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昭和52年 世界のなぞ 世界のふしぎ[学研ジュニアチャンピオンコース]

私が小学生の頃大流行していた本だったのです。
「世界のなぞ 世界のふしぎ」(佐藤有文・著)は怪奇とは
また違う戦慄恐怖がスコールのように
降りかかってくる割に小学生のバイブルでありました。 

自然界、宇宙、遺跡、化学、奇習など
どれを取ってもワクワクする内容で
夜人知れず泣いたシリーズだったのです。 

バビロンの空中庭園だとかアトランティスの謎
宇宙からの怪奇電波も未だに覚えています。 

今回は夜ねれないほどどういうわけか
怖くて仕方がなかったお話を上げたいと思います。 

【大自然のなぞとふしぎ】
◆村を襲う硫酸の雨◆
((((;゚Д゚)))))))ノ 

スペイン。
1968年10月のことだ。
スペインのトーレ・ケラルという町で
世にも不思議な事が起こった。 

上空に漂っていた雲が急に青白く光ったかと思うと、
バラバラと雨が降り出した。 

「ああ!顔が熱い。髪の毛が焼ける」
人々がのたうつようにして叫んだ。
慌てて町の人たちは家の中へ逃げ込んだが、
今度は家の屋根のトタンから
シュウシュウと白い煙がでて
鼻をつくようなひどい匂いがたちこめた。 

「大変だ!家がとけはじめたぞ。屋根も壁も
崩れていくぞ。」
犬が狂ったように地面に転がり
草や木の葉は茶色に変わって枯れてしまった。 

「なんて恐ろしい雨なんだ。」 

この不思議な雨は8時間後にやっとやんだ。 

学者たちが調べてみると硫酸を含んだ雨だったという。 

これは今、日本でも起こる光化学スモッグのように、
硫酸になる成分が化学反応をおこして
降ってきたのではないかと考えられている。
日本の新潟県でも、黄色い雨や雪が降ったことがあるが
中国の黄河地帯の黄色い砂が風に吹き上げられ
それを含んだ雲が、海を渡って雨や雪になると言われている。 

酸性雨という言葉も黄砂もPナンタラも
全然知らない頃の話。 

だから1980年代に酸性雨の話題が激震した時
私は瞬時にこのジュニアチャンピオンコースを
思い出してしまったのでした。 

家に逃げても溶けてくるという下りは
もう絶望的しかなく
小学生の子どもには泣くしかないのでした。 

#学研ジュニアチャンピオンコース

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参考まで。 
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