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TCC(東京コピーライターズクラブ)の受賞広告がどうスゴいのか語っていく ~新人賞編~

「広告業界の人がもてはやしてるけど、何がスゴいのかよくわからない」みたいな広告、世の中にたくさんあるじゃないですか。あるんですよ。 ぼくは広告業界の末端の末端くらいにいる立場の人間ですが、ここ1-2年くらいで広告に対する評価軸がある程度固まってきました。 なので、業界外の皆様なり駆け出し広告人の方々に、業界人が評価する(広告賞を獲る)広告の何がスゴいのかを伝えるくらいのことはできる自信があります。 そんなわけで、4月27日に発表されたTCC(東京コピーライターズクラブ)

    • 【ネタバレありあり】クレしん映画が16年振りに面白かったので過去作と見比べつつレビューします

      『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』 観てきました。かなりおもしろかった。 クレヨンしんちゃん映画は2005年(3分ポッキリ大進撃)まではどれも名作でそれ以降は全部ダメ、というのが個人的な感想だったのですが(熱狂的回顧主義?)、初めて法則が塗り替わったので、つらつらと私見を述べていこうと思います。 寸劇パターンかと思ったらそうでもなかったこの映画のキービジュアルを初めて見たとき、かすかべ防衛隊の学園生活がモチーフということだけがわかったので、これまでの映画

      • 保護猫polca、けっこう良くない?

        借金インフルエンサーことしゅうへい氏が、ツイッターで炎上している。その原因は、彼が1週間ほど前に引き取った保護猫の飼育費用を、クラウドファンディングサービス"polca"を利用して集めているからだ。 ▼しゅうへい氏によるクラウドファンディング告知ツイート ▼しゅうへい氏の行動に反対するツイート 前にもnoteに書いたけれど、ぼくは炎上が大好物だ。語弊のないように言い換えると、2つの意見のぶつかり合いを見ることを通じて、自分の考えが両サイドにブレていく感覚が好きだ。 そ

        • ツイッターの炎上を見るのが好きなんよね

          『十二人の怒れる男』という映画がある。 1954年製なのでもう65年前の映画ということになる。モノクロで映像もメチャ粗いんだけど、これがおもしろい。(というか、Amazonレビュー☆5なの知らなかった。すごい) アメリカの陪審員制度によって集められた一般人12人が、裁判に立ち会ったのち、有罪か無罪かを別室で話し合う。シーンは終始それだけ。 全会一致で意見をまとめないといけない中、11人が有罪と判断しているにも関わらず、1人だけが無罪を主張する。 12人の陪審員たちには

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        記事

          なぜデザイナーの上級職が"アート"ディレクターなのか思案する

          ゆえあって、今日は塩谷舞さん(@ciotan)のmilieu(@milieu_ink)より、こんな記事を読んでいた。 記事の中で、こんな文章が目に留まった。 「デザインとアート」の違いはよく議論されるところではあるが、それは明らかに性質が異なる。前者が人の生活を快適に、便利にするものだとしたら、後者は人生の歩みをわざと止めて考え込ませるような「異物」とも言えるだろう。 そこから、思考が記事の本筋とはまったく違うところに吹っ飛んでしまい内容に集中できなかったのだが、結果と

          なぜデザイナーの上級職が"アート"ディレクターなのか思案する

          本山藻原寺の看板にみる文章コミュニケーション論

          ツイッターを眺めていたら、こんな投稿が流れてきた。 千葉県茂原市の本山藻原寺の境内に設置された看板のようだ。 ポケモントレーナーの皆様へ 本日は当山にお越し頂きご苦労様です。境内に居るであろうポケモンは仏様のお恵みです。本堂前で感謝の気持ちを込めてお参りしてから存分に捕獲して下さい。なお、境内にゴミを捨てたり荒らされますと、お寺の職員とリアルバトルになります。充分にご注意の上、お楽しみください。 素晴らしい。 長らく広告業界の界隈に生息していたが、人を動かすコミュニ

          本山藻原寺の看板にみる文章コミュニケーション論

          屋号を考えるのが楽しかったので語る

          4月から会社を退職し、フリーのライターとして働きます。 それに先立ち先日、税務署に開業届を提出してきました。 フリーランスの事情についてあまりご存知ない方のために解説しておきますと、開業届には、屋号(やごう)という事業の名称をつけることができます(つけなくてもOKです)。法人化する際に屋号をそのまま会社名にすることも多いので、会社名のしょぼいバージョンだと思っていただくとわかりやすいと思います。 別に屋号を名乗らなくても仕事はできますし、税務署に届けたものとは別の肩書き

