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古代ローマの気温について(CFACTの記事)

写真出展:Pete LinforthによるPixabayからの画像https://pixabay.com/ja/users/thedigitalartist-202249/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=8116143

 2024年4月20日にCFACTは、古代ローマの気温に関する研究論文についての記事を発表した。内容は、古代ローマにおいて、寒冷な時期にパンデミックが発生していること、パックスロマーナの時代が温暖であったことなどを示し、不当に喧伝されている地球温暖化の危険性を否定するものである。
 本件について日本は情報鎖国状態にあり、相変わらず地球温暖化論者の扇動に惑わされているが、危険なのは温暖化よりも寒冷化であるという、至極当然な科学的な認識が広まっていない。地球温暖化論者の下らないプロパガンダ対策として、本記事の概要を紹介させていただく。

↓リンク先(In hot ancient Rome it’s not the heat, but the cold that align with plagues)
https://www.cfact.org/2024/04/20/in-hot-ancient-rome-its-not-the-heat-but-the-cold-times-that-align-with-plagues/

1.本記事の内容について
 ・古代のパンデミックに関する論文を子細に検証すると、古代ローマの詳細な気温状況がよくわかる。800年の間、気温は華氏3桁の範囲で変化しているが、パックスロマーナの時代はもっとも温暖かつ湿潤であった。一方、寒冷な時代は混乱時代であった。2,000年前、プランクトンの大量発生と大量死が起こり、イタリア周辺海域で堆積しており、この中に10年ごとに1cmの渦鞭毛藻嚢胞の化石が堆積していることが判明した。この化石を詳細に検討することで、季節や気温を特定することができるのである。(図1・2参照)


 ・165年から180年の間は天然痘が大流行し、215年から266年の間は嚢虫症、天然痘、エボラの亜種が大流行したとされており、この間、1日に最大で5,000人が死亡したとされている。ある試算によると、アレクサンドリアの人口が50万人から20万人までに減少したとされている。541年から549年にかけて黒死病のパンデミックが発生し、このような疫病の流行は766年まで繰り返し発生した。パンデミックが発生した時期は寒冷な時期なのだが、論文の執筆した研究者は推測しかしておらず、免疫に必要なビタミンD3(寒い時に著しく消費される)については何ら言及していない。
 ・イタリアのターラント湾から採取されたプランクトンの記録により、古代ローマの正確な気温を把握できるのだが、本論文の中ではほとんど言及されていない。詳細に検討すれば、古代ローマの気温は以下のような状況であった。
 ・過去2,500年間において、南ヨーロッパの気温は大きく変化してきたが、古代ローマの時代は現在よりも温暖だった。
   。過去2,000年において、夏季に最も温暖だった時代も古代ローマの時代だった。

2.本記事読後の感想
  今回紹介されている論文は素晴らしい内容なのだが、高温になっている時期に関しては情報を曖昧にしてわかりずらくしているという点で、地球温暖化論者の宗教的教義が学界を侵食しているということなのだろう。科学の発展には自由闊達な議論が不可欠であり、政治的な配慮などしていては議論が著しく制約されてしまう。こういったことが起こらないようにしてもらいたいものだが、科学技術予算を握っているのが政治家や官僚であることから、ある程度やむを得ない部分もあり、適切な情報発信をできる人々を応援するしかないだろう。
 日本においても桜の開花が早いなどと言った煽りがすでに入っている状況であり、少しばかり気温が上がっただけで大騒ぎすることは目に見えている。冷静になるためにもこういった情報を今のうちから頭に入れておけば、下種なメディアに対する免疫となるだろう。科学リテラシーを高めることが、情報リテラシーを高めることになる。

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