Squareと公演チケット販売は相性がよい(キャッシュレス決済)

ここは、小~中劇場規模の舞台公演(主に演劇)で制作やチケット管理業務をしてきた私が培ってきた事を綴るnoteです。

前回はオンラインチケット販売について書きましたが、

今回は、Squareターミナルを使用した受付でのキャッシュレス決済についてです。

受付のタイムテーブル

受付は、通常開演の1時間~30分前にopenし、開演を押すことなくお客様を入場させないといけません。
事前購入・発券されたお客様が多い場合は問題ないですが、公演関係者の当日精算予約や一般のお客様の当日引取予約が多い場合は時間との勝負になります。大体開演15分前位からご来場されるお客様が増えてくるので、いかに短い時間で会計を済ませるかが本当に大事です。

今までもカード決済システムを考えた事はありますが、決済に時間がかかるので開演前の受付には使用できずにいました。
ただ、予定してなかった出費を促すには有効なようで、終演後にリピーターズチケットを販売するとカード決済の比率は高かったです。(以前はレンタル端末を使用してました)

コロナ禍での変化

キャッシュレス決済の導入を検討する場合、どうしても手数料がかかるので、今までは提案しても主催側が渋ることが多かったのですが、コロナ禍以降逆に興味を持つ主催が増えたのは良かったことなのかなと思います。

お客様からも受付で、「カードは使えないのですか?」と聞かれることがコロナ以前より明らかに増えていたので、ある程度手数料を払っても利便性を優先してくれるようになったのかと思います。

Squareターミナル

Squareは既にオンライン販売で使用していたので、受付でのキャッシュレス決済を検討した際に、そのままこのシステムを使用する事にしました。

Squareの端末は、リーダーターミナルの2種。(レジは除く)

リーダーは受付とは違う別の場所で使用した事がありました。
料金が手頃で小さいのが良いですが、サインする必要があったり、レシート発行機能がなかったりと使い勝手が受付で使用するには今一つという印象でしたので、ちょっと高かったですがターミナルを導入しました。
(この文章を書くにあたって、サイトを確認したらリーダーは23年4月に第2世代が販売開始されているようです。こちらは使用していないので、もしかしたら使い勝手がよくなっているかもしれません。)

ターミナルは、使用してみると思った以上に簡単で、何より決済完了までがびっくりするほど速いです!タッチ決済だと現金より速いかもしれません。

クレジットカード支払いの場合の使用方法

1)予め登録していた券種をタップ(複数枚の時は枚数分タップ)し、売上の確認をタップ。
2)お会計をタップ。
3)確認と支払をタップ
4)お客様に向けて、タッチか差し込みをお願い。

タッチ決済はこれで完了。差し込みは暗証番号をいれていただけば完了です。
この後、レシート発行のページとなるのでお客様に必要かどうか伺います。領収証も発行できるので手書きする必要がない!
これの良いのはレシートがいらない場合は「不要」を選べることです! レシートいらないお客様の方が多い!
地味ですがとても気に入っている機能です。
以前使用していたレンタルの端末は、1回の決済で「お客様控え用」「店舗用」「カード会社用」と、3枚も印字が必要でした。それだけで時間がかかってました・・・。

ipadと接続すればより大きな画面で見られるので、使いやすいです。
また、オンライン決済でチケット販売していれば購入履歴もその場で見られます。
実際ありましたが、違う日のチケットを購入された方が受付にいらした際にパソコンを開かなくても検索かけて確認することができました。

対応ブランドも多いです。

クレジットカードを使用する方がやはり多いですが、QUICPayも割と利用が多いように思います。チケット代金は単価が高いせいか、交通系はほとんどない印象です。

手数料は3.25%(iDだけ3.75%)です。月額などはかかりません。

オンライン販売と同じく店舗別に設定可能ですので、選んだ店舗の振込先に入金されます。アカウントでログインすれば使用できるので、ターミナルを複数団体で共有することもできます。

まずはPayPay

どうしても端末代や手数料で二の足を踏むようでしたら、まずはPayPayの導入をお勧めします。手数料はより安く1.98%です。

これも個人でも加盟店登録できます。(ひと月の決済上限が法人と個人では異なります)
PayPayの便利なところは、加盟店QRコードの他に、金額指定のQRコードを別途発行する事が出来る事です。
仮にチケット代金が5000円でしたら、5000円のQRコードを作成すれば、お客様はそのQRコードを読み込むだけで、金額入力の手間いらずで決済完了出来ます。
また端末が必要ないので、チケット窓口2か所&物販などと、複数個所で使用が可能です。

最後に

令和の今、キャッシュレス決済に対応できていない舞台芸術の受付は本当にどうかと思いますが、たった数%の手数料が公演収支を圧迫する事も十分承知しています。
それでも、声を大にして言いたいです。決済方法の選択肢を増やす事で、お客様が増える事はあっても、減らす事にはなりません。
手軽に購入出来ない事で、購入を諦める人はいるのです。

チケット販売のオンライン決済と、受付でのキャッシュレス決済、是非一度、試してみてください!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?