サマーウォーズが一番好きとか言っちゃって、6月だからよ、すぐに変わるわ


めがねを外して見た景色 第6回

かるがも団地のめがね担当 日野林が送る
短歌とエッセイの連載です。


じめじめしています。
わたしは暑がりなので夏は嫌いなのですが、
じめじめべたべたはもっと嫌いです。

今の時期に限っては、「こんなに湿っぽいくらいなら早くカラッとした夏になってくれたまえよ!」
と思います。日本の夏はそれでも湿っぽいですが。

さて、今日は初めてnoteのハッシュタグ企画なるものに便乗していこうと思います。
所詮わたしも俗物。


サマーウォーズが一番好きとか言っちゃって、6月だからよ、すぐに変わるわ


夏はアニメ映画の季節です。


小学生の頃は毎年上映されるポケモンの映画が楽しみで楽しみで、
前売り券を買ってもらって、付録でついてくるバンダナとかもらっちゃって
(そして大概バンダナはお弁当包みに降格します)、
次の年にTVで放送されるのもばっちり録画して、
隅から隅まで堪能していました。

ちなみにそんなわたしが一番好きなのは『ルギア爆誕』です。
次点が『水の都の護神ラティアスとラティオス』と『結晶塔の帝王ENTEI』。
去年の『キミにきめた!』は数年ぶりに映画館で鑑賞しました。
エンドロールと共に流れる映像でノスタルジックな気分になってしまい
小学生にまぎれてこっそり涙を流しました。

さて、ポケモン映画のことを書こうと思えばいくらでも書けそうですが、
本題はそれではないのです。


わたしは、夏の映画は魔法にかかっていると思います。
そして、夏の映画を見ているわたし自身も、何らかの魔法にかかっていると思うのです。

夏に、夏の映画を、クーラーがガンガンに効いた映画館で観るというのは
特別な体験です。


『サマーウォーズ』はたしか、中学生の時に友人と、
地元から少し離れた映画館に観に行きました。

いまでも大好きな映画ですし、TVでやっていたら観てしまいます。

でも、あの夏、暑い中電車に乗って辿り着いた映画館で、
快適な温度の中大画面を見つめて鑑賞したサマーウォーズが、いちばんおもしろかった。

「最初に見たからじゃん」「中学生だったからじゃん」
うん、たしかにそれは否めません。
でもじゃあ、初めて見るのがテレビの画面でだったら、
たぶんこんなにもサマーウォーズが好きだ、面白い、などと言っていないと思います。


そしてわたしはいま、
この湿っぽい天気のなか、夏に思いを馳せています。

あの夏に見たあんな映画や、こんな映画が
外の熱気や映画館の冷気とともに思い出されて、
「ああ、あの映画は面白かった、夏にピッタリだったなあ」
などと目をとろんとさせながら考えているわけです。


たぶんわたしは、冬に
「好きな映画はなんですか?」と聞かれたら、
ちょっと格好つけたチョイスをしてしまう気がする。

少し前の洋画を言ってみたりとか、
映画通の中で評価が高そうなやつとか、
自分が好きな映画の中のそういうのを引っぱりだしてきて、
「いやあ、あの映画はサイコーだったねえ。あの監督の作品が好きでサ(云々)」
などと言ってしまう気がします。恥ずかしい人間です。


夏は、ハメを外す季節、魔法の季節、ちょっと間違える季節、なにも恥ずかしくない季節。
だって暑いから。なにも気にしてられないから。

春は表参道でジェラートを食べているキレイなあの子も、
ガリガリ君を食べたくなっちゃう季節なのです。

「好きな映画は?」と聞かれたら、カッコつける余裕もなく
「サマーウォーズ!」「シン・ゴジラ!」「スウィングガールズ!」
と答えちゃう。

この映画自体が好きなのか、
映画を見たときの記憶が好きなのか分かりませんが、
そんなのどうでもいいのです。
だって好きなんだもん。

夏は、だって好きなんだもん、が通用する季節。
あれ、夏が嫌いなはずなのに、こんなにもあつく語ってしまいました。


天気予報によると、明日も雨です


#日記 #エッセイ #短歌 #コラム #夏に見たい映画

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めがねを外して見た景色(短歌+エッセイ)

かるがも団地のめがね担当 日野林が 日々ぐるぐると考えたことを短歌(初挑戦)とエッセイで綴ります。
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