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15年の片想いにケリをつけてきました。

ここまで短命の恋愛を続けてきて、気づいたことがある。

それは、わたしは高校の時に好きだった人のことが、まだ好きだということ。

きっかけは、高校の同級生が亡くなったことだった。

戸惑う私を心配して気遣ってくれたことで、やっぱり彼が好きだと気づく(いや、正確には認める)きっかけになった。

高校1年生、入学して初めて教室で見た時から、かっこいいなと思っていて。
でもわたしなんか到底手の届かないヒーローみたいな存在で。
高校3年生になる頃には、とても仲の良い友だちになっていたけれど、卒業するまで想いは伝えられなかった。

そこから、わたしも何人か彼氏ができたし、その都度全力で彼氏を好きになっていたけれど、いつも心のどこかに、高校の彼がいたことは隠しきれない事実だった。

彼は全国転勤のある仕事をしていて、今は地方にいる。

遠くに住んでいるし、
大事な友だち関係を壊したくないし、
勝算なんてこれっぽっちもないし、

想いを伝えない言い訳は、嫌というほど出てきた。

でも後悔したくなかった。

言わない後悔より言う後悔。

わたしは、彼の住む地方へ向かうことに決めた。

紅葉観にふらっと行こうと思うから飲もうよ、というわたしの誘いに、二つ返事でOKしてくれて飲む約束をした当日。

意を決して、告白をした。

人生初の告白。

実はあなたに会いに来たということ、
好きだということ、
高校の同級生という関係以上になりたいこと、
選択肢に入れてほしいこと、

全部真剣に伝えた。

彼はびっくりして、何も話せなくなってしまった。

絵に描いたような驚いた顔をしていて、こちらも逆に緊張がほぐれたほどだった。

その日は特に返事を求めるわけでもなく、笑顔で分かれてから約1週間後、彼からLINEが届いた。


これからも友だちとして仲良くできたら
と。

15年越しの片想いに、終止符が打たれた。

でも、不思議と清々しい。

やり場のなかった“好き”という想いを彼に素直に伝え、その結果だめだった。

これでやっと、本当の意味で前に進める。

もちろん、彼とお付き合いできたらそんな素敵なストーリーはないと思っていたし、散々恋愛で苦しんできたわたしに、これくらいのシンデレラストーリーが待っていてもいいんじゃないかと思っていた。

残念だけど、これが現実。

もっと絶望するかと思っていたが、思ったより平気だ。

むしろ、わたしを振るなんて、彼は人生最大の選択ミスを犯したと思っている。

わたしの人生最大の恋愛が、終わった。


…年内は少し心を休めようと思います。

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