トランジット モスクワ
2019.5.14-15
カミーノ巡礼前の安息の数日間 その1。
モスクワ経由バルセロナ行き。せっかくなので1日モスクワに泊まることにした。理由は、聖ワシリイ大聖堂を見るため。写真添付の方法が不明のため、写真無し。
結果的には素晴らしい建築物やら街やら駅やら見ることができ、よかった。ただそれだけではなかった。下記がそれに当たる。
★長いので時間あるときに読むように。自分宛である。いつも通り まとめは最後に。
1
モスクワ到着後、日本語しか分からない自分はどうすればいいか全くわからず。空港でうろちょろしてほんとにどうしよう、ホテルにチェックインだけはしたいのに。ウロウロしてたらおっちゃんに話しかけられて、ここまで7kmあるし歩いたらやべえぞって言われた。タクシーのおっちゃんだった。
2
心細かった俺は、天使かと思い、従った。ハウマッチに対して2500と言われた。値切り交渉は忘れてた。
3
この旅が海外での初めての旅なんだ、と言ったら、日本人?と言われた。たしかにそこは大事だよね、イエスと答えた。日本は美しい、彼はそう言った。
4
車に揺られること5分。彼は私をロシアンホテルへと運んだ。そこから見えるパークインホテルは、角度は違えど先ほどの空港から見えていた。距離もあまり違いない。
5 金を払いながら俺は考えていた。歩いてこれたんじゃ? その考えが頭をよぎる中彼は言った、ここは周りに何もない。チェックイン済ますの待ってるから、街まで送る。 こいつは私をチキンモンキーイエロースキンと認識したようだった。
6
無事チェックインを済ませた私は、戻りながら考えていた。 またボラれる。言葉の分からない日本人であることを恥じかけたその時閃いた。私は彼にこう言った、ルーブルはあまり持っていない。 彼は言った、安くするよ。
7
彼の反応は予想通りだった。私はこう言い直した、明日は早い、だがボルシチだけは食いたい、安くて美味いボルシチ屋に連れてけ。 彼は、はっとした顔をして、英語で really? と答えた。ロシア人の誇りを失う瞬間に、私は立ち会った。
彼は私を数メートル乗せると、急に降りろ。と言った。訳がわからず従うと、彼は路駐した、綺麗に路肩に沿うように。そして降りた彼は、着いてこい。そう言った。
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仕方なく着いていくと、施設にたどり着いた。そう、施設である。その施設とは、後ほど明かすことにしよう。 荷物チェックをしながら施設に入る。
余談だが、ロシアは基本荷物チェックが基本らしい、大きめの施設では。調べたわけではない。
エレベーターに乗り、着いたのは3階。彼の後を追うと、ファストフード店に通され、お盆を渡された。なるほど、どうやらここらしい。
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お盆を渡されたため、そうかここまでか。と思い、せっかくだし写真を一緒に撮ろう、と声をかけかけたその時、彼はこう言った。 おれが言う通りに皿に乗っけてけば安くて美味いものになる。
10
言われるがままに、お盆に乗せ会計しようとすると、彼は社員証を提示した。割引きだろうか?レシート見ても意味不明のため、真相はわからない。しかし、会計は250ルーブル。日本円で約五百円しない。量は申し分ない、むしろ多すぎるくらいだ。実のところ飛行機の飯の時間が遅かったため、店だけ教えてくれれば食べる時間はこちらで決めるつもりだったのだ。安くてボリューミーでいいな、と思う反面、食えるかよクソが。そう思っていた。ボルシチはうまかった。それ以外も数口はうまかったが、だんだん食品サンプルを食べている感覚に陥り、吐き気がした。少し残した。
11 それはさておき、会計を済ませた際、財布もうまく片せずフラフラしながらお盆を持とうとしたら、彼はお盆を持つと席まで運んでくれた。彼は優しく言った、これでおーけーかい?帰る道は覚えてるかい? 私はこの人を天使と確信した。一瞬涙がこぼれそうになるのをこらえながら、オールオーケー、サンキューソーマッチ。日本語英語だった。
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帰ろうとする彼の肩を叩き、私は写真を一緒に撮ってくれ。と言った。彼は勘違いして私のアイフォンを手に取ろうとした。私はその手をはたくと、そうじゃない、私とあんた2人の写真だ、と言った。写真を公開できないのが悔やまれる。
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立ち去る天使さんを見送り、一口二口は圧倒的にうまい飯を食いながら、危ない!そう思った。私はあいつにボラれていた。
14
施設とは、そう、空港なのだ。ロシアンホテルから歩いて五分ほど。
15
私は、決して、騙されない。
★まとめ
ぼったくられたりもしたけれど、ボルシチ食べられてよかった。
宿はめちゃめちゃ汚かったけど、スタッフの女性がめっちゃ優しくてよかった。何度も あんたの英語分からない。 と言われて辛かったけど、彼女もロシア語しかできない、ということだった。片言のしっちゃかめっちゃかな英語を聞かされるのは辛かっただろうな。
出だし好調。