息子の上司の訃報が届いた。
上司と言ってもまだ33歳。
数か月前まで同じ営業所だったが、移動して今は違う営業所。
でも、隣の駅に独り暮らししているので、休みの日などは変わらず一緒に遊びに出かけたりしていた。

最初にLINEで連絡が来たとき、息子も私たちもまだ半信半疑だった。

だって、先週末、彼や彼の友達や会社の先輩と一緒に息子はキャンプに行っていたのだから。

勤労感謝の日から2泊3日、キャンプを楽しみ、
帰りには牧場に寄って、そこで解散したらしい。

この日彼は、キャンプに参加していた地元の友達と一緒に実家に帰り、日曜の夜にアパートに戻る。

火曜日になって、息子が彼が体調不良で会社を休んでいる、と告げる。

寒かったから風邪ひいたのかな～
なんて言っていたら水曜日に連絡が取れなくなったらしい。

彼のお父様と会社の人が部屋に行ってみると、すでに亡くなっていたのだとか。

今日が告別式で、息子は先輩と二人で参列した。

一週間前はキャンプに行っていたのに・・・

息子は今も実感がわかない、と言う。

「今日ヒマ？」って言うLINEがきそうだ、と。

キャンプのあと牧場に寄って、みんなでパニーニを食べたんだとか。

「おまえの何味？」って聞かれて答えたら彼のと同じ味だったらしい。
そばにいた彼の地元の友達が
「違う味だったら一口もらおうと思ってたんだよ」と笑っていた。
「そういうとこだぞ！」と笑いながら怒られた、のが最後の会話だ、
と息子が言う。

喧嘩別れじゃなくてよかった、と思う。

息子たちとほぼ同年代なので、私はご両親の気持ちを考えていたたまれない。

もう少し早く様子を見に行っていたら・・・などいろいろな後悔が頭をよぎっているのではないだろうか。
ご自分を責めていないだろうか。
目の前から我が子がいきなり消える悲しみを想像すると、胸が苦しくてたまらない。

お写真は拝見していただけで、一度もお会いしたことが無い彼だけれど、
息子のことを気にかけ、かわいがってくださり、おかげで激務ではあるけれど息子は楽しく会社に通っている。
人間関係で悩む人が多い中、それはとても幸せなことだと思い、密かに感謝していた。

本当に本当に残念でならない。

数年間ではありましたが息子を支えてくださりありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。

合掌