15年の片想いにケリをつけてきました。
ここまで短命の恋愛を続けてきて、気づいたことがある。
それは、わたしは高校の時に好きだった人のことが、まだ好きだということ。
◇
きっかけは、高校の同級生が亡くなったことだった。
戸惑う私を心配して気遣ってくれたことで、やっぱり彼が好きだと気づく(いや、正確には認める)きっかけになった。
高校1年生、入学して初めて教室で見た時から、かっこいいなと思っていて。
でもわたしなんか到底手の届かないヒーローみたいな存在で。
高校3年生になる頃には、とても仲の良い友だちになっていたけれど、卒業するまで想いは伝えられなかった。
そこから、わたしも何人か彼氏ができたし、その都度全力で彼氏を好きになっていたけれど、いつも心のどこかに、高校の彼がいたことは隠しきれない事実だった。
◇
彼は全国転勤のある仕事をしていて、今は地方にいる。
遠くに住んでいるし、
大事な友だち関係を壊したくないし、
勝算なんてこれっぽっちもないし、
…
想いを伝えない言い訳は、嫌というほど出てきた。
でも後悔したくなかった。
言わない後悔より言う後悔。
わたしは、彼の住む地方へ向かうことに決めた。
◇
紅葉観にふらっと行こうと思うから飲もうよ、というわたしの誘いに、二つ返事でOKしてくれて飲む約束をした当日。
意を決して、告白をした。
人生初の告白。
実はあなたに会いに来たということ、
好きだということ、
高校の同級生という関係以上になりたいこと、
選択肢に入れてほしいこと、
全部真剣に伝えた。
彼はびっくりして、何も話せなくなってしまった。
絵に描いたような驚いた顔をしていて、こちらも逆に緊張がほぐれたほどだった。
◇
その日は特に返事を求めるわけでもなく、笑顔で分かれてから約1週間後、彼からLINEが届いた。
これからも友だちとして仲良くできたら
と。
15年越しの片想いに、終止符が打たれた。
でも、不思議と清々しい。
やり場のなかった“好き”という想いを彼に素直に伝え、その結果だめだった。
これでやっと、本当の意味で前に進める。
もちろん、彼とお付き合いできたらそんな素敵なストーリーはないと思っていたし、散々恋愛で苦しんできたわたしに、これくらいのシンデレラストーリーが待っていてもいいんじゃないかと思っていた。
残念だけど、これが現実。
もっと絶望するかと思っていたが、思ったより平気だ。
むしろ、わたしを振るなんて、彼は人生最大の選択ミスを犯したと思っている。
◇
わたしの人生最大の恋愛が、終わった。
…年内は少し心を休めようと思います。
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