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八重山たびにっき ふつかめ

朝7時起床。空気が真夏だから案外起きられる。眠いけど。民宿の朝ごはんはいつも凄い。撮っていないけど、想像の2倍ある。美味しい。

8時にツアーガイドさんが来てくれる。昨年と同じツアーガイドさん。当分お世話になりたいので、当分西表島に住んでいらしてほしいところ。

東京から見た天気予報は悪くなる予定だったけれど、快晴。ところどころ、突然雨が降っていたりもするけれど、ほぼ快晴。昨日間違えてはいった蟹スポからSUPにのりこむ。ちょいちょい落ちる人はいるらしいけど、バランス感覚には自身があるので大丈夫だなと思う。

最初、ひざすわりで海側に漕ぎ出して、おー、と思う。慣れてきたので立ち上がる、ちょっとふるふるするけど、すぐに慣れる。楽しい。海側を見渡すのもとても気持ちが良いけど、マングローブ川の方へ。

SUPってずっと立っていなきゃいけないのかなと思っていたけれど、座っても良いと知ったらとても楽。立ったり座ったりできるので、カヤックよりも楽かも。

お水はとてもきれいだけど、不思議と深いところは底が見えない。でも濁っているというのとも違うのです。

途中、アカショウビンの声がするなあ、と思っていたところ、赤い鳥がばさばさと飛ぶ。めでたく夜と昼のアカショウビンを連日見られる。お連れさんは残念ながら見られず。ちょうど去年も、私どガイドさんだけが目撃してお連れさんは見られず。もってない。

途中、あまーい香りがする実がなる木があったりする。名前は忘れた。あと、ウルトラマンに似ている実をつける木もあった。名前は忘れたけど、聞いたら思い出すと思う。あと、カラスアゲハが二十羽くらい水飲みにきているところがあった。すっごい絶景だけど、黒の蝶がたくさん集まっているところってなんとなく不気味。特に蜜がどうということもなく、ただただ水を飲みにきているみたいだった。

川をくだって、ガイドさんが変な道にいれてくれる。ほそーいマングローブの中をかきわけかきわけいく。本当に探検みたいでとても楽しい。マングローブにばさばさやられながら抜けていく。

残り10mで到着、終了、というところで事件が発生する。「ぐぎゃ!」といってお連れさんがお水にばしゃーんとなる。あまりのタイミングにガイドさんと大笑いする。アブにかまれてびっくりして、と主張しているけれど、タイミングがタイミングだけに大笑いする。ずぶ濡れ。

景色のよい東屋で昼食。ガイドさんがつくってくれる八重山そばと黒糖ピーナッツ、コーヒー。すべて絶品。SUPは案外つかれたけど、とても元気になる。

午後どうしますか、というと「どうしましょうかー!」と返ってくる。しずかめな方だけど、質問に丁寧に答えてくれるのがとても素敵な方なので、ふんわりした回答が意外でちょっとおもしろい。天気が良いので、トレッキングもいいけど、沢下りするキャニオニングも良いかも、とのこと。それで!となる。

ウェットスーツ完備。おしりガード、ヘルメットなど色々くっつける。おしりガードはてんとう虫の羽みたいでおもしろい。歩いている間はちょう暑いけど、お水に入るとつめたい、慣れてくると気持ちよい。そしてあらゆるポイントで飛び込みにつぐ飛び込み!楽しい!おしりガードは、一箇所だけある天然滑り台用。ぐるり、と円を描くように落ちていってじゃぼん、とお水に落ちる滑り台はとても楽しい。楽しいので二周しました。

岩場をのぼって飛び降り、飛び降りを繰り返す。最近はやりのボルダリングみたいな、指をかけてく岩場みたいなのもあってすごい。沢が下におりてくると、完全に泳ぐだけの川みたいになってたりもする。ライフガードはもちろんあるけど、泳げない人は聞いてないよ!となりそうなくらい泳ぐ。気持ちいい。最終的に海までたどり着く。海におちるところは小さな滝になっている川だから、ほとんど淡水の川。むしろ他の川は海水とまじっているからマングローブ林になっている、とのこと。

ツアーが終わると、翌日にはGoProで撮影した写真と動画をガイドさんが送ってくれて楽しい。GoProを自分でもって自撮りしながらばっしゃーんさせてくれたりもする。案外自撮り動画はおもしろい。来年も引き続きお願いするぞと思いながら民宿へ向かう。

民宿へ向かう道すがら、今回の謎ミッション「とある商店へ日本酒を持っていく」という話をガイドさんにする。すると、何と「とある商店」さんとはガイドさんはお友達。ということでついでに商店さんまでご案内いただくことに。そして突然のお宅訪問。少なすぎる情報で御本人のお家までいける西表島やっぱりすごいなと思う。つながりの濃さ。

商店さんのパイナップルがとれたということなので、おうちと行きつけのバーにお送りするように購入。ご縁でするお買い物は楽しい。ここで一旦民宿へ戻って、改めて日本酒をおもちすることに。ガイドさんとさよならして、また来年、と伝える。