          屋号を考えるのが楽しかったので語る

          noteのフォロワーについて、フォロワー1,700人のぼくが語ります

          アドライターと申します。日頃noteでは、広告論や文章術について書いたり、全然関係ないどうでもいいことについて書いたりしています。 こんなタイトルをつけると、読まれる方は以下のような話の流れを想像するんではないでしょうか。 この記事では、1ヶ月半でnoteのフォロワー1,700人を達成したぼくが、誰でも簡単にフォロワーを増やせる再現性の高いテクニックを簡単3ステップで紹介したいと思います! なんと全編無料! みたいな。 はじめに結論を述べておきますと、noteのフォロ

          noteのフォロワーについて、フォロワー1,700人のぼくが語ります

          「脱社畜」という呪いの言葉が、世界を不幸にする

          この記事は、うまくまとめきれず下書き状態で放置していた記事なのだけれど、話題のnoteに感化されてしまったので、心の勢いにまかせて書ききろうと思う。 「脱社畜」なんていう言葉で商売する人たちもいる。自分が会社で働きたくなかったり、そのやり方を人に教えてお金儲けをするのは個人の勝手だけれど、会社に所属して働いている人たちを下に見るような「社畜」という表現が大嫌いだ。組織の中で懸命に生きていることの何が悪い。自由ぶって、自分の特別さを見せびらかして、そしてちゃんと働いている人た

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          スキのリアクションテキストに自信ニキ

          スキのリアクションテキストに自信ニキ

          いい寄付広告を見つけたので褒めてけなす

          仕事柄、よくできた広告事例に出会えるように日々意識している。 広告賞の受賞作品をチェックするのも大事だけれど、街中でたまたまいい広告を発見できたときの嬉しさはひとしおだ。 発見した自分を褒めてあげたいが、それだけでは虚しいので、note民の皆様に自慢してみようと思う。 紹介したいのはこちら。 都営浅草線の中吊りで見かけた広告だ。画像はWaterAidの公式サイトから拾ってきた。 電車の中で寄付広告を見かけることなど、慣れたものだ。普段ならさっと眺めて無視するところだ

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          個人ブロガーのモラルに関する、おだやかでない話

          ぼくには、その記事がいいものなのか悪いものなのかの判断がつかない。 少なくとも、自分の価値観と大きくズレていると感じたわけだが、そのズレは無知や偏見から来るものだったのかもしれない。 だから、糾弾という体裁でその記事を紹介することはやめておこうと思う。 ここからは、件の記事の内容の抜粋と、その記事からぼくが感じたことだけを書く。その先は、読者の方々の判断に委ねることにする。 この発信を通じて、何らかの議論が起きるのか、もしくは一笑に伏されるのか、それだけが知りたい。

          個人ブロガーのモラルに関する、おだやかでない話

          主観によるマーケティングは無意味なのか? 偏愛と広告賞の価値を考える

          データドリブンの時代において、あえてデータに頼らないクリエイティブの価値を見直すために以前書いた「データ教 vs クリエイティブ教」について、思考を深めてくれる記事に出会ったので、紹介させてください。 「錯覚資産」でおなじみ、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の著者・ふろむださんと、インサイトフォース株式会社の代表であり、『マーケティングの仕事と年収のリアル』の著者・山口義宏さんによるチャット対談の内容をまとめた記事です。 素晴らしい記事なので

          主観によるマーケティングは無意味なのか? 偏愛と広告賞の価値を考える

          脱社畜サロン騒動 サロン運営陣から見た景色

          広告とまったく関係のない領域に踏み込んでしまっていて、フォロワーの方々にはご迷惑をおかけしています。 ですが、色々な意味ですごく重要なイベントだと思うので斬り込んでいこうかと。 現状Twitterを観察する限り、イケハヤさんに対する反感が優勢になっているように見えます。かくいうぼくもその立場なのですが、一方でサロン運営陣の対応も全く理解できないわけではない。 渦中のイケハヤさんも正田さんもビジネス歴は長い方々なので、完全に的外れな態度はとりません。彼らには、彼らなりの大

          脱社畜サロン騒動 サロン運営陣から見た景色

          2019新春 広告・PR 主なできごとリスト

          この記事を書いているころ、魅惑の9連休も、その終焉を迎えつつあります。 限界いっぱいまでだらだらしたい気持ちもありますが、ここらでリハビリしておかないと明日からの仕事に耐えられそうにない…! ということで、気合を振り絞って、この年末年始に起こった広告・PR関連のできごとを振り返っていきたいと思います。 おしながき・幸楽苑 「2億円事件。」(12/31) ・星のドラゴンクエスト 「広告にも出ていますが、ドラクエをやったことありません。」(1/1) ・西武・そごう 「女の時

          2019新春 広告・PR 主なできごとリスト

          西武・そごうの元旦広告は、1980年の答え合わせ?

          西武・そごうが元旦に出した新聞広告が、ツイッター上で反感を呼んでいる。一部の指摘を引用しよう。 コピー・デザインとも、世の中から色々と指摘が入っているようだ。 以下、コピー。 女の時代、なんていらない? 女だから、強要される。 女だから、無視される。 女だから、減点される。 女であることの生きづらさが報道され、 そのたびに、「女の時代」は遠ざかる。 今年はいよいよ、時代が変わる。 本当ですか。期待していいのでしょうか。 活躍だ、進出だともてはやされるだけの 「女の時

          西武・そごうの元旦広告は、1980年の答え合わせ?