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カレンダー制作日記「季節の備忘録2024」

▽できました!オンラインにて先行販売中!

去年、「季節の備忘録2023」というオリジナルカレンダーをつくって販売した。
季節の花やくだものを主観でえらんで描いたもので、
下の余白には「あの家のサルスベリがきれいだった」とか「来年もあの農家さんのとうもろこしが食べたい」とか、そういうことをメモすることもできる。

去年のカレンダー

自分でデザインし、リソグラフ印刷工房に入り印刷し、丁合(ページを重ねてひと束にすること)した。
販売はお世話になっている2店舗と手売りで行った。
去年の秋は全然仕事がなくて、「何かしなくては!」という焦りからつくったんだよな。

そういう時期に実家に帰ったら、ちょうど父が

「季節のくだものとか花とか、どこのが美味しいとか、そういうのをメモできるカレンダーがほしいなあ」

とぼやいていたのをきいて、方針が決まった。
その年、父にいちじくの直売所に連れて行ってもらったり、私自身の余裕が出てきて、季節のものを楽しめるようになってきていたことも一つの流れとなっていた気がする。

そして今、「季節の備忘録2024」を制作中。
去年は11月くらいにギリギリできあがってしまい、販売期間が短くなってしまったので「来年は10月くらいから売れるように、コツコツつくっていこう!」と思っていたのに。去年より遅い!

目の前の仕事に追われ、どんどん後回しになってしまってた。
ちょうど今日、ちょっとだけ一段落したので、その仮初めのスキマ時間で「今だ!」と。

前に手が空いたとき、カレンダー部分(日付のところ)だけはつくっておいたんだ。◯曜はじまりのパターン、みたいなかんじで。
去年はひと月ごとに絵も、カレンダー部分もつくっていたっけ。イラストレーターのソフトもまだ不慣れで、おそろしいほど時間がかかったなあ。
2回目は効率良くなっていて、成長を感じる。

一日で、6月まで終わった。とてもいいペース。
今回はすごく感覚的に、これはこうだな、この色だな、これ以上足さないほうがいいな…というのが分かってスムーズだった。
絵もほとんど描き直したりしないで、なるべくナマの線を大切にしてる。

去年のは、ひと月にいろんなくだもの・花を描いてにぎやかなかんじだったのだけど、今度のもっとシンプルにして部屋になじむかんじが良くて、描くものも一種類にしぼった。
それも、自分が2023年のその月に見た光景をもとにしている。でも、描く絵はあくまで普遍的というか、余計な思い入れを感じさせないようには意識しているつもり。

さっきの画像の絵は、このモクレンの風景をもとにしている

そう、今回は特に「シンプル」「余白」を意識してる。
一見、シンプルなものって誰にでも描けそうで、たくさん要素が詰まっている方がオトク感があるように見える。だからこそ、シンプルにつくるって難しい。
それには客観的な目と、自分の作品への自信がないとそのまま出せないから。人はつい、手を加えたがるような気がする。

でも、少なくとも私が惹かれるのは、なるべく手が加わってないものだ。1・2色でつくられたものだったり、ダイタンな線と余白で構成されたものだったり。そういうものをつくっていきたいな、と思う。

そういう意味で印刷方法は限られた色しか使えないリソグラフ印刷を好んでる。
今回は自分で刷るのでなく、印刷会社に注文することにした。インクも紙もいろんなものを試してみたくて。今後の仕事にも活かせそう。
手元にサンプルがあるので、それを見ながら月ごとに選んでる。仕上がりを見るのがたのしみ!

カレンダーは綴じず、ひと月ひと月バラバラにする予定。
クリアファイルに入れたり、手帳に挟んだり、マステで壁に貼ったり、穴を開けて糸で吊るしたり…。好きなように使ってほしい。

「季節の備忘録」には、曜日の表記はない。月曜はじまりで、祝日の数字は色やデザインを変えて表している。他は、週のまんなか水曜日に丸ポチ(・)がついているだけ。
見た目のシンプルさと、自由度にはこだわってつくっている。

去年の10月

無限にわいて出るビニールごみにはウンザリしてるから、袋なしも選べるようにしたいな〜。でも、綴じてないから難しい…。
手渡しする人には、クリアファイルを持ってきてもらうのもいいかも。

販売は、オンラインショップと、手売りと、近隣のお世話になっているお店でお願いしたい。…といってもいろいろ思い浮かぶんだけど、ひと駅にひとつにしたいな。あまり固まっていても、ね。
第一、こんなギリギリで置いてもらえるか心配だけど。

そんなこんなで、半分作業が終わったタイミングで記録してみた。
やってる途中が一番新鮮な気持ちが書けると思い。
この調子なら11月中に入稿できるかな。あと半月分、がんばろ〜。

▽無事できました。


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