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自然ドラゴンで後攻で勝ち、MPを盛る簡単な方法

カラ丸と申します。何の実績もないただのシャドバ好きです。今回自然ドラゴンについて色々考えたので、ちょっとまとめてみたいと思います。

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上の構築は10/26~29日の4日間でMP3000盛ってグラマスに到達した時に使用していたものです。調整後の新環境に対応できるかは怪しいので、デッキ自体ではなく、「自然ドラゴンの勝ち方」「各カードの使い方」といった基本的な考え方だけ参考にしてもらえれば幸いです。

後攻で勝つには進化を強く使う

自然ドラゴンはデータを見ると、先行勝率54.9%、後攻勝率47.4%、総合勝率51.2%となっており、強いデッキではあるけれど後攻では勝率がかなり下がる事がわかります。

なので後攻でしっかり勝てるようにすることが勝率を高く保ち、MPを盛るために必要と思われます。

言わずもがなのことですが、後攻で勝つためには進化を強く使うことが必要です。先行よりも多い進化権を駆使して先行のアドバンテージを覆すのが後攻のやるべきことです。

しかしドラゴンで強い進化時効果を持つフォロワーはドラゴンバスター・イアンぐらいしかいません。そしてイアンは、実は10pp時に伊達政宗とともに使うことで最も輝けるフォロワーでもあります。伊達政宗とともに使うことで回復しつつ守護を立てつつ、盤面も全処理して強い盤面を作り、さらにヴァイディのバーンダメージも飛んでくる、という状況が作れるので、決まればほとんど勝ちです。進化権が残っているなら、そこで進化して伊達政宗を回収して再利用する動きも強力で、「早いターンに進化させても強いんだけど、後にもとっておきたい」という贅沢な悩みがつきまとうフォロワーです。

そこでもう一つの強い進化の切り先として、ヤヴンハールを使う事ができます。

自然ドラゴンの基本的な戦い方と、ヤヴンハールの役割

自然ドラゴンの勝ち筋はもちろん、ヴァイディのバーンダメージになります。これには「ヴァイディを進化させ影の侵食を発動させる」ことと「大樹を割る」ことが必要です。(影の侵食は進化なしでも使えますがやはり4コストだと重すぎると思います)

大樹を割るためには、4コスト&進化でほとんどの盤面を返すことが出来るイアンは最適なフォロワーの一つです。そして余ったPPを使い、大樹を割ったり影の侵食を発動することで勝利に近づけます。

しかし、大樹生成カードが足りない場合そうはいきません。自然カードを大量に積んでいるにも関わらず、大樹生成カードをあまり引けないということはけっこう頻繁に起こります。

大樹が足りない場合、大樹を引き込む動き(ワンダーコック、案内人進化、ヴェロキラプトル)が必要です。なので「(案内人 or ワンダーコック or ヴェロキラプトル)&ヤヴンハール進化」が強力な動きになります。

ヴァイディが引けていない場合、絶対にヴァイディを引く必要があるので、無理矢理にでもワンダーコックを置かなければならず、また案内人進化やヴェロキラプトルで大樹を獲得しドローを回すことが大事になります。

また、実際のところ大樹生成カードは手札が許す限りいくらあってもいいので、盤面を作りつつ大樹が生成できるのはいつでも強力です。

つまり自然ドラゴンでは、ヴァイディが引けてようと引けてまいと、どちらにしても大樹を割ってドローを回す必要があり、そのためには小粒フォロワーをどんどん出していくのが強いです。それらと共に進化させて強いのがヤヴンハールになります。

盤面を取るのか大樹を回すのか

自然ドラゴンで勝つにはできるだけ早く大樹を回し、早いうちに影の侵食をうち、バーンダメージを蓄積させていくのが有効です。しかしそのために盤面をおろそかにし、先にリーサルを取られてしまったら元も子もありません。

基本的な考え方としては、最後のターンや盤面ロックのターン以外は「しっかり盤面を取り、相手の返しが弱くなったら大樹を回し、影の侵食を打つ」というのが基本になります。盤面をおろそかにして相手に強い盤面を作られ、返すのに手一杯になって大樹が回せない、あるいは返せない、ということになったら、早くに大樹を回せた分のアドバンテージがあるとはいえ、損の方が大きいと思います。

