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アリスのトートバッグができるまで

先日、やっとアリストートをショップのほうに追加しました。

こちらの印刷は、チェシャ猫バッグと同じところにお願いしていたのですが、とても苦労しまして。

去年デザフェスのとき、シルクスクリーン印刷について書くね!といいながら、書けていなかったので、この機会にまとめてみました。(ごめんなさい、きよみさーん!)

と、いいながら。印刷さておき、まずは図案から。(←え)

じつはこの絵が一番はじめに描いたアリスの絵。
一年と少し前、5月のデザインフェスタにむけて制作していました。

まずはサムネイルで構図を練るところから。

これは額装のマットのところに柄をいれたいな、と思って描いていました。
子ども部屋にかざりたい華やかな感じ。
まだ実現していませんが、やってみたいですね~

(そういえば今年秋のデザフェスに当選しました!ので、ちょっとやってみようかな・・・?)

さてこの左上の案でいこうということになり、実寸のラフを描いてみます。

すごい汚いラフですが、この表情は気に入りました。
にこやかでないですが、周りに流されずいろいろ考えているアリス。

このときはまだ、miiinaさんに衣装デザインをいただいていないので、お洋服は自分で適当に描いています。

もうすこしきれいに描いたもの。
ラフを見せるのって恥ずかしいんですよね~^^;
この時点で衣装デザインを反映しています。

「顔は別紙」とありますね。これは先に描いたラフのほうが表情がよかったので、そちらで清書することに。

完成したのがこちらです。
まるでお料理番組みたいに出来上がりがさっとでてきますけど(笑)
清書するのがとても大変だったのを思い出します。
背景のキャラクターやモチーフが、なかなかに細かいんですよね。
あとでいろいろに使えるように、ベクターで描き、レイヤーばしばし分けて描いています。

トートバッグにするにあたって、この線の細かさでまた苦労することに。

シルクスクリーンに向かない絵柄かもしれないので、
印刷所の担当のかたに事前に相談し、なんと結局3度も刷りなおしていただきました。
一度は先方様の手違いでサイズが違っていて。

二度目は、サイズはよかったのですが、
線が太くなり・・・とくにチェシャ猫の毛並が濃くなって、アリスが目立たなくなりました。
印刷所の方でインクをゆるいものに変えたばかりということでしたので、そうなってしまったみたいです。
そこで三度目は、イラストの線を細くなおし(ベクターで正解)再版でお願いしました。

(手刷りなので一枚ずつ加減しながら刷っていただいています。なので、微妙に一枚ずつ刷り加減が違うんですよね。ここが大量生産物とちがうところで味わいなんです~)

三度目の正直、これでやっと完成!

キャンバス生地の表面はでこぼこしているので、こんなにきれいに線がでているのは本当に丁寧に刷っていただいているんだと思います。

動物の毛並みなどはかすれたほうが、毛のような質感になっていいのですが、
職人さんはすべての線をきれいに出すことを目指してしまうんですね。

その辺の感覚の違いを埋めていく作業だったようです。
(普通ここまで個人作家につきあって刷っていただけないと思うので、本当に感謝です)

シルクスクリーン印刷を考えている方の参考になりますように。
(再版代はかかりますよ・・・)

そんなわけで、秋のデザインフェスタに間に合わず、今頃のリリースとなってしまいました。(あ、撮影も先延ばしで遅くなりました)

おかげで思いいれ深いバッグとなりました。

チェシャの新色、ライトブルーのトートバッグとあわせて、涼しげな夏向き商品に。

チェシャはコンパクトサイズ、アリスは大きめで図書館バックみたいに何でも入ります。

サイズ等詳しくはショップでご覧ください。


https://www.atelieralice.jp/product/

この写真に一緒に写っている「ミニ額」も近々・・・
いえ、来月以降になりますがアップしたいです。

今月はカレンダーのお仕事と月末のクリエイターEXPO出展準備でめいっぱいです。
どうしよう。

このスタンプばっかり使う生活ってどうよ?


皆さん、梅雨寒で体調くずしませんよう~




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