。
後にして思えばここで戌亥がメインMCとしてうまく取り回してくれたこと、御伽原が気を強く持って感情を乱さなかったことで後の進行に支障がでなかったのだろう。
以降はこのようなトラブルもなくライブは幕を閉じた。

ライブ終了後、翌日御伽原は配信もなく、Twitterも動きがなかった。
VtL参加ライバーが続々と振り返り配信をする中、彼女の身を案じる声が出始めていたのを覚えている。
そして翌々日の夜、感想配信を行う旨をツイート。深夜2時も回った頃に配信は始まった。

私も気になっていたのもあって配信を観ていた。
ところが、VtLについて順に振り返っていくものの、トラブルについては言及しなかったので、このまま触れずに終わるのかと思われた。

配信も1時間を過ぎた頃。
ライブ後の裏話として、打ち上げに向けて皆が移動する時に、戌亥に話しかけたら塩対応された、と冗談めかして話していた。
そこへ「打ち上げには行ったの?」というコメント。
気まずそうに、「行ってない。」と答える御伽原。(1:12:27

彼女自身も話すか迷っていたようだ。振り返り話をしているなかで、打ち上げに行かなかったときの気持ちがフラッシュバックしたのだろう。

ポツリポツリと想いを話し始める。
見に来てくれたヒトに申し訳ない気持ちでいっぱいだった、と。
次第に涙声に。
通しリハの後に、調整を無理言って入れてもらったからそのせいで起きちゃったのかも、とどうしても責任を感じてしまっている。

これは辛い。決して彼女のせいではないのだけれど、割り切れないものだ。
もう完全に涙を流している。
それは声色でハッキリとわかるのに画面上の彼女は笑顔だ。その乖離もあり、ものすごく心にきたのを覚えている。
絶対にリベンジすると語り締める。

(控室で周りに迷惑かけちゃいけないとこらえていたところ、ロアちゃんが代わりに泣いてくれて嬉しかった、のエピソード、個人的にぐっと来るものがあった。共感性が高い人に救われることってあるよね)

その後宣言通り、3Dお披露目配信で見事リベンジを果たすことになる。

一連のドラマがここにあったなぁと。

これも彼女のエピソードのほんの一部。
他にも思い起こすことは色々あるだろう。
彼女は活動の記録(動画、アーカイブ、Twitterなど)を2~3週間ほど消すと告知しているので、気になったものがある人は早めにみることをオススメする。
(この記事に張ったリンクもいずれ無効になってしまうね)


御伽原江良さん、2年間おつかれさまでした。
たくさんの思い出をありがとう。
貴女のこれからの旅路が幸せで満ちたものでありますように。

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