強い盤面を作り、相手が相打ちで返すのが精一杯で、盤面が空で返ってきた。こんなときには、強い盤面を作り直すよりも大樹を回すべきと考えます。進化を切って相手の盤面を破壊しつつ自分の盤面を強くする、というのは有効な動きですが、破壊すべき盤面がないのではあまりアドバンテージになりません。

他クラスであればこういう時にシヴァを安着させることで大きなアドバンテージを得ることが出来ます。しかしドラゴンの場合は大樹を回せばそれより大きなアドバンテージが得られるので、シヴァはいらないのではないかと考えています。

大樹を回す過程で、ヴェロキラプトルやプテラノドン、ワンダーコックなどをプレイすると思うので、盤面を空で返すということは少ないでしょう。トート起動後のネクロ戦以外では、盤面が空のまま大樹だけ回すのは避けた方が無難かと思います。

伊達政宗かゼウスか

自然ドラゴンの型を大別すると、10pp到達後にゼウスを投げる進化型と、伊達政宗を使う型に大別できると思います。役割がかぶっているので両方採用は難しいかと思います。

ヤヴンハールを使う場合ゼウスのほうがいいのではないかと普通考えると思いますが、試してみたところ問題が多いと感じました。

まず言わずもがなですが、ゼウスは運頼りで安定性がありません。そして伊達政宗の特徴として「9ppからでもブーストすることで伊達政宗を起動可能になる」「伊達政宗が引けてなくても大樹を回しながらドローすることで伊達政宗を引きに行くことができ、さらにバーンダメージも与えられる」、「回復、守護を同時に出来る新婚夫婦イアン&アデールという相棒がいる」、といった要素により、伊達政宗に軍配があがると思います。これは安定してMPを盛るためには伊達政宗が良い、ということで、大会では最大値を求めてゼウスの採用に踏み切るのもいいかもしれません。

PPブーストとテンポロス

PPはブーストするに越したことはありません。そのためにはテンポロスも覚悟すべき、という考え方がありますが、本当にそうでしょうか?

現環境では「3コス2/2 1ドロー+1ブースト」という、悪夢の始まりも裸足で逃げ出すようなぶっちぎりのぶっ壊れカード、プテラノドンがあります。また、「実質3コス4/4」とか「全体3点ダメージ」とかもあり、必ずしもブーストするためにテンポを犠牲にしなくても良くなっていると考えられます。

竜の託宣も、先行2ターン目で使った後、次のターン4ppで2コス2/2を二枚おけば、テンポロスどころかテンポを取れます。後攻でもロスはだいぶ取り返せるでしょう。

逆に言えば、託宣を使った後にロスを取り戻す算段が立たない場合、使うべきかは悩みどころだと思います。リスクを取らないと勝てない対面であるかどうか、テンポロスが死に直結するような早い動きを相手がしてくるかどうか等しっかり考える必要があるでしょう。

PPブーストと「伊達政宗も進化も出来ないターン」と母なる君

先行でも後攻でも6ターン目までは確実に進化が可能です。進化権をケチればその後のターンでも進化権を使えます。

ドラゴンでは10ppまでブーストすることで伊達政宗が起動でき、進化よりも強い動きができます。7ターン目までに10ppに到達できれば、「伊達政宗も進化も出来ない」弱いターンが発生しないことになります。これがドラゴンの理想となる動き方です。

そのために必要なのは3回のブーストです。ただ、託宣は最序盤を除くと使う暇がない事が多く、2コスト払って託宣を打つなら大樹を回したり影の侵食を打ったりしたいところです。

伊達政宗も進化も出来なくても、母なる君があれば、順調に大樹を回せていれば二面取りつつ守護を出すという、進化するより強い動きが出来ます。たとえブーストがうまくいかなくても、母なる君の数だけ10pp到達までの猶予ターンが生まれると考えていいと思います。

