【映像で観るボーカロイドの世界】①ボーカロイドという世界 ※Vocahico『ボカロ家アルバム Daydream』

先日、新たにVocaloidやUTAUについて語るハッシュタグ #Vocanote がA★ndeadさんにより提唱されたことで、これからnoteでもVocaloidについて書かれたり動画を紹介したりするnoteが増えてくると思うし増えてほしいと思うのだけど、その反面、じゃあ自分はこれからボーカロイド関係についてどんなnoteをアップしていこうかと思うようになりまして。

その結果、せっかくこの一年動画を作り続けてきたんだから、不定期にでも『駆け出し動画制作者』という観点からすごい、と思ったボカロ系の作品を紹介していこうじゃないか、と思いついたんです。んで、そのまず一回目は、......やはりこの作品じゃないと駄目だろうと。

Vocahicoさんのこの動画を、私はことあるごとにnoteで紹介している。
固定カメラで撮影されたかのような斬新な演出や、真夏の強い日差しが持つ空気感、キャラクターどころかフリスビーや車に至るまで細かく作り込まれたそれぞれの動きの丁寧さなど、何回見直しても見飽きることなく、最後まで見入ってしまうのだけど、MMDで動画を作るようになった今改めて見直すと、それらの『動画としての出来』以上に素晴らしい点がもう一つあることに気付いたのだ。

それは、それぞれのボーカロイドたちの『キャラクター性の高さ』だった。

もともとボーカロイドには、例えばそれぞれの相関関係のような『設定』が存在していない。
今現在ボカロファンの間で認識されている設定もバラバラで、例えばレンとリンが双子だったり恋人同士だったり、ルカがロリコンだったりKAITOと恋仲だったり、MEIKOとKAITOが姉弟だったり恋人だったりと、まあさまざまなユーザがそれぞれのキャラに対して、さまざまな『妄想』を膨らませているわけだ。

じゃあVocahicoさんの作品『ボカロ家アルバム』ではどうかというと、ボーカロイドたちは『家族のようなもの』として存在している。
ここで大事なのは、『家族』ではなく『家族のようなもの』という、家族というにはまだ躊躇いが残っているような関係性だ、という点で、それがこの動画内でのそれぞれのキャラクターの距離感につながっている――ように思えるのだ。

もちろん、このような『設定』を認めない、という人もいるだろう。
なんせ自分自身が空想し妄想していた「彼ら」と違うのだから。

ボーカロイドのムーブメントの最大の要因である「初音ミク」というキャラクターの存在。
そこから派生し熟成されてきたボカロやUTAUたちのキャラクターとしての成長。
それはすべてユーザーの、そしてファンの描いてきた彼らがいたからこそ成立しているように思うし、この動画作品はその一つのアンサーなのではないか――と、少なくとも私はそう思うのである。

※ Vocahicoさんの「ボカロ家アルバム」その他の作品。
【MMD CUP 7 Late】ボカロ家アルバム VOCALOID ALBUM【第7回MMD杯本選遅刻】1080p https://youtu.be/pyJLnNTzJxA
【MMD CUP 8】VOCALOID ALBUM ボカロ家アルバム Geminus【第8回MMD杯本選】 https://youtu.be/zUy6gbnIM90
【MMD】VOCALOID ALBUM ボカロ家アルバム PhotogeMik【フォトジェミック】 https://youtu.be/mRWnjj_NEnE
【MMD】誕生日の帰り道【ぷちミク誕生祭】 https://youtu.be/u_p_oYNOYCA

動画もしゃべりも未熟な私ですが、何か琴線に触れるものがありましたら、ぜひサポートお願いします。