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播磨陰陽師の独り言・第456話「来たぞホンコンやきそば」

 ある日、突然、
——あぁ、ホンコンやきそばが食べたい。
 と思ったので、そのままAmazonで注文しました。そんなことはありませんか? 何日かして三十食分届きました。大量だったこともあり、かなり安く済みました。何でもAmazonで買えるのは便利ですが、ひとつあたりを安くしようと思って多い方を選択しがちになります。
 ホンコンやきそば……は、SB食品から発売されているインスタント麺の焼きそばです。なぜか北海道中心で売られていて、宮城県と大分県の一部で売られていると言う情報もあります。他の地域にはないようです。今、住んでいる門司港でも、以前に住んでいた大阪でも売られている物を見たことはありません。
 北海道では子供の頃からテレビで宣伝しています。
「ホンコンやきそば、食べよう」
 と言うCM曲が耳に残ります。
 ホンコンやきそばは1964年から販売されているそうです。
 コップ一杯分の水を沸騰させ、インスタント麺を入れてほぐして、水分がほと良くなくなったら付属のふりかけをまぶして出来上がり。懐かしい味わいが口の中いっぱいに広がります。食べたことがない人は懐かしくもないかも知れません。
——これが美味いのか?
 と問われると、腕組みして考え込むかも知れません。
 ただ、
——とても懐かしい味がする。
 とだけ言っておきます。

 地方限定と言うか、ある地方でしか売れない商品は多いそうです。有名なところでは〈うまかっちゃん〉があります。九州で売ろうと商品化して、結局、九州でしか売れなかったそうです。一時、全国で売っていましたが、今は九州限定になりました。西日本では買える店もあるそうですが、関東では買えません。しかし、この商品、知らない人も多いですが、ハウスが製造販売している即席麺なのです。

 さて、ホンコンやきそばを作って妻に試食してもらったところ、
「普通に美味しい」
 とだけ言われました。
 それを聞いて、
——普通か? だろうなぁ。
 と言うのが正直な感想でした。

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