見出し画像

海底地震活動の変化と海面気温(CFACTの記事)

写真出展:PrawnyによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/prawny-162579/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=1252144

 2024年3月5日にCFACTは、海底地震活動の変化に伴うと考えられる海面気温の変化に関する記事を発表した。内容は、海底地震活動のデータと気温の相関関係を概観し、地球温暖化が人為的な要因によらずに発生している可能性を提示するものである。
 世界有数の情報貧困国である日本では、こういった科学的な議論を目にする機会が全くと言っていいほどないことから、今回の記事は貴重な情報源である。将来の気候変動を把握するための参考として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(Seismic update on rapid drop off of SST forecasted)
https://www.cfact.org/2024/03/05/seismic-update-on-rapid-drop-off-of-sst-forecasted/

1.本記事の内容について
・アメリカ長期予報システム第2版の長期予報データを確認した所、インド洋における海面気温が、11月から2月にかけて大幅に低下していることが判明した。(図1参照)

・この要因については様々なものがあるが、世界の地震活動にヒントがあると考えられる。世界地震活動状況データによると、中央海嶺の地震活動の低下が見られている。(図2参照)

 ただ本データについては、2点留意するべきは点がある。まず3~4か月程度遅れで作成されるデータであることから、2023年の傾向を全て反映しているわけではない。
 この地震活動低下は地球全体の傾向であることから、至極自然な流れで発生したものと考えるのが妥当だろう。(図3参照)

・次に留意するべき点は、地震活動と気温の関係性である。両者の相関係数は0.73と相当に高く、統計的に有意な水準である。(図4参照)

 世界の気温は、地震活動から2年ほど遅れて変化する。2024年は非常に温暖な状態で開始しており、時間の経過とともに揺り戻しで寒冷化する可能性を示唆している。
 ・ただ海底のデータを観測しているブイの数は少なく、現在数百しか稼働していない。他のブイを含めても1250機からのデータしか得られておらず、設置場所についても熱帯に限られており、世界全体の傾向を把握するには不十分である点には注意が必要である。しかし今回の予報モデルが正しいとすると、人為的な地球温暖化はあり得ないことになる。

2.本記事読後の感想
  海底の地震活動と気温の関係については何度か取り上げてきたが、今回は気温の低下に寄与していることが示唆されたという点で重要だろう。地震活動が活発化すれば地球内部の熱が表出し海水温が上昇し、それが気温の上昇につながる。一方で地震活動が低下すれば海水温が下落し、気温が低下していくことになるというわけである。
  これは科学的に至極全うな議論であり、小学校の理科でも取り扱う比熱の考え方を応用するだけで簡単に理解できる。サウナの空気は100℃近くになっているが、そこに水を持ち込んでも沸騰しないわけであり、空気が水を温めることはできない。むしろ料理などで鍋を沸かすと部屋が暖かくなるということは日常生活でも実感できることであり、海水温が気温に影響するという説明は極めて当然ということがわかるだろう。科学リテラシーがあれば、地球温暖化論者の下賤なプロパガンダなどに惑わされることはない。

 英文を読んでわからないという方は、メールにて解説情報をご提供させていただきます。なにぶん素人の理解ですので、一部ご期待に沿えないかもしれませんので、その場合はご容赦願います。当方から提供した情報については、以下の条件を守ったうえで、ご利用いただきますようよろしくお願いいたします。

(1) 営利目的で利用しないこと。
(2) 個人の学習などの目的の範囲で利用し、集団での学習などで配布しないこと。
(3) 一部であっても不特定多数の者が閲覧可能な場所で掲載・公開する場合には、出典を明示すること。(リンク先及び提供者のサイト名)
(4) 著作元から著作権侵害という指摘があった場合、削除すること。
(5) 当方から提供した情報を用いて行う一切の行為(情報を編集・加工等した情報を利用することを含む。)について何ら責任を負わない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?