CL千葉を振り返って

こんにちは、カリン党です。
この記事は、チャンピオンズリーグ千葉に参加したメンバーが書かせていただいた振り返りレポートのまとめになります。
当日からかなり日が経ってしまい申し訳ありません。


■千葉の振り返りと反省(たかふみ)

今回CL千葉の直前に、SNS等で「公式大会での引き分けは両者負けでお互いが損をするよ」という内容の文章がかなり出回っていたため、時間切れ道連れとかはなかった(正直なところデッキがデッキなのでそういうことは起こり得るだろうと割り切ってはいた)。
このことに関しては今回マッチ運(デッキタイプ相性だけでなく、対戦相手が皆良い人だったということ)も味方したなと思う。

そもそも時間切れ両者負けは損という注意喚起自体に「今回みんなLOとかHANDを持ち込もうとしてて、そのために広めてるのかな」などという予想もした(実際今回そういうデッキは多かった)。
LOや特殊勝利を狙ったデッキタイプはまだまだ一般的ではないが、他の方の活躍も含めた今回のCL千葉の結果で少しでも認知度が高まり市民権を得られたら嬉しく思う。
でも、できれば対戦したくはないなあ・・・。

今回のCL千葉に参加するにあたって個人的に大きな出来事だったのは、チームに加わって練習・デッキ研究・環境考察をするようになったことだ。
今回の準優勝という結果とそのことは切り離せないので、以下でその経緯や当日までの過ごし方及び当日の様子について書きたい。
当日の対戦の様子については既に別記事にて述べているため割愛する。

-----

シティリーグシーズン3は事前登録をしていなかった(シーズン2の感じからして事前登録する必要もないと思っていた)ので、2月3日に大阪のドラゴンスター日本橋2号店で開催されるものに当日枠で参加しようとしたが抽選漏れしてしまった。
CL千葉は2週間後に迫っており、フルメタルウォール環境での公式大会を経験できなかったのは痛かった。
いつもショップで仲良くさせてもらっている知人と三人でお昼を食べてから電車で帰る道中、ずっとポケモンカードの話をしていた。
知人二人がチームで活動していることはなんとなく知っていたので、ダメ元で「チームに入れてもらえないか」と相談したところ、他のメンバーの了承も得られたためその日の夜のうちにチームへの加入が決定した。

2月5日の深夜、くるせがルカメタフーパの草案を出してきて、最初に「すごく楽しそうなデッキだな」という感想を持った。
当時はレシピが出回っていたレジギガスフーパを使ったりしていたのでデッキの回し方自体に不安はなかったし、練習量が圧倒的に足りていないこともあっていわゆるトップメタのデッキを使おうという気にはなれなかったため、割と早い段階で「千葉はこのデッキでいこう」と決めることができた。
くるせもこれを持って行く方向で固まっていたようで、二人してみんなに「タイマーを持って来い」と言われるなどした。

何度かレシピ修正があり2月11日にチームで練習会が行われた。
環境デッキとのマッチアップの練習や、くるせとプレイングの擦り合わせをした。
ルカメタフーパの練習相手をするのは(精神的に)かなりしんどいとチームのみんなが言っていた。
候補デッキその2であるデスカーンギラティナフーパも使ってみたがあまり良い感触が得られなかったため千葉はルカメタフーパで出るという決心がついた。
練習会からの帰りの車の中で「フーパのように『対策をしていない相手をそれだけで詰ませることができるカード』が大好きなんですよ」という話をした。

千葉直前の週はいろんなプレイヤーの方々が記事を投稿されていて、中にはルカメタフーパを使う上で逆風となるような内容のものも複数みられたためかなり頭が痛かった。

2月16日に東京入り、秋葉原のメイド喫茶でくるせと最後のデッキ相談。
メイドさんに「明日ポケモンカードの大会出るために関西から来ました」と言ったら
「この前ポケモンカードのパックを買ったらルカリオとなんか一緒になってるのがあたったんですよ」と言われて
「「僕ら明日それ使うんですよ~」」とかバラしてた。彼女がスパイじゃなくてよかった。
リザードンデッキ対策を諦め、構築の細かい詰めを行ったり、各デッキに対する立ち回り方の復習などをした。
デッキを共有するのは初めてなのでとてもわくわくして「明日は勝っても負けても楽しめそう」という気持ちになった。
海浜幕張駅前で他のチームメンバーと合流して晩ごはんを食べて英気を養った。
宿に着いてからいろいろ忘れ物をしてきたことに気付いた。

