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【詩集・春の黄昏】奥に埋もれた想いが芽吹く頃

移ろいゆく風景を眺めることで、思想も移ろう。

思想が変われば、目に見える光景も変わっていくだろう。

これは自然だけでなく、人にも当てはまるのかもしれない。

他者の心が移ろう様を感じることで、自分の反応も変わっていく。

・・・自分が変われば、相手も変わることができる。

ぬったりと過ごすことで、お互いに”余裕”が生まれるから。

※【ぬったり】とは、「ぬくぬくと心に余裕を持ちつつ、ゆったりと物事の移ろいを楽しむ様」を表現した言葉。

風景の移ろいと共に変化していく思想を、詩と写真で表現しました。

どうぞご覧くださいませ。

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(1/24)人は流される



この人は世間と比べてこうだ…とか
この人はこうだと考えた方が自分は気持ちいい…とか

人は何かの基準に必ず流されるから
それを自覚するために、自分を見つめることは大切

「他人からどう見られるか」
は、気にする必要がない

けれど
『自分が他人をどう見ているか』
をしっかりと気にしたい

(2/24)奥を感じる


外との繋がりを閉じて内にこもっていると
自分の「裏側」しか見ることができない

裏ではなく
自分の『奥深く』に入り込んでいくような感覚を大切にしたい

そしてそれは自分の「表」をさらけ出し
外との繋がりを解放しておくからこそ、得られるものでもある

(3/24)必要だから愛する


子どもって可愛いから育てたくなるし
自分が必要とされることが嬉しくなる

また、子どもを自ら育むことで
どんどん可愛く感じるようになっていく

『愛着』って、共に育んでいくもの

愛しているから必要というよりも
「必要だから」愛するんよね

(4/24)冷たさの正体




アナログなことだったり、フィジカルな触れあいだけが
温かいわけじゃない

デジタルだって、目には見えなくとも
「その先に誰かがいるんだ」
と思えば、温かさを表現することができる

それを想像することができないということ

つまり、対象をよく”知らない”ことには
温かさを持って接することはできない

『知ろうとしないという姿勢』
こそが、冷たさの正体だ

(5/24)信頼関係


上から目線にならないよう
必要以上にへりくだることに、たいした価値はない

相手が上になったというだけで
「相手に上下関係を強いている」
という状況は、変わらないからだ

上下であれ、水平であれ
『信頼関係を築くこと』
を目的にしていきたい

(6/24)自分のキャラクター



キャラクターを1つに決めた方が
コミュニケーションが円滑に回ることもある

他のキャラも出し合えた方が、お互いに楽なこともある

相手のキャラを1つにくくってしまって
そこで思考停止したくはない

そして自分の色んなキャラを自覚して受け入れ
それを『出したい時に出せる勇気』も大切に

(7/24)大切にしていること


自分が大切にしていることを一緒に大切にしてもらえたら嬉しい

それは、同調圧力や共感を求めることとは違う

「自分はこれを大切にしている」
ということを誠実に伝えるということ

『相手が大切にしていること』
を知ろうとして、それを尊重することで、共に大切にするということ

(8/24)肯定する


全てをさらけ出せないという時だってある

お互いを肯定し合えるかどうかの関係性は、共に育んでいくものだ

自分を出しきれない原因の半分は相手にもあるから
自分にウソをついてしまっているような感覚に、苦しむ必要はないよ

相手のことも自分のことも
『肯定する』というところから、始め直せばいい

(9/24)水を指す



ある空気がその場を支配している時に、そこへ水を差してみる

その差し水が冷たければ冷たいほど
「水を差した意見が正しい」
という、新たな空気ができ上がる

そんな時に
『軟らかくて温かな水を差す』
ということを、ぬったりとやっていきたいんだ

(10/24)幸福


【幸福】とは

自分を通して相手を知ろうとすることで
ハッピー(幸せ)な気分になること

相手を通して自分を知ることで
ラッキー(福)を感じること

・・・こうなのかもしれないな

(11/24)個性





変わらないことで安心できるのは、自分だ

「自分が変わること」で、誰かに安心を与えることができる

でも時に
『変わらないでいること』
が、誰かを安心させることもある

それがきっと自分の”個性”だから、大切にしていこう

(12/24)感動欲




関係欲が高まったとしても

もしかしたらその実は
”感動欲”なのかもしれない

1人の時間も大切だし、風景や映画を観て1人で感動することはできる

だけれども
『人と繋がることで得られる感動の方が大きい』
と知っているから、繋がらずにはいられない

自分の言葉や行動で人の心を動かせた時や
感動している人へ共感した時に、心は熱くなっていく

(13/24)人の心を動かす




「人を動かす」
って、なんとなく嫌らしく聞こえる

でも
『人の心を動かす』
だと、心地よく聞こえてくる

前者は、使役的にやらせるようなイメージ

後者は、共同作業で一緒に突き進むようなイメージ

まず自分が動き出すかどうかで、人の心の動きは全く変わってくるんよね

(14/24)想いきる



やり出したことを「やりきる」ことが、大切な時もある

それと、同じようにさ?