シャワーを浴びて、レンタサイクルをお借りし、お隣の集落へいく。昨年は車も自転車もなく、徒歩だけだったから大変だったけれど今年は学習したから自転車でいく。何故か自転車という選択肢も思いつかなかった去年の自分たちを蔑む。

橋を渡って、おとなりの集落へ。日本酒をもって目的地でいろいろとおしゃべりをする。小学生の女の子、娘さんがかわいい。鳥の名前ぽい名前もかわいい。ひととおり、ふわふわとお話したあと、集落の売店へ。売店にあった黒糖の石鹸、というのがお土産になりそうなのでいくつか購入。女の子が喜びそうなお土産というのが、この島にはほとんどない。まあなくても、黒糖が美味しいから大丈夫だけど。

ふたたび自転車に乗って民宿へ戻る。民宿のご飯は今日もすごい。

さよりのお刺身。生きているだろ、というびっくりするくらい新鮮な目をしてる。絶品。

島たこの炊き込み。美味しい。

民宿に帰ると「こんにちはー」と声をかけてくれる威勢のよい感じのおじさま。宿の人か、と思わせる空気感を漂わすおじさん。だけど現地の方ではない。こういう方、八重山には結構よくいます。

と、この方がびっくりな「ホタルの研究をしている先生」。ホタルを見に行きたい人はついてくること、とのことなので勿論お願いする。19時前には出る、ということでご飯を食べて臨む。

民宿のおばちゃんの車を借り、4人で乗り込みホタルツアーへ。昨日のツアーでも行った林道へ改めて。まだ空は明るいのでライトなしでも歩ける。この時間だと、昨日とは別のホタルが見られるらしい。スポットにたどり着くと、チラチラした光が見え始める。点滅するホタル、ヤエヤマヒメボタル。日没直後の30分間だけ見られる。数分経ってくると、どんどんどんどん光ってくる。すっかりイルミネーションのようにチカチカになって驚き。あたり一面がホタルだらけ、体の周りにもチカチカと寄ってくる。ヤエヤマヒメボタルはメスが地面にいるので、低い位置でチカチカする。高いところは飛ばない。見ているうちにだんだん数が減ってくる。ホタルたちが相手を見つければ今夜は用が終わったので、とみんなチカチカをやめて地面の方に落ち着いていく。ひとり、同じところでチカチカしたままま全然動かないホタルがいたが、どうやら蜘蛛の巣に引っかかってしまったよう。そういう運命のホタルもいる。

ヤエヤマヒメボタルのチカチカが収まりだすと、今度は昨日も見たキイロミスジが出てくる。今度はふわーと高いところを飛ぶホタル。全然違ってこちらもやはりよい。そして気がつくと辺りは真っ暗。ライトを消すと全く周りが見えない暗がりになる。そのなかで、足元に気をつけながらそろそろと歩くと、驚いたことに地面が光でいっぱいになっている。ホタルの幼虫が、道で無数に光っているのです。まさに「地上の星」。光の道をそろりそろりと幼虫を踏まないように歩いていくけれど、多すぎてちょっともう踏まずにはいられないくらいの光の量になる。この体験がちょっと凄すぎてびっくり。研究者さんは流石に凄いなと思う。

今度は、昨日昼間にいった南風見田の浜へ。同じくジャングルを進んで出てくると、ぱーっと一面に広がるものすごい星空。これもまた圧巻でした。まさに降ってきそうな星空。贅沢な夜です。

夜の浜の蟹ちゃんは、アップになっても逃げない。

ホタル研究の先生は、ホタルだけでなく発光生物の先生なので、海の夜光虫も見せてくれる。夜光虫は赤潮などにいるので、きれいな浜には少ない。けど海辺をばちゃばちゃやれば出てくるはず。ということで長靴で海辺をばしゃばしゃと掘り返してくれると、ちらちらと光があがる。夜光虫は刺激に反応して光るので、こうして刺激を与えると光るという。これもなかなか楽しい。

ひととおり遊び終えて、ジャングルの方へ戻ってオカヤドカリでも探そうか、と歩いていると、とうとう出会ったハブりんちょ。

「出るから気をつけて」とは常々言われてきたものの、出会ったことはないから実感のなかったハブちゃんですが、オカヤドカリを探してぐさぐさと歩いていたらぽん、と見つかりました。何もしなければ何もせず、50cmの間をあければ気が付かずにそのままとぐろでぼーっとしていました。可愛い。とはいえハブの実存に疑いはなくなったので、今後もジャングルをサンダルで歩くのはナシだね、と確信する夜でした。

そういえば昼間は漕いだり泳いだり飛び込んだりしていたんだ、と思ったらぐわんぐわんと眠くなってきたので民宿へと帰していただく。先生ともうお一人は、ヤシガニ探しの第二弾へ出るということでしたが、こちらはすっかり体力の限界を迎えました。時すでに夜10時半。おふろにはいって、やっぱり抗えないオリオンビールをいただいて、クリチークラッカーとミミガージャーキーをおつまみにいただいて、流石に限界おぶ限界という12時に就寝。

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