大会当日朝、乗る予定の電車を逃したのでタクシーを拾っていくことになった。かなり焦った。
会場につくとBGMが流れていなかったのでいつものお祭りのような雰囲気とは違うなあと感じた。

予選ラウンドの結果、僕とクーレの二人が決勝トーナメントに進むことになり二人健闘を誓い合った。
トーナメントで勝ち上がる度にチームメイトが喜んでくれて、チームっていいなあと強く感じた。
地元でいつもお世話になっているカードショップでもニコニコ生放送の上映会をやっていて、今回千葉に来られなかったメンバーも配信を観ながら応援してくれていたと聞いた。
決勝戦は負けてしまったけれど、相手が1枚も2枚も上手だったなという感じで結果には納得している。

-----

僕のCL千葉の感想は以上となります。
今回の結果で喜ぶべきところは喜びつつも慢心することなく地に足をつけて今シーズンの残りの大会も頑張っていく所存です。
最後までお読みいただきありがとうございました。



■予選8回戦を走り抜けて(クーレ)

1.はじめに

今回CL千葉にてピカゼクを使ってベスト64という成績を残すことができた。

ここではデッキを選ぶまでの経緯、当日のマッチング等を以下にまとめていく。

2.デッキ選択の経緯

当初、CL千葉に出ることを決めたとき僕は本番でピカゼクを使う気は微塵も無かった。
続々と現れるメタデッキの数々、それらを撥ね退けつつ勝ち上がるビジョンが見えておらず、それよりはある程度触っていたウルネク、超バレットの方が立ち位置も良いためやれるのではないか?
という思考だった。

その思考のままウルネクで臨んだシティリーグ名古屋では惨敗、1勝もあげることができず終わった。
全体を通してあり得ない手札の詰まり方をした日ではあったが自身のプレイエラー、練度不足も大きかったように思う(現に同大会優勝は同アーキタイプだったため)。

この結果を受けて、可能な限り練習時間を確保しピカゼクに対抗しうるアーキタイプはないかと模索した。
その中でもチームメンバーのくるせ原案の「ルカメタフーパ」がピカゼク含む多くのデッキに対して有利であり、かなり有力な候補だった。
しかし、キーカードであるプレイヤーズセレモニーを所持していなかった為断念。

そこで「手札干渉が使いやすい」「後手が大幅に不利なデッキでない」の2点を重視してデッキを絞ることに。
メンバーとの相談、練習の結果「ピカゼク」が1番適していると感じたため千葉に持ち込むことに決めた。
(この時チームメンバーの1人による執拗なまでのピカゼク激PUSHを受けていた。)

3.当日のマッチング

《マッチング》

1回戦 ギガスLO ○6-0
2回戦 ウルネク ○6-3
3回戦 ズガドーン ○ 6-2
4回戦 ルガゾロ × 1-6
5回戦 ジラサン ○6-4?
6回戦 ジラサン ○6-3?
7回戦 ピカゼク ○2-0
8回戦 ジラサン ○6-3

7勝1敗 予選14位通過

決勝トーナメント1回戦 サナニンフ ×0-6


《対戦詳細》

予選
1回戦.ギガスLO(ルカメタ) 先攻○

相手のスタートレジギガスを見て初戦で当たるのか~と少し驚く。
フーパも採用されていることを考えコケコ◇にエネ3つ溜めて
相手のフーパを牽制しつつ前のピカゼクでレジギガスにダメージを載せていく。
ダイゴを使われた後にジャッジマンを挟みつつレジギガスを3回倒す。
その後ルカメタが出てきたのでエレキパワーを手札に溜めながらフルドライブ連打。
回復が早々に尽きたようでマーシャドーが前に縛られたが付け替えて逃げタッグボルトで〆

