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窮鼠日記12 TOEIC(ミクシィに過去に書いた日記)

2007年05月26日03:04
昨日、高田馬場の店に出勤すると、更衣室に日経新聞が置き忘れられていた。一体誰が読んでるんだろうか?大学生のヤンさんかな?
今日、東大和の店に出勤すると、大学生のエリーが英単語集を睨んでいた。試験でもあるの?と訊くと、TOEIC受けるんですよ、テレビ局の入社資格で必要なので、と言った。エリーはマスコミ志望らしい。TOEICって合格とか不合格とかないんですよ、点数が出るだけで、その点数が自分のランク付けになるんです、と丁寧に教えてくれた。そのぐらい知ってるわい、と言いたかったが、ふうんそうなんや。と、とぼけた。
図書館で借りた、車谷長吉(くるまだにちょうきつ)の『銭金について』というエッセイを、最近読んでるのだが、作家・車谷は若い頃、本が売れなくて料理旅館の下足番を9年やったとのこと。そんな自分が直木賞作家になるなんて、という感嘆。
これは別の著作でもひつこく書かれており、下足番がそんなに悲惨で崇高で孤高な職業なんか?とうんざりしてしまう。
働くということは、リアルだ。人間とは不可知だ。
英語とスペイン語と中国語に堪能なラーメン屋の店員も、この世にはいるかもしれない。そういう意外性こそが、大事なのだ。

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