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リゾートホテルで演劇を上演した話

7月上旬、鹿児島にあるリゾートホテル「さつまゴルフリゾート」でアガリスクエンターテイメントという劇団が演劇作品を上演するということでカメラマンとして同行して撮影をしてきました。

アガリスクエンターテイメントはシチュエーションコメディを中心に上演する東京の劇団。大好きな劇団のひとつ。過去に演出助手をしたご縁で声がかかりました。


舞台になるさつまゴルフリゾートは鹿児島空港から車で50分くらいのところにある名前の通りゴルフ場併設のリゾートホテル。
普段から落語家の方達を招いて寄席をやったり各種ワークショップをやったりと様々なことに挑戦しているようで、今回の実際のホテル空間を使った演劇企画もホテル側からの提案をもらったそうです。(企画の正式名称は「週末ドラマナイト:ART VACATION 2019 in SGR」)

上演するのはホテル内の色んな場所を舞台に演劇作品を上演するというもの。
今回は客室、バー、朝食会場と3カ所を舞台にそれぞれ20分〜50分くらいの中編と短編あわせて3本。この3本は共通の主人公がホテルのあちこちで体験する人生のあれこれを描いています。単独で観てもいいし、3本すべて観ると1本の繋がった作品となります。

(↑3作品すべてに出演する主演の伊藤圭太(アガリスクエンターテイメント)さん。お疲れさまでした!)

朝と夕方と夜の公演を3日間、朝から晩まで演劇漬けというだけでも最高なんですが自然の中で空気が美味しい、ご飯が美味しい、露天風呂が最高、上演する場所まで歩いてすぐ、終わったあと帰るのも楽(上演期間中はホテルに滞在するので)というこれ以上ないくらいの環境。

お客さんはアガリスクを知っていてわざわざ千葉から鹿児島まで観に来てくれたお客さんもいましたが、ほとんどのお客さんは鹿児島在住の方。

普段は演劇を観る機会が少ないお客さんに届くように、1公演終わるたびに微妙なテンポ感の調整や台詞の増減を繰り返すアガリスクメンバーのシチュエーションコメディ職人ぶりも炸裂しどの回もお客さんの笑い声が響く演劇空間が出来上がっていました。

演劇はどうしても動員が見込める都市圏での上演が中心で、たまにツアー公演という形で劇団がを各地域を巡ったりするけど、本公演レベルのものを持っていこうとすると大変な労力がかかる。

今回は役者陣が4名と作・演出の冨坂さんとカメラマンの自分の合わせて6名での上演(作品の中ではちょっとした役で本物のホテルマンの方にも出演してもらったりしていたので正確に役者数をカウントするともう少し増える)だった。

こんな感じの小規模な公演が増えて演劇に触れる機会がもっと増えればいいなと思った旅公演でした。

(↓公演終了後の伊藤さんのツイート、全面同意です)

撮影した写真はアガリスク エンターテイメント公式webで見られます。

本編の動画はもしかしたらなにかで観られる機会があるかも知れないのでアガリスクのtwitterで最新情報をチェックしてくださいませ。

来月8月15日よりアガリスクエンターテイメントの本公演が下北沢であります。最高なのは間違いないのでぜひぜひご観劇ください。


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