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「事なかれ主義」と似て非なるもの

日本人はと言うと主語が大きすぎるけど、国民性として、「事なかれ主義」はありますよね。だから俺たちはダメだから、自己啓発しようぜとは申しません。まあ、試しに聞いてください。

細かな経歴や事柄は省略します。本で読んだのではなく、現場の実践から学んだことを述べます。

事なかれ主義を検索すると「不作為のバイアス」が出てきて、なるほどと感じます。機会損失よりも、慣習を変えて責任を取ることが嫌なのでしょう。事なかれ主義の上司も部下も、共に働くのはやりにくいです。

「穏便に」という事柄の「波風を立てない」という側面ですよね。だけど、コインの裏表で「ことを荒立てない(誰のメンツも潰さず、立場を維持する)」ことも穏便さだし、これは高度な調整能力の結果です。

事なかれ主義と、ことを荒立てないことは区別すると、世の中がより良くなると思います。

僕の知っているケースだと、組織のNo.2として参謀をする場合は、苛烈なリーダーシップで信長みたいなトップが、誤解されないように緩衝材になるのが上手いです。後始末というより、不満が出る前に手当をしちゃう感じ。

で、そのNo.2本人がトップをやる場合は、いつの間にか「問題」だけ解決されており、彼が何を調整したのか分からない、忍者のような調整が出来ます。名人芸。

コミュニケーション能力や派閥と政治の理解など、多くの能力の結果で、真似することは出来ない職人芸です。だけど、ことを荒立てないことにも価値はあることは、学習できます。

もちろん、差別の指摘などは、ことを荒立てる場合もあるけど、それは結果であり目的では無いですよね。

「穏便さ」は、悪いことでは無いと思う。むしろ、穏便に行えるのはその方の強みだと思う。

Thank you for taking the time to read this.