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日記だから

2018年4月23日(月)

くもり。

この週末、娘の機嫌がよくなかった。ほとんど言うことを聞いてくれず、ごはんも、お風呂も、寝るのも、「イヤイヤ」だった。

やっとの思いで布団に入ったのは、普段より一時間ほど遅く。いつもだったら、同じ布団に包まり、見つめ合ってその日一日のことを語り合う、甘い時間。疲れ切った私は、娘に背を向けて、横になった。眠たいのに寝つけず、しばらくじっとしていると、背後から鼻をすする音が聞こえる。

振り向くと、娘が泣いていた。そんな風に、静かに泣く彼女はめずらしい。初めてかもしれない。私はあわてて「どうしたの?さみしかったの?」と聞いた。今までも、娘が寝ついたと思って背を向ける私に、「ママ、さみしいよ」と訴えることがあったから。だけど娘は「ちがう」と言い、「ママが怒ったから」だと涙の理由を話した。そして、私が「ごめんね、大好きだよ」と言うと、安心した、というより、納得したという表情で、あっという間に眠った。

この出来事に、「母としてのいたらなさを感じた」とか「もっと丁寧に娘に向き合いたい」とか結論をつけて、文章を書くのは簡単だ。実際に、そう思ってるし。だけど、それだけではないし、たぶん、またこういうことは起こる。それっぽい結論をつけるのは、まだ、いやだ。

こういう時、日記という形式は便利だなあ。ただの記録だという風を装える。

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