槙野さやか

短編ブログ『傘をひらいて、空を』(http://kasasora.hatenablog…

槙野さやか

短編ブログ『傘をひらいて、空を』(http://kasasora.hatenablog.com)。依頼原稿「文藝」(河出書房新社)書評、文學界(文藝春秋)書評、「フミナーズ」短編連載(https://note.mu/good_night)他。kasa.sora@gmail.com

マガジン

  • 小さな鳥たちの読書会

    オンライン読書会のお知らせに使用します。

最近の記事

noteの更新停止について

 noteの更新を停止します。読書会のお知らせは別媒体に移します。移転先のURLが決まればこの記事に掲載します。

    • 第6回「小さな鳥たちの読書会」

      ※ Zoom開催を中止し、Radiotalkでの配信に切り替えました。テーマ「SF、または科学」は別の回に持ち越し、他のテーマをRadiotalk版の初回としました。 開催日程 2020年12月27日 20:00~21:30      開場19:50、閉場22:00      ※ 参加人数による短縮あり、閉場延長なし 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時

      • 第5回「小さな鳥たちの読書会」

        開催日程 2020年11月29日 20:00~21:30      開場19:50、閉場22:00      ※ 参加人数による短縮あり、閉場延長なし 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時間 対象本 書籍全般     小説・ノンフィクション・マンガなど 今回のテーマ 「旅」         ※ 広く解釈していただいて結構です。 申し込み方法 主催者Twit

        • 第4回「小さな鳥たちの読書会」

          開催日程 2020年9月27日 20:00~21:30      開場19:50、閉場22:00      ※ 参加人数による短縮あり、閉場延長なし 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時間 対象本 書籍全般     小説・ノンフィクション・マンガなど 今回のテーマ 「女と女」         ※ 広く解釈していただいて結構です。 申し込み方法 主催者Twi

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        • 小さな鳥たちの読書会
          7本

        記事

          第3回「小さな鳥たちの読書会」

          開催日程 2020年7月26日 20:00~21:30      公開した6月28日〜6月30日まで、      日程が「8月」になっていました。      誤字です。お詫びして修正します。      開場19:50、閉場22:00      ※ 参加人数による短縮あり、閉場延長なし 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時間 対象本 書籍全般     

          第3回「小さな鳥たちの読書会」

          第2回「小さな鳥たちの読書会」

          開催日程 2020年6月28日 20:00~21:30      開場19:50、閉場21:50 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時間 対象本 書籍全般     小説・ノンフィクション・マンガなど 今回のテーマ 「逃走・闘争」 申し込み方法 主催者TwitterへのDMまたはメール 申し込み事項 紹介本のタイトルと参加名(仮名可) 開催条件 4名以上の参

          第2回「小さな鳥たちの読書会」

          第2回「小さな鳥たちの読書会」

          開催日程 2020年6月28日 20:00~21:30      開場19:30、閉場22:00      参加人数による短縮あり、延長なし 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時間 対象本 書籍全般     小説・ノンフィクション・マンガなど 今回のテーマ 「逃走・闘争」 申し込み方法 主催者TwitterへのDMまたはメール 申し込み事項 紹介本のタイト

          第2回「小さな鳥たちの読書会」

          「小さな鳥たちの読書会」について

          ※ 読書会全体についての説明を第1回の記事からこの記事に移動しました。 あらまし 4月26日のオンライン読書会をパイロットケース(第0回)として月例開催を企画した読書会です。主催者が簡単なテーマを設定し、参加者がそれにちなんだおすすめの本を持ちよって話すものです。記載したオンライン環境を使用することができ、記載した要件で本の紹介ができる方を対象とします。それ以外の参加資格はありません。申し込み人数が上限を越えたとき等、主催者の判断により参加していただけないことがあります。参

          「小さな鳥たちの読書会」について

          第1回「小さな鳥たちの読書会」

          ※ 読書会全体についての説明を独立ページに移動しました。 開催日程 2020年5月24日 20:00~21:30      開場19:30、閉場22:00      参加人数による短縮あり、延長なし 場所 Zoom    開場前、参加者にURLを送付 形式 テーマに基づく一人一冊紹介    顔出しなし音声のみ、画面共有は可    持ち時間各自5分+雑談の時間 対象本 書籍全般     小説・ノンフィクション・マンガなど 今回のテーマ 「ミュージアム」 申し込み方法 主催者T

