何人目のクローンだろうまろやかな頰にキスするサイゼの天使


めがねを外して見た景色 第7回

かるがも団地のめがね担当 日野林が送る
短歌とエッセイの連載です。


スマートフォン用に外付けキーボードを買ってみました。
100均でスマホスタンドも買いました。

るんるんしすぎて、
電機屋さんからサイゼリヤに直行し、
ガサゴソ開封しました。恥ずかしい客です。

そして今開けたてほやほやのキーボードで
この記事を書いているわけです。サイゼリヤで。

何人目のクローンだろうまろやかな頰にキスするサイゼの天使

ファミリーレストランが大好きです。
ファミレスを発明した人の子孫に毎年お年玉あげたい。そのくらい好きです。


ファミレスの好きなところはいくつかあるんですが、
第2位は他人を意識しなくていいところです。

呼び出しベルの音、店員さんのちょっと高い声、
お客さんたちの高級感のない会話。

ジャージのままの高校生もいるし、
ご近所ファッションで昼間からワインを飲んでいる夫婦もいる。

たしかにファミレスには他人がたくさんいて、
否が応でも声は耳に入ってくるし、
顔を上げればいろんな人の姿が見えるのですが、
ここにいる人たちは
なりふり構わず目の前の用事に熱中しているように見えます。

用事っていうのは、
わたしなら買ったばかりのキーボードを開封して悦に入りながら記事を書くことだし、
隣の少年なら期末テストの数学Aを必死に勉強することだし(勝手に書いてごめんね少年。勉強頑張って)、
奥の男の人たちならお腹を満たしながら下らない話とかスマホゲームとかをみんなで楽しむこと、です。


おしゃれで静かな喫茶店も大好きだし、
ちょっとおめかししていくようなレストランにもめちゃくちゃ憧れはあります。

でもなんか、そういうところに行くと、
周りはこぎれいな人ばっかりで、
自分もこぎれいな恰好をしていて、
なんだか自意識、とか帰属意識、みたいなものがむくむくと湧いてくるのを感じてしまうのです。

この飲み物頼んだらミーハーだと思われるんじゃなかろうか(だから普通のカフェラテにしておこ)、
ここにいるわたし、ちゃんと様になっているかしら、
パソコン、Windowsだけど大丈夫かな、
周りのイケてる人たちと同じに見えていればいいな、みたいな。

自分の中にファッション誌かなんかの撮影チームがいるような感覚です。
カメラマンがいて、いつシャッターを切られるかわからないし、
衣装さんは服のシワの入り方とかを気にしていて、
ヘアメイクさんは前髪とか後れ毛のバランスをちょこちょこなおさないと気が済まない。

これで出来上がったものに満足がいくなら幸せなんですが、
たいがいちょっとのミスが気になって、
「ああ、今日もヘマしてしまった…」と落ち込んですごすご帰ってしまうわけです。


ファミレスのお客さんは、
みんな自分と自分の目の前のことしか見ていなさそうな感じが好きです。
それぞれの人生があって、
他人に干渉される隙がなさそうで好きです。

わたしは平気でオレンジジュースも飲めるし、
コーヒーにガムシロ2個入れちゃうし、
1人でもお子様メニューの間違い探しを本気でやっちゃう。

でもこれは誰にもみられていなくて、
自分の中のカメラマンたちもあまりの絵にならなさに早々に退散してくれたし、
こんなに人がたくさんいるのにわたしは誰にも影響されず、
めちゃくちゃ自由を感じています。

けっこう、ファミレス、
わたしにとってかけがえのない場所です。
いつもありがとう。

以上、好きなところ第2位について。


さて、ドリンクバーとフォッカチオでひと記事分の文字数を書き終えることができました。
309円。

さて、ファミレスの好きなところ第1位、
安い。
これに尽きますね。


#日記 #エッセイ #コラム #短歌 #ファミレス

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

7

めがねを外して見た景色(短歌+エッセイ)

かるがも団地のめがね担当 日野林が 日々ぐるぐると考えたことを短歌(初挑戦)とエッセイで綴ります。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。