チームメンバーがルカメタフーパを使っていた為、似たコンセプトのデッキの対処を理解できていたのが大きかった。

2回戦.ウルネク 先攻○

ほぼ理想展開の後やぶれかぶれをしてターンを返すがリーリエからジラーチイカ3枚の盤面を作られる。
その後サイド3枚ほど取った後ピカゼクがウルネクに倒される。その後ゼラオラでウルネクを取るプランで行きたかったが、前のターンに貼ってあった自分のフラダリラボがこだわりハチマキを消してしまいエレパもなかった為倒せない状況になった。後でタッグボルトで巻き込めばいいかととりあえず攻撃して160乗せて返す。
そのあと相手の攻め手が止まったのでそのまま順当に取って勝ち。プランミスもあり危ない試合だった。

3回戦.ズガドーン 後攻○

ベベノム2枚とってビーリンからゼラオラ取られた返しにタッグボルトで詰み盤面になって勝ち。

4回戦.ルガゾロ 先行×

こちらスタートテテフでその後相手のゾロアがあまり進化しなかったがその間こちらも攻撃できず
動き始めた時にはもうルガルガン用意されつめできりさくで倒されアロベトで蓋をされて何もできず。

5回戦.ジラサン 後攻○

後1フルドライブ達成後タッグボルトでスレッジハンマーラインを飛ばしてから毎ターン殴り続けれたので
順当に勝ち。

6回戦.ジラサン 後攻○

後1フルドライブ達成、アブソルを早めに盤面に並べた為お相手入れ替え2枚ほど序盤に消費
その後こちらはどうしてもタッグボルトを打つことができずスレッジハンマーラインを飛ばせずにサイドを取る。
ここで入れ替え+小マッシ+エネorビーリン等があればかなり厳しい状況だが入れ替えに触れずターンが返ってくる。
グズマで小マッシを取ってそのまま押し切って勝ち。

相手の2体目を倒して自分のサイドを4枚にした時、マーシャドーを置いて相手の要求を増やすことができる手札だったことを失念するプレイングミスをしていたので、ここは運に助けられた。

7回戦.ピカゼク 後攻○

相手が手札詰まっていたのでその間に前を倒して種切れ勝ち。

8回戦.ジラサン 後攻○

ピカゼクスタートで3ターン手張りしかできない状態でさすがに敗北を覚悟した。
しかし前倒されずトップハイパーボールが間に合いそこからフル展開してサイド1枚取り
返しにコケコGXでピカゼクが取られるがゼラオラでコケコGXを倒しサイド3-3まで追いつく。
攻撃されずターンが返ってきたがここで前を倒してしまうとウツロイドのビーエネナイトキャップからサイドを先行され負けてしまうので攻撃せずそのままターンを返す。
ここでお相手サイドを取ったと勘違いしていたのかウツロイドを展開してくる。
そのままターンが返ってきたのでタッグボルトGXで2枚取ってそのまま取り切り勝ち。

決勝トーナメント1回戦.サナニンフ 後攻×

一番キツいレックウザでのスタート。
手札もそこそこ厳しくゼラオラで殴りに行くが雷チャームが前後に1枚ずつ貼られる。
ラボで止めてダメージを乗せに行くがアセロラでいなされて無人発電所で張替えられてダメージも通らなくなり
そのまま取り切られて負け。

4.まとめ

最後の対サナニンフは一番練習量が少なかったデッキだったため、少し後悔があるが、第一目標としていた「勝ち越し」その先の「完走」「予選抜け」まで達成できたので今の自分の実力からすると上出来ではないかと思う。
今回はデッキが本当に強く、運にも恵まれていた。

こうした結果を得れたのもチームメンバーの力あってこそなので感謝の気持ちでいっぱいである。
次の大会でも良い成績を残せるように頑張りたい。

拙いレポートでしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。



■CL千葉備忘録(永)