          第1回「小さな鳥たちの読書会」

          オンライン読書会に参加する方へ

           2020年4月26日(日曜日)のオンライン読書会に申し込んだ方のためのメモです。なお、申込みはすでに締め切っています。  想定より多くの申込みをいただいたため、オーバーした方にはあらかじめ了承いただいた上、当初の予定よりあとの時間帯に第二部をもうけ、そちらでお話していただくことにしました。第二部の時間帯では、第一部参加の方が退出することがあります。主催者はもちろんおります。 参加方法  各位の申し込み時の連絡先にZoomのurlをお送りします。開催一時間前に開場します。

          オンライン読書会に参加する方へ

          お知らせ

           書評を書きました。吉田修一新作『逃亡小説集』について、文藝春秋『文學界』2020年2月号。  こちらは今のところ『文學界』のみの公開ですが、紙媒体の書評については、昨年の河出書房新社『文藝』からの依頼原稿がインターネットで読めます。 https://www.bookbang.jp/review/article/563339

          「ほんとうはもっと与えられるべきだった」と無根拠に思いこむ人間の恐ろしさ  映画『ジョーカー』

           ※ トッド・フィリップス監督の映画『ジョーカー』の内容に触れています。また、当然のことながら、あくまで個人の感想文にすぎないものです。  この映画の主人公であるアーサーはコメディアンの仕事で細々と収入を得、福祉の補助なども受けながら身体が不自由な母親の介護をして暮らす青年だ。彼がこのたびの「ジョーカー」、今まで何バージョンものキャラクターが提示されてきた伝説のヴィランの最新バージョンである。彼が住むのはもちろんゴッサム・シティ。バットマンのいる、あの町だ。すなわち、きわめ

          「ほんとうはもっと与えられるべきだった」と無根拠に思いこむ人間の恐ろしさ  映画『ジョーカー』

          生きるためにたましいの内臓をひとつ切除する話  アゴタ・クリストフ『悪童日記』

           自分を自分から切り離す訓練をしたことがあるだろうか。私にはある。あなたにもあるだろう。そのことを、ここで私が誰かに「あなた」と呼びかける相手であるための要件であると言ってしまおう。  この小説は十五の私にとってただ「よくわかるもの」だった。「よくわかるものが美しく描写されているので気味の悪いもの」でもあった。そのあたりが当時の私の言語化の限界だった。そんなものがあっていいはずがない。私は義務教育中の少女であって、だから「これは私の本で、けれども出版されているのだから私のた

          生きるためにたましいの内臓をひとつ切除する話  アゴタ・クリストフ『悪童日記』

          ルシア・ベルリン、岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』  あなたのルシア、私たちのルシア

           ある種の本は開いて字を目に入れると自動的に気持ちよくなる。私はそれらを口あけて何も考えずに読む。かつて「ばかの読書」と言われたことがある。否定はしない。  ルシア・ベルリンの短編集『掃除婦のための手引き書』【註1】はそのような「ばかの読書」をする私にとって最高の一冊だった。目に入れると気持ちよくなる、しかもその気持ちよさが新しい。知らない作家の本を読んでこのようにヒットするとほんとうにうれしい。私のための本のようだと思った。人に誘われて出版記念のトークショー【註2】に行っ

          ルシア・ベルリン、岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』  あなたのルシア、私たちのルシア

          私がこうしていれば、あなたはなくならない  クリスチャン・ボルタンスキー『Lifetime』国立新美術館

           9月2日まで六本木でボルタンスキー展をやっている。この人はとにかく幽霊っぽいものをたくさん展示するアーティストである。すなわち、いま現在、東京都心に幽霊のための場所が存在しているのである。長めのお盆みたいなものだ。きゅうりと茄子に割り箸を刺してご先祖様をお迎えしなくなった私たちにはちょうどいい。お墓参りの代わりに(あるいはその延長として)遊びに行くのにふさわしい。このエッセイは2019年夏の新しいお盆イベントのお誘いである。なお、展示に対する解釈はとくに根拠のない私個人の感

          私がこうしていれば、あなたはなくならない  クリスチャン・ボルタンスキー『Lifetime』国立新美術館

          偶然を贈る

          --  ※ 2011年に発売した電子書籍アプリのための書き下ろし短編です。ブログ「傘をひらいて、空を」等で書いている短編の3倍少々の長さです。アプリの一部であったことから有料にし、アプリ購入者には無料で提供しています。 --  私が南の島で猿を追って暮らしていたときに、と彼女は言った。ちょうどいいタイミングで私を日本に帰すようなできごとがあって、それで私は今の会社に勤めることができたんです。その話をしましょう。

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          偶然を贈る