逆に言えば、母なる君がなく、猶予ターンが作れない場合、大樹を後回しにして託宣を打ち、10ppにして伊達政宗を使うのが正解になります。

また、10pp到達しても伊達政宗がない、という状況もあります。大樹を回せば引ける可能性も高いですが、母なる君を使えばリスクを負う必要はなくなります。大樹の追加打点がどうしても必要という状況でないなら、10pp到達後も母なる君は有効な選択肢になります。

そもそも母なる君は6ppと比較的軽く、余ったPPで大樹を回す余地もあります。進化ターンでも進化するより強く使えることも多いです。これらの要素により私は母なる君は3積みでいいだろうと考えました。

いつ影の侵食を打つべきか

できるだけ早めに侵食を打つことでダメージを蓄積させていきたいところですが、ダメージが一点ではあまり嬉しくありません。その前に大樹を回して、母なる君の起動条件を達成しておきたいところです。

なので基準としては、「次のターンに必ず母なる君が起動できる(6ppになるまでに大樹を累計3回割ることが出来る)ハンドがあるなら、侵食を打つ」というのが妥当な基準かと思います。母なる君の起動が確実ならば、侵食を打って顔面にダメージを飛ばしたほうが良いでしょう。

相手の盤面を返すのに忙しくて侵食を打つ暇がないということもよくあります。相手のフォロワーを放置しても、侵食によるバーンダメージで先にリーサルが取れそうなら、もう放置して打ったほうが良いのは間違いないですが、判断が難しいところです。

除去の適正枚数は?

ドラゴンには「侮蔑の炎爪」と「ブレイジングブレス」という強力な1コストの除去カードがあります。強い進化時効果がなくても、これら除去札を活用することで二面三面の処理が可能です。

ドラゴンは自然カードと最高に相性がよく、大樹によるドローがそのまま顔面への打点になる特性もあり、ワンダーコックを採用しやすいクラスです。ヴェロキラプトルの2枚ドローも非常に強力で、「1コスト除去」につきまとう手札枯れの問題も比較的少ないです。

しかし根本的な問題として、「除去するよりも強力なフォロワーを展開し上から取ったほうが強い」ということが上げられます。そのために強い進化が出来るイアンやヤヴンハールを採用しています。なので私のデッキには除去札は二枚しかありません。進化が切れた後も母なる君や伊達政宗が展開できるようにしてありますので、除去札がなくて困るということは少ないです。

さらにいえば、進化によって強い盤面を作れない結果、相手に強い盤面を作られ、返しきれずに除去札を切らされる。そうしてできた弱い盤面がたやすく返されてしまい、また除去札が必要になる、という悪循環を根本的に断つためには、強い進化が必要だと思います。このような悪循環の中では、除去札もなくなってしまうでしょう。

炎爪がいいのかブレブレがいいのかですが、ドラゴンバスターイアンの特性として「相手の盤面が空いてないとジェラシードラゴンが出せず、一番AOEがほしい時に使えない」という弱点があり、そこを解決するのがブレブレになります。また、炎爪があれば進化を切らなくてもジェラシードラゴンを倒すことが出来、2点AOE&顔面2点として使えます。どちらにも重要な役割があるので、両方採用するのが正解だと思います。

炎爪は自然ビショップの、ムニャール、デスティニーウイングナイト、ツタンカーメンの対策として非常に重要でしたが、ナーフによりその重要性は薄れていくことが予想されます。それでも3点ダメージは2点よりずっと強いです。しかし味方への一点ダメージが痛いこともけっこうあるので、ブレブレと使い分けられる方が強いと思います。

適正枚数についてはよく分かっていませんが、ヤヴンハールは除去的にも使えるのでヤヴンハールを採用するなら減らしてもいいものと思います。

その他のカードも解説

これで主要なところは書けたと思いますが、書き逃したこともあるので書こうと思います。

ヴァイディ

ヴァイディ進化で上から取る動きは可もなく不可もなしといった感じではありますが、影の侵食を発動させるためには必須です。7ppと重いですがヤヴンハールと組み合わせ、体力6でヴァイディを残せば、対面によっては取るのに苦労させられます。さらにヤヴンハールも無傷で残せれば言うことはありません。相手の盤面に体力2のフォロワーしかいなければ私はヴァイディヤヴン二面展開をよくやりますが、ヤヴンハールの体力2が除去札でたやすく取られてしまうので、大樹が回ってるなら影の侵食を優先すべきだと思います。頑張ってヴァイディは取ったがヤヴンは残るということもよくあります。

