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梅田蔦屋書店【イベント】旅、仕事、言葉 〜人と人をつなぐもの〜 『スローシャッター』刊行記念 田所敦嗣×SHARPさんトークイベント に参加して

田所敦嗣さんのスローシャッターが
田中泰延さんの会社から出版されると知って、いつか絶対梅田蔦屋書店で出版記念イベントをやるんだろうと予想していたので、ついにその時が来たとワクワクドキドキして足を運んだら、一番前の席に座れました。


noteで初めて田所敦嗣さんを認識したのは、『なんで梅干しなんですか?』
というタイトルのエッセイでした。
今、読み返しても爆笑してしまいます。
このエッセイを読むと容姿を描写している文章はないのに田所敦嗣さんのお人柄と共にガタイの良い、気のいいお兄ちゃんの顔が浮かんでくる...
それから毎週金曜日に更新されるエッセイを楽しみに読むようになりました。


やっと会える田所敦嗣さん
そして今回のイベントゲストは、あのSHARPの中の人こと山本隆博さん。
以前、このスローシャッターについてtweetされていて、田中泰延さんから、このスローシャッターの中のどれが好きですか?
の質問に。
そもそも旅のエッセイって旅より
旅に行って楽しんじゃってる僕(私が勝手に脳内変換してます。そんなニュアンスだと思う)が全面に出てて苦手だったんだけど、このスローシャッターは、会社に出せない出張報告書のような感じが良かった。と。

仕事で旅に行ってる。あてのない旅じゃなくて、行かねばならない旅でそこで出会う人、景色、出来事のお話。
そう確かに出張報告書、スピンオフ編のようなエッセイだと思う。

このイベント中、ラッキーな事に一番前に座れたので、田中社長から
「このスローシャッターの中で一番好きなのは、なんですか?はい、そこの貴方!」
と指名されたらなんと答えようと考えていて...
大食い大会のやつと言いたいけど、それは、本になってない。だとしたら
-アプーは小屋から世界へ旅する- だなぁと。
地図を夢中で見ているアプー、生の魚を食べてみようとするアプーを見守るアツシさんの眼差しが優しい。
僕のことを書いてないのに僕がどんな人が浮かんでくる。


このトークイベントで
SHARPの中の人山本さんは、
どうしてそんなに見ず知らずの人のリプライが優しいの?(私の脳内勝手変換)
と問われて
人は、みんな地獄を抱えているから
と答えていて...

自分の地獄でもがいているのに、他の人もそうだからその事情もわかるからと優しくなれます?そうなれるのがすんばらしい。企業の看板と個人が半々同居している感覚になればそうなれるのかなぁ。
仕事と自分の汽水域。

今、私は難聴児童のための要約筆記の仕事をしていています。学校で難聴の生徒さんの横で先生が言われたことを筆記する仕事。
聞こえのフォローです と先輩から言われているのに
学校から帰ると もっとわかるような書き方をしたら良かった とか、ついはみ出して
あー出過ぎた事を言ってしまったかな とか。
落ち込む日々が続いていたけれど、
自分に出来ることは、限られでいる。
親心だと思っているのは、生徒さんには、いらんねん!と思うことなのかもな。
と考えられるようになりました。
基本に忠実に。

田所さんも山本さんも田中社長もその根底にあるものは、他者への優しさ。
田中社長が、
質問コーナーで手を挙げていた方を最後にもうひとりと指名されて。
その方、ここに来る2時間前まで悩んでいたと言う方でコロナになって人と接するを躊躇うようになったからと質問されていて
田中社長、霊視能力あるんちゃうかなと思うほど、その方がここに来て聞いてみたかった言葉を引き出していて...優しい....

スローシャッターが好きなのは、
仕事で出会う人であっても一期一会の人でも
真摯に接することでしか、繋がれない人との出会いを大切にしているからだと思いました。

田所敦嗣さん、田中社長 続編待ってます。続編には、なんで、梅干しなんですか?
が入りますように。


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