2019年第2四半期のスマートフォン出荷台数割合(グローバル)

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・主に中国市場が2年続けて続落していることで、スマートフォン市場全体が減速している。
・中国だけでグローバルのスマートフォン出荷台数の4分の1以上を占めており、それが今四半期だけでも前年同期比9%減少した。
・米中貿易摩擦がこの四半期に激しくなったことで、スマートフォン市場の不確実性がさらに高まったとも言える。
・そのため、2度連続に渡って四半期で出荷台数記録を塗り替えたインド市場は、成長の鍵を握る残された市場であると言える。

・Samsungは前年同期比7.1%成長し、世界のスマートフォン市場の5分の1以上を占めている。同社は商品ポートフォリオの刷新を2019年までに完了し、AシリーズとMシリーズとで300米ドル以下のセグメントを積極的に攻略している。フラグシップ機種であるSシリーズは、従来の2機種ではなく3機種を投入して広い価格帯をカバーし、好調を維持している。また、Samsungは5G対応機種を発売した最初の企業のひとつであり、S10 5Gは5Gを選ぶユーザーの間で依然人気が高い。
・Huaweiは前年同期比4.6%成長したが、米国の取引禁止措置の影響で、特に海外市場において成長力に陰りがでるだろう。措置が発動されたのが期の途中だった為、2019年第2四半期への影響は深刻ではなかったが、本格的な制裁の影響は2019年第3四半期に現れるだろう。海外市場向けの出荷は急減速するとみられる。
・AppleのiPhoneの出荷台数は11%減少し、その売上高は前年比12%減少した。この落ち込みがあったものの、iPhoneの販売は回復基調である。Appleの買戻しプログラムや他のマーケティングによって、成長の踊り場から脱しつつある。しかし、5G端末の不在が、次の四半期以降足かせになるかもしれない。
・Realmeは初めて世界のトップ10社に名を連ねた。Realmeはわずか1年でこの地位を得た。これは最も速い成長といえる。インドで極めて好調なことと、国外市場での拡販とが、成長を支えた。また、同社は、3四半期連続でインドにおけるトップ5社入りを果たした。
・Apple iPhoneにとっては3四半期連続での出荷減少となった。販売を刺激する為、インドと中国市場において、同社はiPhone XRの値下げを実施した。中国市場が減速する中、また2020年には5G搭載のiPhoneが出ると予想される中で、Appleは新興国市場に注力する必要があるだろう。
・トップ10社のシェアは、1年前の76%から79%に増加し、市場の集約はさらに進んだ。
・BBKグループ (OPPO, Vivo, Realme, and OnePlus)は、今や世界で2番目に大きなスマートフォン製造企業となった。


・INFOGRAPHIC: Q2-2019 | MOBILE MARKET MONITOR
https://www.counterpointresearch.com/infographic-q2-2019-mobile-market-monitor/

・XIAOMI
https://www.mi.com/

・OPPO
https://www.oppo.com/

・Vivo
https://www.vivo.com/

・Realme
https://www.realme.com/

・OnePlus
https://www.oneplus.com/



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