ヤヴンハールは残っても顔面に3点しか出せませんが、体力2を無料で取れ、体力5まで相打ち出来るといういやらしい特性があり、相手は進化相打ちでもいいから処理しようとしてきます。これはすごいアドです。

ヴァイディを2回進化させることで0コス侵食とともに2コスランダム除去が手に入ります。0侵食が強いのは間違いないですが、ヴァイディ進化自体はたいして強くないので、それが貴重な進化の切り先として有効かどうかは除去によりリオードが取りたいとか、安息の領域下のクルトが取りたいとか、そういった事情があるかどうかによるでしょう。

アイラ

実質3/4/4の上1ブーストと書いてあることは最強クラスですが、6コストのため進化を使わないと着地させられないという弱みもあります。そこをヤヴンハールで補うと強力です。

基本的にはヴァイディ&ヤヴンと同じことが起こるだけですが、アイラ&ヤヴンは6ppで出来ますので、相手が返せなくなる可能性も高く、そのままリタイア案件になることも多いです。

9ppからブーストして伊達政宗の起動にも使うことが出来、10pp到達後も普通に3/4/4として伊達政宗のお供に強く使えます。2枚でもいいとは思いますが、なんだかんだ結局使いきれないことが多く1枚としました。

ジェネシスドラゴン

イアンから出てくるジェラシードラゴンによるAOEは強力ですが、盤面が空いてないと使えないという弱点があり、また体力3点が複数いると返しきれません。そういうときにはジェネシスドラゴンが刺さります。ppブーストも出来て最高です。

ただそれが必要になるケースは結構限られてるので、ピン刺しでも良いのではないかと思っています。

10ppでジェネドラを出し顔面に7点叩き込むのは非常に強力です。ただ守護で簡単に止まり、10pp消費なので守護をどかす手段もないと弱点も多いので過度な期待はできません。

10pp到達後は伊達政宗して遅延してれば普通のデッキには勝てますので、無理にフィニッシャーを用意するよりヴァイディのダメージでじわじわやっていくだけで十分強いです。ただそれでは間に合わない場合、ちょうどジェネドラが刺さることも結構あります。しかし、そういった場面を除いてほぼ腐るので1枚が妥当だと思います。

ワンダーコック

ドラゴンは自然要素によるドローが強いので、ワンダーコックはそんなに必要ないと考える方も多いかもしれません。しかしなぜか自然カードが引けない事も結構あり、またヴァイディを引ける確率が高いのも強いので、ワンダーコックは最低でも2枚はあったほうがいいと思います。

自然ドラゴンはそもそものデッキパワーが高く、事故がなければ大半のデッキは圧殺できます。MPを盛るためには安定性が重要なので、ワンダーコックは3積みでいいのではないかと思います。ただ最大値には貢献出来ないと思うので、大会とかでは減らしたほうが良いのかなという気がします。

ドラゴンシェフ

私はドラゴンシェフを採用してません。ヤヴンハールとコストが被ってるから、というのが最大の理由です。3ターン目や、先4以外だと、伊達政宗と一緒に使わないと強く使えないけれど、イアン&アデールのほうが強いというのもあります。また、大樹を回したりPPをブーストしてくれないので、長期戦で粘る以外の役割に乏しく、長期戦も自然ビショ弱体化で減っていくと思われます。ドラゴンミラーでは依然重要だと思いますが、全対面見るとそんなに強くないんじゃないかと思っています。

ちなみに

このデッキはリノセウスにはほとんど勝てません。ガルミーユで顔面に打点を飛ばしつつ、爆速でPPを盛り無理やりジェネドラでフィニッシュしたり、シヴァの4点で殺し切ったりするプランが有効でしたが、他のデッキにはそんなに有効ではないのでどうしたもんかなあと思っています。

以上です。長文を読んでくださりありがとうございました。

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