人を想うことを『想いきる』ことが
大切な時だってあるんよね

人を想うことを自らしっかり楽しんで
それで相手が楽になって、自分がスッキリできたら、素敵だと思うよ

(15/24)自分のため



「これ以上想うのはもう止めよう!」
と感じるのは、それ以上は自分が苦しくなってしまうから

それはそれでよくて、無理して辛いことを背負う必要はない

ただしそれで楽になるのは、相手ではなく自分だ

想いやりが自分のためにはなっていても
『相手のためにはなっていないという可能性』
は、大事にしておきたい

(16/24)木と森





SNSで発信した先には必ず誰かがいるのに
「森しか見えていなくて木が見えていない」
ということは、案外よくあること

小手先の戦術ばかりで、戦略が全くないかのように
「木を見て森を見ず」
ということも、よくあるものだ

今の自分が見ているのは
『木なのか森なのか』
を自覚することが、とても大切なんよね

(17/24)自分を信じる


自分は間違っていないと真っ先に思ってしまうのは
自信のない人がやることだ

今は自分が正しいと
「信じていたいだけ」

間違いに気づいて自分で認めて、それを周りが認めてくれた

その時に初めて
間違っても大丈夫なんだと
『自分を信じられる』ようになるんよね

(18/24)自分らしさ



【自分らしさ】とは
「自分の中にしかない」と思い込みがち

でも実は、自分の外にもたくさんある

自分の中にある自分らしさは、過去の傷からできたものもある

一方で、外と繋がろうとすることで生まれる傷の1つ1つが
新たな自分らしさとなっていく

また、それらの傷で誰かを癒やすことができた時

他者の内に過去の自分の姿が見えて
自分らしさを『より深く肯定すること』ができる

(19/24)みんなとは


厳しいけれど、みんなを大切にすることはできない

自分や身近な人を大切にできていないのに
周りのみんなを大切にしようとしても

みんなの中に含まれている
『自分や身近にいる大切な人』
のことを、見落としてしまうからだ

「自分が想っているみんな」
の外側にも、必ず誰かがいるんよね

(20/24)桜と願い




桜は散ってしまうから、素敵なんだよなぁ

終わってしまうという現実と
「終わってほしくないという願い」

願っても叶わないことで
今度はこうしたい!という理想ができる

現実との向き合い方も変わる

1番大切なことって
実は『願い』なのかもしれないな

(21/24)和と安




一切厳しさのない優しい世界のことを
『和』だと感じやすいけれど

それはきっと「安」だ

相手のためを想う厳しさがなければ、決して和は訪れない

ただその土台として、安も大切だ

穏やかさと容易さの「安」
優しさと厳しさの『和』

(22/24)思想とは


思考は、自分の思いを巡らし考えるということ

思想は、自分が思ったことに誰かを重ねて
その相手のことを想うということ

『思考が思想に変わる瞬間』
が、とても好きだ

(23/24)目立つことの価値


自分にとって大切な人を『目立たせる力』をもっと磨きたい…

そのためにまず自分が目立つ必要があるのなら
やるしかないだろう

(24/24)繋がりを深める



人と繋がるばかりで
『繋がりを深めること』
に手を抜いたら、いとも簡単にほどけてしまう

繋がった時に一瞬だけ訪れる喜びを
100回1000回と繰り返すということはさ

同じ数だけ、その虚しさを味わうということ

繋がりを深めた時の侘しさや寂しさの方が、自分を強くしていくはずだ

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【おわりに】


これらの写真は全て、この春(2019年)に筆者の地元・新潟で撮ったものです。

風景を眺めながらたそがれ、物思いにふけっています。

自然の風景が刻々と移り変わっていくように、人の思想や気分も変化していきますね。

その一瞬一瞬のおもいが、自らの種となっていく

それを他者という土壌に植え
水を撒くように、主体的な行動を続け
お互いのおもいを重ねていくことで、芽吹いていく

その芽はいつの日か実り、『私たちの花』を咲かせていく

・・・この一瞬一瞬のおもいを、ここに表しました。

読んで頂き、誠にありがとうございます(*^^*)

今後も、四季折々の移ろいを【ぬったりとした日常】として表現してまいります。

カラサワトシカズ

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