使用ジラサン/フェッシ/ルカメタを除く大多数のデッキに対して五分以上を取れる・使用歴が長く信頼がおけたため
デッキとしては、動き出しが円滑になるよう最大限の配慮をした調整になっている。

以下対戦レポート

1.vsエビサワカポ ○(6-4)先
ジラーチスタートから安定してアサルトサンダー+エレキパワーの要求を満たせた。ベンチを絞りつつアブソルで負荷をかけ、振り回すを挟む理想の動き。

2.vsウルネクマネロ ○(6-3)先
先攻の猶予をきちんと生かし、マーイーカとジラーチを倒しながらアブソルで負荷をかける。

3.vsウルネクマネロ ○(6-3)先
こちらも先攻のアドバンテージを生かし上手く回していけた。

4.vsピカゼク(サンダー入) ×(5-6)先
先攻を取れたもののジラーチを前の一体しか出すことができず、返しにサンダーでジラーチを取られ動きを大きく制限される。コケコGXを絡め粘ったが、最後のねがいぼし2回でグズマに触れず負け。

5.vsピカゼク(ジラサン型) ×(3-6)後
ジラーチミラーでスタート。デンジに触れず手札にエネばかりが貯まっていき、またコケコ◇が落ちていたため盤面を返せずにずるずると負け。

6.vsルガゾロルカリオ ○(6-2)後
相手の手札に進化できない進化ポケモンがかさばり動けていなかった様子。こちらも厳しかったがアサルトサンダーから強引に動き出し、先にサイド差をつけて勝利。

7.vsウルネクマネロ ○(6-4)後
後攻から動けた。ただお相手はギラティナで殴りつつ、後ろにもギラティナを出しそこに四点乗せるという動きをきちんと理解していたため、コケコGXで倒さざるを得ない場面があった。ウルネク2とマシャ、タンカを切っていたためコケコは倒されないとの判断。

8.vsウルネクマネロ ○(6-5)後
こちらもギラティナ二枚でダメージを分散させる動きを取られ、要求を満たせずに倒せないターンがありかなりシビアな戦いとなった。最後で競り勝ち。

最終順位
143位( / 1786人中 )

所感
結局デッキを煮詰めきれず旧型のジラサンを握ることになったのは悔やむべき点ではあるが、使いやすさに重点をおいたこの調整も良いと思えた。
対ウルネクでは必ず滅亡の光を意識しなければならない。ジラサン側に有利がつくと考える方も多いと思うが、ウルネクマネロはジラサンほどではないにしても柔軟に動けるデッキであり、ケアをしなければ勝率は大きく落ちる。
これから高耐久のTAGTEAMデッキが増えるにつれジラサンは動きにくくなることは間違いない。ただ今回でいうとフーパのような回答を用意できる非常に柔軟なデッキタイプであることも確かなので、これからも研究は続けていきたい。

このジラサンについて、または付随するレポートについて何か質問や感想などがあれば永(@shichieichou)までお願いします。


■環境読みに関して(ヒカリ)

僕らは今回のCLで、大きく分けて2つのデッキで参加しました。1つは、くるせ考案でたかふみが準優勝したルカメタフーパ。もう一つは僕を入れて3人が使用したピカゼクでした。

なぜピカゼクを選択したのか。くるせが書いていた通り、ピカゼク、ウルネク、ジラサン、フェッシには全て勝てるのが条件でした。そう考えるとルカメタフーパが1番の正解だったのは間違いないと思っています。ただルカメタフーパの練習時間の不足、予選での時間の懸念など、各々にルカメタフーパを選択しなかった理由があり全員で使うには難しかった。そこで選んだのがピカゼクです。ピカゼク、ウルネク、ジラサンへのゲームプランは、チームアチャモのヨネダタクヤさんの記事の通りだと思います。残り1つフェッシへはは五分、もしくは5.5対4.5くらいで微有利だと直前までの練習で思いました。あとは使った全員が使い慣れていたのも大きな理由です。

