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読書記録日記

2018年4月24日(火)

くもりのち雨。

取材記事の構成を組み、文章を書く。休憩時間に音楽を聴き、本を読む。打楽器だけで奏でられたアフリカ音楽を聴きたくなったのは、「沈黙」(古川日出男)を読んでいたせいだと思う。

古川日出男の、豊穣すぎるほど豊穣な文章に酔い、気分転換に、「初恋と不倫」(坂本裕二)の触りと、「偶然の旅人」(村上春樹)の好きな部分を読む。そしてまた仕事に戻り、疲れると、また三冊のうちのどれかを手に取り、パラパラめくる。お昼のパスタを食べる時も、おやつの「kiri 贅沢ベイクドチーズタルト」を食べる時も、そうしていた。

淡々とした読書記録を読むのが好きだ。内容だとか感想だとか批評だとかより、読書が生活にどんな風に機能しているのか、反対に、生活が読書にどんな風に機能しているのか、それが見えてくるような文章が好きだ。「私が選んだ◯◯な本 ベスト10」みたいなものも、読むし、便利だけど。

先週は、太宰治の「女生徒」を読んだ後、レトロな乙女像にもっと浸りたくなって、室生犀星の「蜜のあわれ」を読んだ後、映画版で金魚役を演じた二階堂ふみつながりで、「ヒミズ」(古谷実)を読んだ。そういう、その人の中で起こる連鎖みたいなものが見えるものも、好き。


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