候補に上がっていたのはウルネクとサナニンフです。この2つを選択しなかった理由は、ウルネクはフェッシに対して不利だと思ったからです。ピカゼクと違ってフェッシに対して6枚取りが出来ないので、どうしてもマチスやビーストリングなどパワーの高いカードを使わせてしまいます。フェッシのジェットパンチ自体も、マネロに対してかなり強いと思っていました。さらに、後攻になった時の勝率も懸念し、ピカゼクに軍配が上がりました。サナニンフを選択しなかった理由は、鋼がもう少し多いと考えていたからです。CL直前のシティでルカメタが優勝してたので、その影響である程度数がいるんじゃないかと考えていました。ヨネダタクヤさんの記事でフラダリラボ入りのピカゼクが多くなると予想したのも選択できなかった大きな理由です。

この考察は間違っていなかったと思います。

結果チーム内でのピカゼク3人中1人がベスト64、僕自身が予選完走、もう1人は思い通りの結果となりませんでしたがデッキ選択は間違いなかったと感じています。

CL千葉を振り返って思い残したことが2つあります。
1つはフェッシの構築とプレイングの完成度。くるせさんがルカメタフーパの構築、プレイングのすり合わせで忙しかったので、千葉CLで使う使わないに関わらずもう少し構築とプレイングは煮詰めるべきでした。僕自身も前日の夜までフェッシの調整など、当日に使える構築、プレイングに幅を持たせられないかと考えましたがフェッシに時間を回すのを遅すぎたと思っています。もう1つはジラサンのフーパとフェッシについてです。僕自身今シーズンジラサンでシティに2回出ていたので、ジラサンのことを少しでも考えていたら気づけたんじゃないかと悔しかったです。

これから先のCLやシティでも、全員が結果を残していけるように頑張って行きたいと思います。

■千葉振り返り(オタヤマ)

千葉でピカゼクを使った理由としてはタッグボルト発売当初から使っていて構築に自信があったため。
大型大会で勝ち進むには安定して同じ動きを通せるピカゼクがよく構築次第でどのデッキにも有利が取れる。
ウルネクに関してはアブソル、フラダリラボで動きを止めて勝つ。
ジラサンはフルドライブ→タッグボルトの動きを通すことでスレッジハンマーをケアしつつ有利に試合を運ぶ。
フェロマッシは練習段階でハチマキジェットパンチをされると負けにつながる事がわかったので、フラダリラボとフィールドブロアーを採用して勝てるようにした。
ルカメタフーパに対しては、初見ではコケコプリズムスターの特性を使って負けているが、コケコにフルドライブでエネルギーをつけつつジャッジマンを振ることで回復ソースを流して押しきるプランで勝つことができた。ルカメタフーパに勝つにはピカゼクを2体置いてはいけないのと無人発電所をケアするためにリセットホールを置く場所を空けることが必要となる。初見でコケコプリズムスターを特性を使わないという条件を満たすのが難しいため、チームメンバーにそこは意識しなくてよいと強く助言した。実際にチームメンバーが当たったピカゼクはコケコプリズムスターの特性を使ってフーパへの解答がなくなって負けていたようだ。ちなみにサンダーや小ゼラは条件付きでないと打点が低く殴り続けるのが難しいためルカメタフーパの対策にはなっていないと考える。
3人がピカゼクを握ったが、反省点としては全員がルガゾロ系統のデッキに負けているのと、僕自身があまり練習していなかったエビサワカポに負けたこと、サンダースGXを考察したが誰も試さずに本番を迎えたこと。
ルガゾロはルカリオを採用すると他のデッキに対応できるパワーが落ちるのでそこまでいないと思っていた。そのため弱点保険の採用も見送っていた。
エビサワカポはカポエラーまで繋がらなくても独自の動きを入れることで勝ちまで持っていける構築を知らずに負けてしまった。
今回はチーム単位で考察していたがピカゼクは反省点が多くあった。しかし他の2人が完走して1人はトナメに上がったのでデッキ選択としては間違いではなかったと思う。


■環境読みに関して(くるせ)

今回のテーマは「ピカゼク・ウルネク・ジラサン・フェッシを取れるデッキ」だったと感じるので、ルカメタフーパというアーキタイプを選んだことは正解だったと思う。
上記デッキを相手に、初見殺しのイージーウィンを狙うデッキだったので、たかふみさんはうまくハマっていってくれたと思った。
デッキのコンセプト・たかふみさんの当日のマッチアップはこちら(有料記事内)

環境の考察に対して、心残りがいくつかある。
・フェッシを詰め切れなかった。
・ミミゲンオムスターを強いと思っていなかった。
・ラフレシアを詰め切れなかった。

中でも、一番の心残りがフェッシを詰め切れなかったこと。
優勝したゆうゆう選手のフェッシはプレイング・構築両面において想像以上のものだった。
(実は予選5-0くらいの卓を観戦している時にも、彼のフェッシは印象に残っていた。)
特に、決勝戦は有利マッチだったと思うが、研究の差で負けてしまったように思う。
「ダイゴの決断の対象でダブル無色エネルギーを選択していれば負けなかったのでは」という意見を多く聞いたが、ぼくもあの場面ではその選択ができなかったと思う。(決勝戦に関しては、チームとして考察段階で負けていたということ)
あの場面では、前のルカメタが倒されるか後ろのデンジュモクが倒されるかの2択なのだが、ぼくもたかふみさんもククイかビーエネでルカメタを倒されると思ってしまった。
結果、択が外れたせいで実質的にダイゴの決断が無力化された後にジャッジマンを宣言され、「こりゃ打つ手ねえな」と思った。
ちなみにルカメタを倒されると、かみつかいでゲームが終わるフーパを出し辛くなるため、非常に難しかった。
今から思えば、ルカメタを落とされないか、かみつかいがないかに賭けるしか無いような場面であったが、フェッシに対してギリギリの駆け引きをしたことがなかったツケなのかなとも思った。
後日決勝戦の動画を観ながら、最後の最後で皮肉にも初見殺しみたいな負け方したなぁと思ってしまった(完全に自分が決勝で敗れたような気になっている)。

ミミゲンオムスターとラフレシアに関してだが、実は両方ともチームで草案が上がっていた。
ミミゲンオムスターはぼく発案で、ブルーの探索・無人発電所を入れたものを回し、ミックスハーブを入れたらどうかと提案していた状態だった。
しかし、対ウルネクでの相手側のプレイングによってはかなりキツいものがあり、ウルネクに勝てないデッキという烙印を押してしまった。
そのプレイングとは「最低限しかカラマネロを並べず、ギラティナをアタッカーに据え、トキワの森でトレーナーズを切り続ける」というもので、このプレイングをされた時、ミミゲン側はかなり厳しかった。(もちろんミミゲンの構築は公開されているものより大分弱かったが)
デッキの性質上マリガン率が高く、トップメタのデッキにプレイングから対応されてしまうと思ったので、そこで研究が止まってしまった。

ラフレシアに関してはチームメンバーの一人が考察し、シティリーグに持ち込んでいた。(ちなみに彼は持ち前の?マッチ運の悪さでリザードンを踏みまくったので良い結果は出なかった)
その時の感想が「カラマネロやサンダースが厳しい」というもので、ピカゼクには滅法強いものの、現環境で使うには至らないと思っていた。
なので、とーしん選手のタマムシビリジオンのギリギリポーションとブイゴンを見たときに叫びそうになった。(それが答えかーーー!)
ちなみにルガゾロへの回答は別で用意してあった。
なお、チーム内ではピカゼクにラフレシア対策でサンダースを入れるという話も出ていたが、そちらはなくなったようだ。

「今回の回答はフーパ」という意見をSNSで見たが、結果を見るとぼくも同じ意見だ。
ルカメタフーパの次点の候補であったデスカーンにもフーパが入っていたので、環境読みとしては及第点かなと思った。(もちろんフェッシに対しての悔いはかなり大きいが)
今回、初めてチームとして環境考察をした大型大会だったので、次回も同じくらいの精度でできればと思う。



以上、CL千葉参加メンバーのレポートでした。環境読みやプレイングの参考になれば幸いです。(文責:永)

      

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?